コルグ伝説の名機 Mono/Poly にインスパイアされた、新しいmulti/polyアナログモデリングシンセが登場!
オリジナルのMono/Polyは、4基のスタックド・オシレーターから生み出される非常に豊かなサウンドと、柔軟なX-Modやシンク・ルーティング、ラウンド・ロビン・オシレーター・トリガーなどのユニークで実験的な機能を誇りました。
今回登場した新しいmulti/polyは、コルグの次世代アナログ・モデリング・テクノロジーを採用した最初の製品。イースト・コースト、ウエスト・コースト、ウェーブテーブルのオシレーターと、新たにモデリングされたフィルターの幅広いセレクションを使って、ハードウェア・マッシュアップを実現。バーチャル・ボイス・カードはアナログ的なバラツキ要素を加えることが可能で、オーガニックな音色バリエーションを生み出します。レイヤー・ローテートは、キーを押すたびに新しいプログラムをトリガー。さらにKaoss Physics、Motion Sequencing 2.0、モジュレーションなどにより様々な変化が可能です。
2024年10月26日発売予定。ご予約受付中です!
KORG次世代アナログモデリング初号機 MULTI / POLY
multi/polyは、新たに設計された驚異的なサウンドのフィルターとオシレーターを搭載していますが、アナログ・モデリングの進化はさらに奥深いものです。オシレーター、フィルター、エンベロープ、LFO、ポルタメント回路は、アナログ・ハードウェア・コンポーネントのバリエーションをモデル化しています。その結果、それぞれが微妙に異なるキャラクターを持ち、自然で豊かな音色を生み出します。このバリエーションは、サウンドごとにお好みで増減できます。
アナログ・シンセと同じように、ボイス・カードは聞いていないときも変化し続けます。エンベロープも動き続けるので、リリース・タイムの長いパッドを演奏すると、新しく演奏された音はエンベロープをゼロから再スタートさせるのではなく、現在のレベルで「キャッチ」します。オシレーターとLFOは位相を維持し、レゾナンスは鳴り続けます。また各オシレーターのピッチは時間とともにわずかにドリフトし、アナログ・ハードウェアに見られるわずかなピッチの不安定さをもモデル化しています。
エンベロープは、ヴィンテージ・シンセのユニークなサウンドに貢献する、見過ごされがちな要素ですが、multi/polyには、Mono/Poly、MS-20、ARP Odysseyなど名機のエンベロープ・カーブのプリセットが含まれています。またアナログVCAは電圧に均一に反応せず、オンとオフのスレッショルドが異なるなど、アンプ・エンベロープのキャラクターにも強く影響します。そこでmulti/polyは同様にMono/Poly、MS-20、Odysseyなど数々の名機のVCAレスポンスをモデリング、リニア設定も搭載しています。
好きな曲のポルタメントを再現しようと、「一定のレート 」と 「一定の時間 」を切り替えても、正しい設定が見つからなかったことはありませんか?クラシックなアナログ・シンセではポルタメントに対するアプローチも異なっていたため、multi/polyには6種類のポルタメント・モデルが用意されています。
オシレーター
4つのオシレーターを搭載し、非常に太く複雑なトーンを実現します。それぞれのオシレーターは、クラシック、デジタル、ウェーブシェイパーのオシレーター・タイプを使用可能。クラシックは、伝統的なアナログ・シンセのオシレーターをモデル化し、驚くほど忠実で厚みのあるサウンドが得られます。11種類のウェーブフォームの中にはシングル波形だけでなくデュアル波形もあり、一度に複数の波形を生成するシンセをモデリングできます。パネルのノブでパルス幅、三角波の傾き、デュアル波形のブレンドなどをコントロールできます。
デジタル・オシレーターは、ビンテージ・ハイブリッド・シンセやモダンなユーロラック・モジュールのように、最大64ステップのウェーブテーブルを再生します。200を超えるファクトリー・ウェーブテーブルから始めることも、Editor/Librarianソフトウェアを使って独自のウェーブテーブルをロードすることも可能。modwaveのウェーブテーブルを直接インポートしたり、一般的なソフトウェア・フォーマットからウェーブテーブルを変換したりできます。30以上のモディファイアを使って、テーブルのロード方法を変更し、微妙な音色から極端な音色まで変化させることができます。
ウェーブシェイパーは、シンプルな波形(サイン波または三角波)をシェイパー・テーブルで処理する「ウェスト・コースト」のアプローチを提供します。シェイパーにゲインを変調することでダイナミックなハーモニクスが生まれます。クラシカルなウェーブフォルダーの音色にはBerkeleyシェイパーを使用するか、90種類以上のシェイパー・タイプから選択できます。Multi/polyには、モジュレーション可能なパルス幅というユニークな工夫が加えられており、豊かさと動きの別次元を生み出します。
オシレーター1~4に加えて、専用のフィルタリングとサチュレーションを備えた独立したノイズ・ジェネレーター、そして上記すべての入力を備えたリング・モジュレーターを装備。
またオリジナルのMono/Polyのパワフルなオシレーター・シンクやX-Mod機能を発展させ、大型のモジュラー・セットアップでしかできない音色も実現。オシレーター1に続いてオシレーター2、3、4が同時にシンク、X-MOD、またはその両方を行うことで、ユニークなサウンドを作ることができます。また、いずれかの機能をオシレーター・ペアに分割して別々にコントロールすることも可能です。
