製品レビュー、試聴からサポート情報、キャンペーンまで製品別にフォーカス。活用のヒントがここに集結。
ポストプロダクション業界標準のオーディオリペア・ツール RX の最新バージョン
RX 8がついに発表されました。
この発売を記念した「RX 8 ローンチキャンペーン」が、いよいよ本日、10月14日までです!
新たに追加された機能1:Spectral Recovery
圧縮された音声を明瞭に復元
Spectral Recoveryは4kHz以上の情報を再現し、インターネットを介した圧縮音声オーディオをクリアで聞き取りやすい録音へと修正します。ビデオ通話など、ストリーミングプロセス中に除去された高周波数成分を自動的に生成し、明瞭度の高いサウンドに復元します。下の画像では、圧縮されていた高音の帯域が復活しているのが確認できます。これはICレコーダーやスマートフォンのボイスメモなどで録音し、圧縮されてしまったデータを復元したい場合に役立ちます。
新たに追加された機能2:Guitar De-noise
ギターノイズを自由自在にコントロール
Guitar De-noiseは、ギター演奏時に発生する3種類のノイズをコントロールする事ができます。アンプのハムノイズ、コードチェンジの際などに指が弦をこするノイズ、ピッキングのノイズを数秒で除去し、聴きやすい演奏を作り上げることができます。あらかじめアンプのハムノイズをRX 8に学習させ、それを元に演奏からハムノイズだけを取り除くという高度なセパレーションも実現しています。
新たに追加された機能3:Wow & Flutter
ワウ・フラッターを一瞬で修正
Wow & Flutterは、レコードやテープのような物理的な録音におけるピッチの揺らぎを修正します。カセットテープでお宝音源をお持ちの方には朗報の機能ですね!程度にもよると思いますが、伸びてしまったテープやプレーヤーの精度が悪かったとしても、この機能を使えば改善が期待できます。
新たに追加された機能4:Loudness Control
一瞬でラウドネスを調整
Loudness Controlを使えば世界中の放送曲、ストリーミングサイトで採用されているラウドネス基準に準拠しているか、僅かな時間で確認する事ができます。多数のラウドネス基準プリセットが用意されており、そこから選んでレンダリングボタンを押すだけで、準拠したデータが数秒で出来上がります。最終納品に向けたレベル、ラウドネス管理を実現する、放送局向けの音源を制作しているプロダクションにとって大変心強いツールです。
RX 7から進化した機能1:Music Rebalance
RX 7から劇的に進化したMusic Rebalance
Music Rebalanceは完成済みのミックスの中からボーカル、ベース、打楽器とその他の楽器を特定し、それぞれに音量変更を加えるソース分離機能です。RX 8に搭載されたMusic Rebalanceは、更なる膨大なデータを機械学習する事により、ソース分離のアルゴリズムがRX 7に比べ飛躍的に向上しました。分離精度が一番低いセッティングであっても、RX 7での最良設定を凌駕する精度を誇ります。ソロボタンの追加、Separateボタンによる4パートのエクスポートなど、更に使い勝手も向上しています。
RX 7から進化した機能2:Batch Processor
複数のファイルを短時間で同時処理
デザイン、仕様が新しくなった Batch Processor はファイルリストにチャンネル数、ビットレート、サンプルレート、尺が表示されるようになり、複数のオーディオファイルを一度に処理、エクスポート可能です。ラウドネス基準を変更したり、ダイアログの一括ノイズ除去など、処理したい波形が数百、数千あっても全て同じ設定で自動処理を行ってくれます。RX 8ではモジュールチェインにリサンプルが追加。複数のファイル形式の同時書き出しに対応し、納品データと試聴データを同時に書き出すという事も可能になりました。
RX 7から進化した機能3:De-hum
ハムノイズを消去し、クリアさを保つ
De-humは不要なハムノイズを自動検知し、クリアなサウンドが得られるようノイズを除去してくれます。オーディオスペクトラムがグラフで表示されるようになったほか、Harmonicsが8バンドから16バンドに増加され、バンドの個別ON/OFFが可能。より高い周波数域の処理が可能となりヒスノイズにも有効です。Q値の設定が高い場合により細かく制御されるようになりました。
RX 7から進化した機能4:Dialogue Isolate
クリアなダイアログ
Dialogue Isolateは機械学習を用いて、飲食店の皿の音や車の走る音、機械の音といった複雑なノイズの多い環境での録音からダイアログを分離させます。RX 8ではパフォーマンスが向上し、アンビエンス成分の量をコントロールする精度が特に向上しています。
RX 8 ラインナップ
RX 8 Advanced:ポストプロダクション業界標準のオーディオリペアツール
RX 8 Advancedは、ポストプロダクションのプロの高いニーズに応えるための機能が多く搭載された、映画、テレビ、アニメやゲーム業界の音の仕事には欠かせない存在。最先端のシグナル処理技術と機械学習による進歩を続け、かつては不可能とされていた処理をも実現し続けているRXは、世界中のトッププロから信頼されている究極のノイズ除去・オーディオリペアツールです。
失われた周波数域を復元する新機能「Spectral Recovery」で、電話の音声や低クオリティの音声ファイルを高音質に。同じく新しい機能である「Wow & Flutter」を使えば、レコードやテープの周波数の揺らぎが一瞬で修正。「Guitar De-noise」でギターのノイズを自由自在にコントロール。さらなる機械学習で飛躍的に成長した「Music Rebalance」によるソース分離とステムエクスポート。進化した「Loudness Control」を使って一瞬でラウドネス調整。仕様が一新された「Batch Processor」で複数のファイルを短時間で同時に処理。
