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こんにツアー!お待たせしすぎたかもしれません!
リモートワークでもハイテンション、元気一杯でお送りする村Coming Soonのレビューです。
今回は現在絶賛セール中のWavesのインストゥルメント・プラグイン、Inspire Virtual Instruments Collectionを紹介します。
この製品はビンテージキーボードに加えエレクトリックベース、アナログシンセ、FMシンセ、ウェーブテーブルシンセ、さらにはOVoxまで付いてくるバンドルです。
村Comingはエレピが大好きなのでエレピ音源を中心に紹介したいと思います。
エレピは4製品を収録!
まずこのバンドルのエレピの製品は、Electric 88 Piano、Electric 200 Piano、Electric Grand 80 Piano、Clavinetの4製品が収録されており、それぞれRhodes、Wurlitzer 200、Yamaha CP-80、Hohner Clavinet D6がモデルです。
実機だとEQが2バンドか3バンドか、ノブではなくタブレットスイッチか、あるいはそもそも付いていないか等、細かい違いはありますが、この4製品はEQは3バンドで、ワンノブのコンプ、他にもメインの音色、アタック、キーオフノイズなどをブレンド具合を調整するミキサーがあります。
実機のようなパラメーターのレイアウトを再現というわけではなく、どちらかというと実用的な感じで、かといってパラメータ沢山ありエディットが複雑というわけでもなく、下段が基本音色、上段がエフェクトといった単純明快なレイアウトとなってますね。
このエレピ4製品は基本操作が共通なのでそれぞれの固有の操作を覚える必要もないので嬉しいですね。ちなみにアコースティックピアノのGrand Rhapsody Pianoはパッと見は違うUIのように見えますが、よくみたらエレピと同じようなFormantとミキサーとEQとリバーブという構成なのでこれも簡単ですね。
エレピと若干異なるのはミキサーで、マイクの機種/ポジションごとで3つのチャンネルあります。エレピの場合はメインの音色が一つあってそれにアタックやメカニカルノイズなど装飾的な音色を加えるのに対して、ピアノはメインの音色を3種類の異なるポジションのマイクのブレンド具合で作るといった感じですね。装飾的な要素はキーオフとペダルノイズのみですね。
あとこの製品の面白いパラメーターが「FORMANT」ですね。ピアノにフォルマント?と思うかもしれませんが、このノブを回すと音色そのもののキャラクターが変わります。例えばRhodesピアノと一口に言っても年代、個体、セッティングによって音色は結構変わります。このFORMANTは細かいパラメーター操作をすることなくワンノブで元の音色のそのものを手っ取り早く変えられるので、EQやミキサーと組み合わせて簡単に好みの音色に作り込むことが可能です。
上段の1UラックはエフェクトでRhodesならオートパンやフェイザー、Wurlitzerならトレモロ、Clavinetならワウワウのような具合でそれぞれの楽器の定番エフェクターがセットされてます。
ここがすごいよ、ベース音源!
このバンドルにはエレピの他にも様々な音源入っていて中でベース音源が使ってみて気に入りました。
特にいいなと思ったのがVELOCITYのパラメータですね。ただベロシティ幅を調整するためのものなんですが、パッと変えられるのが良いですね。
ベースはベロシティが強めだと金属的な鋭い音がするのですが、普通に伴奏するときにこの音色が邪魔になることが多くて、リアルタイムで打ち込みたい時にサッとこの部分を変えられるのは便利ですね。エレピ系の製品にも言えますが非常に操作がシンプルで迷うことがないのが良いですね。
他にもシンセも充実していて、アナログシンセのElement、FMシンセのFlow Motion、ウェーブテーブルのCodex、VocoderにはMorphoderとそしてOVOXと一通りキーボード/シンセ系は揃う形で、どれも使いやすく持て余すことがなさそうですね。
バンドルの音源を駆使して、サンプル楽曲を制作!
このInspire Virtual Instruments Collectionに収録されている製品を使って、1分半くらいの簡単な曲を作ってみました!
では聴いてください、「Get Ya Inspiration」です!
曲解説
・ドラムはBFD3を使用。BFD内に収録されているMIDIパターンを適当に組み合わせて作ったドラムパターンの上にBass Fingersでベースラインを乗せてみました。
コードは2拍ごとにBm7-C#m7-DMaj7-C#m7の繰り返しているだけで、各製品を聴きやすくするために一つずつ順番に音が増えていく感じにしてます。
最初ベースとドラムのみで4小節ごとにClavinet、Electric 88 Piano (Rhodes)の順に伴奏を追加される感じです。
今回なるべく多くのエレピを曲に盛り込みたかったのでコードの伴奏はクラビとRhodesでやってます。クラビとRhodes両方でコードをガチャガチャやると邪魔くさいかと思ったので、2つ目と4つ目のC#m7をクラビでパラディドルっぽく左右で16分を刻んでます。Rhodesでベース的なことは全くやっておらず、Bm7とDMaj7どちらのコードでもコードトーン、テンションになる音なのでBm7の時もDMaj7の時も全く動かず同じ形で弾いてます。
音の長さも意識してスタッカートと長い音を使い分けるとそれっぽくなります。
1つ目と3つ目のBm7とDMaj7はRhodesで分担して弾いてます。Rhodesは定番エフェクトのフェイザーとオートパンを掛けており、左手の3声を密集系(下からC#、D、F#)で右手の3声を4度積み(下からB、E、A)のボイシングです。
せっかくなのでOVOXでボコーダーも入れてみました。
Apple LoopのボーカルループをキャリアにしてNoteはMIDIで制御する形にしてます。4小節のサイクル内で、まず長2度でぶつけた2声から始まりコードチェンジごとに1声ずつ増やして最終的には8声にしてます。最後の方は内声がクラスター気味な状態ですが、ボコーダーだとこれだけ重ねても案外スッキリ聞こえるものですね。
そのあとはElectric 200 Piano(Wurlitzer)、Electric Grand 80 Piano(CP-80)のソロを順番にやって、曲が終わる感じです。
最後に出てくるシンセはウェーブテーブルシンセのCodexです。
いかがでしたでしょうか。
今回Wavesのソフトシンセは初めて使ったのですが、村上が使ってみた印象的には、たくさんのパラメータがあって細かく作り込める音源もいいですが、このぐらい簡単な操作であれば音作りはあまり深く考えずにすぐに曲作りを始められて、さらに動作も軽めで音も良いので結構アリだと思います。
現在Inspire Virtual Instruments Collectionはセールをやっていて、音源がこれだけそろって¥19,800(税込)です!
12製品なので1製品あたり¥1,650の計算で非常にコスパがいいですね。
今回のレビューで気になった方は是非下記の製品ページよりご注文ください!
以上レビューでした。それではまた次回の記事でまたお会いしましょう!Coming Soon!
Writer.村Coming Soon
記事内に掲載されている価格は 2020年10月20日 時点での価格となります。
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