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マイクスタンドへのセッティングは、3/8インチ規格がデフォルトでショックマウントなどは使用せず直接セッティングします。
まずは、マイクプリからレベルを取るためかなりゲインを上げてみたりして試したのですが、ヒスノイズなどのノイズは全く気になりませんでした。
ア・カペラで録音をしたり、オケ中で録音をして聴いてみましたが、K-23Rの特徴はやはり中域からmidlowにかけてのリッチ感が非常に印象的です。
20cm~30cmくらいの距離感で録音された音は、近接効果もありLow感の膨らみが強くなります。ですが、モコモコとした感じというよりは、Lowの輪郭がはっきり出てくる印象です。
この距離感で歌う際は、流石にポップガードはつけておいた方が良さそうです。
個人的には、1m弱くらいの距離で録音した音が、low/mid/highのバランスが良く、このマイクの良さが一番出ている気がしました。
非常に自然な音質で声に関していえば、highレンジが弱いなどという印象もあまり感じませんでした。
それ以上離れていくと、当然の事ながらLow感はすっきりしてきますが、驚きだったのは、音の輪郭です。どんな距離感で録っても声の輪郭が滲んだり、薄れてしまうなどという事もなく存在し続けられるのはこのマイクの魅力の様に思えます。
指向性が双指向でしたので、前後両方とも同じように録音をしてみましたが、前後単体で聴き比べてみると若干後側の方がLow感がすっきりするような印象を受けましたが、1m以内の距離感であれば、少し芯を外したとしてもそんなに極端に音質が落ちたり、変わったりする訳ではなかったです。
コンデンサーマイクと比較をすると、スイートスポットは狭いと思いますのでそれを考えると環境音が多少あるところでも気にせず使えるのはメリットの一つと考えます。
一点、マイクスタンドへのセッティングがショックマウントを介してない為か、足音や振動などのノイズの影響は受けやすい印象を受けました。対策としてカーペットを敷いたりショックマウントを使用する事をオススメ致します。
真空管マイクで主旋律を録音をして、コーラスをコンデンサーとK-23R半々で実際に録音して使用させて頂きましたが、存在の仕方、混ざり具合、どれを取っても最高でした。
ジャンルにとらわれず、どんなサウンドにもマッチしてくれる素晴らしいマイクです。強いていうなら、癖のあるマイクが欲しい方にはオススメはしません。
記事内に掲載されている価格は 2024年3月26日 時点での価格となります。
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