iZotopeでは、長い年月を機械学習の研究に費やしてきました。RX 8のアルゴリズムは、スペクトログラムの各ピクセルに存在するダイアログに対し、1秒間に約100,000回の意思決定を行うほどまでに成長しています。そういった技術を惜しみなく取り込み、さらなる進化を遂げたのがRX 8 Advancedです。
*RX 8 Advancedには、Standardの機能も全て含まれています。
RX 8 Standard:音楽とポストプロダクション両方に適したオーディオリペアツール
RX 8 Standardは、さらにインテリジェントでパワフルな処理が可能になり、特に音楽面の機能が目覚ましい成長を遂げました。ギターの弦に指が擦れるノイズ、ピッキング時のアタック音、アンプノイズのコントロールを実現した新機能「Guitar De-noise」。新しくRXに搭載された「Loudness Control」モジュールでは、ラウドネス基準に準拠しているかの確認も僅かな時間で行えるようになりました。
そして旧バージョンで搭載され一世を風靡したソース分離機能「Music Rebalance」にステムのエクスポート機能が追加。膨大なデータを機械学習してより一層賢く成長し、分離のクオリティも飛躍的に向上しました。
*RX 8 Standardには、Elementsの機能も全て含まれています。
RX Elements:ホームスタジオのためのオーディオリペアツール
RX Elementsは、オーディオリペアを始めるのに最適なRXのエントリーモデル。ホームスタジオ・小規模スタジオでダイアログ録音や音楽制作を行う際に頻繁に悩みの種となる、過大入力によるクリッピング、唇や舌から出るクリックノイズ、電源のハムノイズなどを除去する、代表的なリペア機能を提供します。
エントリーモデルのRX Elementsでも、プラグイン版とスタンドアローン版の両方がお使い頂けます。スタンドアローン版ではA.I.がノイズを自動検知・除去する「Repair Assistant」に加えて、ノイズを視覚化するスペクトログラムエディターにより直感的なノイズ処理が可能になります。
RX 8 へのアップグレード版
RX 8 Standardへのアップグレード
RX 8 Advancedへのアップグレード
RX 8 エデュケーション版
RX 8 がバンドルされた RX Post Production Suite 5
全てのプロジェクトで使用できる画期的なポストプロダクションツールも同時発売!
リペア、ミックス、そしてデリバリーまで全てを完結
RX Post Production Suite 5 には、フラッグシップ製品である「RX 8 Advanced」、ダイアログ・ボーカルミックスに最適な「Nectar 3」や「Melodyne 5 essential」、万能型ミックスプラグイン「Neutron 3 Advanced」、ダイアログプロファイリングツール「Dialogue Match」、メーターリングツール「Insight 2」、ミックスのバランスを視覚化する「Tonal Balance Control 2」に加えて、軽量で使いやすいリバーブ「Symphony 3D」に「Stratus 3D」など、リペア、ミックス、デリバリーに必要な業界標準のツールが全て同梱されています。
バンドルされるプラグイン
RX 8 Advanced: ポストプロダクションのプロの高いニーズに応えるために開発された、映画、テレビ、アニメやゲーム業界標準のリペアツール
Dialogue Match: EQ、リバーブ、アンビエンスをプロファイリングし、異なる環境で録音されたダイアログの音をマッチ
Neutron 3 Advanced: 新しいミキシングのワークフローを提唱する、万能型ミキシングプラグイン
Nectar 3: インテリジェントなボーカルアシスタントを駆使する、ボーカルミックスに特化したミキシングプラグイン。Melodyne 5 essentialが付属
Insight 2: オーディオ分析し視覚的に情報を提供するメーターリングツール。Dolby Atmos 7.1.2までのマルチチャンネルに対応
RX Loudness Control: ポストプロダクションと放送局のワークフローのために開発された、音源をラウドネス基準値に合わせるツール
Symphony 3D: サラウンドやイマーシブオーディオにも対応した、個性豊かで色鮮やかなリバーブ
Stratus 3D: 1700個以上のプリセットを搭載し、最大24チャンネルまでサポート。賢いマルチチャンネルコントロールで最も適したリバーブを提供するリバーブ
Tonal Balance Control 2: ジャンルに合わせたミックスのターゲットを提示し、どんなリスニング環境でも最適なミックスを完成するサポート
Relay: トラックの音量、パンニング、ステレオイメージが調整でき、iZotopeプラグイン間が繋がるインター・プラグイン・コミュニケーション技術を有効化するユーティリティプラグイン
RX Post Production Suite 5 へのアップグレード版
RX Post Production Suite 5 エデュケーション版
9/2以降にMusic Production Suite 3 を買うとMusic Production Suite 4 に無償アップデート可能!
Music Production Suite 3(MPS3) にはRX 7 standardがバンドルされており、Music Production Suite 4にはRX 8 standardがバンドルされる予定です。いまMPS3を買うとRX 8 standardが手に入りますので、Ozone9やVocal Synth2が欲しかった方にはこちらもオススメです。
MPS3製品一覧はこちら記事内に掲載されている価格は 2020年10月14日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