プロを満足させるサウンドが高く評価されている 生粋の日本製ブランド PREMIER SOUND FACTORY から、渾身の新製品 PIANO Premier “KAWAI Legend” が発売されました! これまでリリースされて来た音源が非常にハイクオリティなだけに、今回の音源にも各方面から期待が寄せられています。既存製品についてはこちら >>
PIANO Premier “KAWAI Legend”
・KAWAI SK-EX Competition Grand Piano
・スーパーハイレゾ・ピアノ音源 96kHz/24bit
・Native Instruments Kontakt & 無料版Kontakt Playerで使用可能
Shigeru Kawai EX とは
株式会社河合楽器製作所(以下、KAWAI)製コンクール・グランド、フルコンサートピアノの最上位モデル『Shigeru Kawai EX』(以下、SK-EX)は、世界のコンペティションで勝つために産まれた究極のモデルです。
タッチは極めて繊細、弱いタッチから豊かで潤いある伸びやかな音色を奏でます。リッチでシルキースムーズな低音部、高域は鮮やかさの中に温かみが共存。その鍵盤を鳴らした時、KAWAI『SK-EX』がショパン国際ピアノコンクールをはじめ、著名なコンペティションにおいて幾多のトップピアニストから選ばれ入賞を果たしてきた歴史に、誰もが納得するでしょう。
Shigeru Kawaiの名を冠したSK-EXは、例えばピアノの響板ひとつをとっても10年という時間をかけて天然乾燥させ、加工・組み立てはSK-EX専門の匠技師が熟練の手作業で行っています。SK-EXは日本の職人のモノづくり精神が宿った、異次元のスーパーマシンなのです。
奇跡のコラボレーション
PIANO Premier ”KAWAI Legend” は、KAWAIの全面的な協力のもと、10日間かけて録音されました。
エース級の個体を複数台候補に挙げ、候補の中でも特に響きが美しく表現の幅が広い個体が選ばれました。収録された個体は、コンクールのために指名を受けて世界中を飛び回る特級モデルで、収録用に10日間のスケジュールを確保。SK-EX専属のコンサートチューナー(MPA調律師)が全期間に渡り帯同し、存分な時間を掛けて一鍵一鍵、毎日幾度も調整しながら理想をとことん追求する形で収録が実現しました。収録後、実に2年という歳月をかけてサウンドのブラッシュアップや新技術の開発、再現性・反応性を追求した KAWAI Legend は、KAWAIとの夢のコラボレーションが産んだ奇跡のSK-EXデジタル・クローンといえるでしょう。
濃密、豊潤なサウンド。
最高のピアノ音源を作りたい。SK-EXの豊潤な調べを理想的な状態で永久保存したい。コアなプロデューサーが心から満足して頂けるピアノを残したい。そんな想いを、PREMIER SOUND FACTORYが持ち得る技術とノウハウの全てを尽くし、KAWAI Legend が完成しました。
PIANO Premier ”KAWAI Legend” パッケージには、丁寧に録音したピアノがひとつだけ収録されています。パラメーターもごくシンプル。他に何も必要無いからです。PREMIER SOUND FACTORYが長年追求し培ったアナログ及びデジタル・オーディオの独自の品質管理技術により、同社の真骨頂、「圧倒的な濃密」を体験して頂けることでしょう。
収録の為に独自に新開発した、動作音なく正確なベロシティで打鍵できる「打鍵くんPremier II」により、表情やテクスチャーを含め、全鍵盤にわたり実機の個性以外のベロシティのバラつきを排除しています。
独自の濃密なサウンドを100%発揮するために、96kHzセッションで使用することが推奨されています(44.1kHz, 48kHz等のセッションでも使用可能)。Kontaktはステレオトラックに立ち上げてご使用下さい。
本物の音しか使わない
PIANO Premierシリーズはハーモニック・レゾナンスも含めシンセ的なモデリングは一切使用せず、実際に録音したサンプルのみ使用して全ての表現、共鳴を再現します。(オールサンプル仕様)
鍵盤を押した状態でサステイン・ペダルを踏む事でハーモニック・レゾナンスが付加されます。レゾナンス・レベルの調整も可能です。サステイン・ペダルを踏んだ状態で発生したNote Onは、実際にペダルを踏んで打鍵したサンプル・レイヤーが再生されます。
最大ベロシティの壁を超えた!Velocity+(VelocityPlus)国際特許出願中(PCT PAT.P)
MIDI 1.0規格の最大ベロシティは127ですが、実機の最強打の音を127に割り当ててしまうと、お使いの鍵盤によっては127が頻発してしまい、妙に硬く不自然なピアノに聞こえてしまいます。一方で、それを見越して“ほどほどの強さ”を127に割り当てると、特にクラシックなどではもっと強いタッチが欲しい場面が出てくるでしょう。結果的に、生楽器の持つ幅広いダイナミックレンジのポテンシャルを、電子ピアノやバーチャル音源ソフトでは存分に再現できない、といった課題がこれまで常にありました。
PIANO Premier ”KAWAI Legend”は恐らく世界で初めて、この問題をクリアしました。
アフタータッチ搭載機種であれば(チャンネル(モノフォニック)アフタータッチ・ポリフォニック・アフタータッチに両対応)どの鍵盤でも、ベロシティ127の打鍵を検出後、更に追加でアフタータッチを検出すると(20msec以内)、ベロシティ127で発音し始めたサウンドを極めて自然に限界突破サウンドに差し替える新技術により、128~254の仮想ベロシティを実現(MIDI1.0の場合。MIDI2.0にも対応予定。)これをVelocity+(VelocityPlus)と命名し、国際特許を申請しています。
KAWAI Legendでは127を超えてからさらに、検出アフタータッチのピークに応じた3段階の限界突破ベロシティレイヤーを装備しています。ベロシティ+の値をリアルタイムでモニターする事も可能です。
★既存のMIDIデータを当機能で再生しても悪影響がなく、逆に当機能を使用して記録したMIDIデータを当機能のない既存機器、音源で再生しても悪影響がないという、上位、下位互換性にも優れた新機能です。
奏者とリスナーに極上の体験を
ハーモニック・レゾナンス、リリーストリガー、リダンパー、ハーフペダルを始め、ピアノから発するあらゆる音の再生システムを新技術により再構築しました。自然な鳴り方、演奏感をとことん追求していますが、奏者は何も意識する事なく、ごく自然なピアノタッチをお楽しみ頂けます。1Keyにつき、ベロシティ(Pedal On最大18段、Pedal Off最大18段、Release Trigger 5段、ハーモニックレゾナンス1段)= 1Keyにつき最大42レイヤーです。
新開発された機能
Max Voice Optimize System 2
好評を博したPIANO Premier AFLの発音数効率化システムをさらに改良。最大同時発音数を現在の状況に応じて自動制御します。ペダルを踏んで連打した時に、通常は1鍵盤につき同時発音数は1に抑えて無駄なリソース消費を防ぎつつ、例えばVelocity111の直後にVelocity30を打った場合、急に音像全体が不自然に小さくなってしまう様な状況を認識し、バックグラウンドで自動的に同時発音数を増減します。ざっくり言うと精度と聴感上のナチュラル感に磨きがかかりました。
ハーフペダル対応
ハーフ対応MIDIダンパー・ペダルをご使用の場合、踏み込み量に応じてフェルトの触り具合(サステインの長さ)が変化します。ゆっくりペダルを離す事でダンパーノイズ音を発生させず音を止める事も可能です。オン・オフのみの簡易ペダルを用いている方のために、モジュレーション・ホイールでダンパーの踏み込み量を調整出来ます。
リダンパー対応
ペダルオフ時、キーを離した時から音が消えるまでの間にペダルを踏む事でその音が維持されます。リリースしたキーでも、ダンパーのフェルトで消音完了する前なら、ペダル踏むと小音量が持続します。これの再現にもモジュレーション等は使わず、オール・サンプルベースです。
より高度なNKS対応
直感的なワークフローでKOMPLETE KONTROLキーボード等との連携を可能にするNKSにも高度に対応。これまで困難だったリバーブルーム(IRサンプル)切り替えの遠隔操作も含め、ほぼ全てのパラメーターのリモート操作に対応。ユーザービリティ、アクセシビリティが向上しています。
本物のSK-EXのハーモニック・レゾナンス
擬似的シミュレーションでは無い、本物のSK-EXのハーモニック・レゾナンス再生システムを新開発。特定の鍵盤を2音以上抑えた時の共鳴(OVER TONE)や、Note On後に途中からサステインペダルを踏んだ時のリアル・ハーモニックレゾナンスを収録、再現。
サステインペダルを踏んでからNote Onしたサンプルも全Key全ベロシティ収録。ペダル操作により自動的にスイッチします。気付かずに追加的に鳴るいくつもの共鳴が、リアリティに直結しています。ツマミで影響を小さくしたり、あるいは極端に大きくすることで、リアルを超えた新たな幻想的サウンドにも出会えることでしょう。
リリース・トリガープレイバックシステム
PIANO Premier AFLより更に刷新したリリース・ノイズプレイバックシステムが、よりナチュラルに生ピアノの挙動を再現。
メカニカル・ノイズ収録
ピアノ打鍵構造のノイズを増幅出来ます。ゼロが本来のピアノの鳴り方ですが、エフェクティブなサウンドを得ることが可能です。ペダルアクション・ノイズも3レイヤー収録でラウンドロビン対応。
柔軟なベロシティ・Keymapエディター搭載
お手持ちの鍵盤のベロシティ反応度に合わせて、ピアノのセンシティビティ(感度)を細かく最適化する事が可能です。
ピアニッシモ・ソフター(pp Softer)
弱いタッチを一層小さくするツマミです。ゼロにする事で実際のレコーディング時のそのままのダイナミックレンジになります。通常ゼロでご使用されると本来のSK-EXの響きとなると言えますが、このノブを上げていくことで弱打がより小さな音量となります。一般的な電子ピアノは、大きめのレンジが設定されがちなこともあり、奏者によってはつまみを上げた方が強弱をつけやすいと感じる場面もあるでしょう。
エレガントなコンボリューション・リバーブ
16種のインパルス・レスポンスを装備。
新たに高品位な大ホール・IRリバーブ2種、PIANO Premier ”KAWAI Legend”収録woodスタジオのAブースIRリバーブ3種、ピアノ内部の共鳴IRリバーブが加わりました。
仕様
Rock oN スタッフ PD安田によるKAWAI Legend使用レビューをお届けする予定ですのでお楽しみに!
関連製品
記事内に掲載されている価格は 2023年12月22日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