デュアル・モデリング・フィルター
フィルターは全て新しく設計し直され、その中には心地よいサチュレーションを持つ素晴らしいビンテージ・フィルター群も含まれています。5つの異なる4ポール自己発振モデルから始めましょう。「M/Poly」は、オリジナルMono/Polyの力強く甘いサウンドを提供します。「Mini」はアメリカで愛されているモノ・シンセのラダー・フィルターで、クラシックなベース・サウンドを生み出すのに重要な低域のレゾナンスを低減します。「Pro」は最初のプログラマブル・ポリフォニック・シンセサイザーのもので、レゾナンスの強いスイープが特徴。最後に「Ladder HP」と「Ladder BP」はそれぞれ4ポールの自己発振型ハイパス・フィルターとバンドパス・フィルターです。
「MS-20 LP」と「MS-20 HP」、12dB/octの自己発振型 “KORG 35 “フィルターは、クラシックなコルグMS-20の特徴的でアグレッシブな音色を愛情込めて再現しています。「SE M/P 」2ポール・フィルターはより穏やかなキャラクターで、ローパス、バンド・リジェクト、ハイパスの間をスウィープするコンティニュアス・コントロールと、独立したバンドパス・モードを備えています。
リニアでレゾナントな2および4ポールのローパス、ハイパス、バンドパス、バンド・リジェクト・フィルターの完璧なコレクションで、シェイプアップやリファインも可能。マルチ・フィルターでは、複数のモードを同時にモジュレートしてブレンドできます。
これらのフィルターはブライトな感じや泡立つような効果など、耳を引くエフェクトが得られるオーディオレートのモジュレーションに全て対応しています。オシレーターやリング・モジュレーターをモジュレーション・ソースとして使用したり、ノイズ・ジェネレーターをブレンドしてカオスな音色を作ることができます。ヴィンテージ・フィルターに内蔵されたサチュレーションに加え、ポスト・フィルターのアンチエイリアス・ドライブ回路により、微妙な厚みから重厚なディストーションまで、好みに応じて重さと硬さを加えることができます。
最後に、これらのフィルターは直列でも並列でも、2つ同時に使用することができます。4つのオシレーター、ノイズ、リング・モジュレーションを含む各ソースには、2つのフィルターをクロスフェードさせるバランス・コントロールがあり、幅広いクリエイティブなオプションが可能です。例えば、オシレーターの1つのグループをM/Polyフィルターに通し、もう1つをMS-20ローパスに通す。古典的なハイパス->ローパスのシリアル・チェーンを作成し、1つまたは複数のオシレーターをハイパスの周りにルーティングします。これは単なるスイッチではなく連続的なクロスフェードなので、A/Bバランスをモジュレートしてユニークな効果を得ることができます。フィルターはステレオで動作させることもでき、それぞれのソースに別々のパンを設定できます。
豊富なコントロールとモジュレーション
多くのノブとコントローラーが、あなたを音の探究へと誘います。オシレーター、フィルター、エンベロープ、LFO、エフェクトは、専用のフロント・パネル・コントロールを使えば、指先で操作できます。4つのプログラム可能なModノブは、あらゆるサウンドを最大限に引き出すようにカスタマイズされています。ノブを使ってリアルタイムで演奏したり、結果を新しいサウンドとして保存することもできます。ホールド・ボタンを使えば、ノートやコードを無期限に継続させながら、フロント・パネル・コントロールを操作したり、他の機材を演奏したりすることができます。
Kaoss Physics、ピッチ・ベンドとモジュレーション・ホイールを加えれば、いつでも多次元のリアルタイム表現が可能になります。
もっと深く掘り下げてみましょう。フロント・パネルのほとんど全てのノブと画面上のほとんどのパラメーターをモジュレーションすることができます。あるいは個々のモーション・シーケンス・ステップの設定をモジュレートすることもできます。モジュレーション・プロセッサーはクオンタイズ、スムーズ、カーブなどを使ってモジュレーション信号を変換することができます。
Kaoss Physics
Kaoss Physicsは、ボールが表面を転がったり、壁に跳ね返ったりする様子をモデルにしています。x/yパッド上で指をフリックすることでボールをスタートさせることもできますし、ゲート+ダンパーなどのトリガー・ソースを使って自動的にボールを発射させることもできます。またパッド上で指をかざすことでボールを直接コントロールすることもできます。ボールの位置によって4つの変調信号が生成され、XとYの位置、中心からの距離、X軸に対する角度など、好きな変調先を制御することができます。このような自動変調の適用方法は非常にユニークなもので、飽くなき進化を遂げる変調を実現しています。
平面には谷や丘のように、下にも上にも行くような段差があります。凸凹の高さや深さを設定したり、斜面の形状を選択したりすることができます。表面の摩擦も調整できるので、ボールの移動速度が遅くなります。表面の四方には壁があり、ボールが壁に当たると跳ね返ります。壁は緩衝材を加えたようにボールを減速させたり、ピンボール・マシンのバンパーのようにボールを加速させたりすることができます。また壁を完全に取り除いて、ビンテージのアーケード・ゲームのように、表面が反対側のエッジに巻き付くようにすることもできます。
このモデル化された環境において、特定のモジュレーション効果を作り出すことができます。例えば中央に凹を配置して変調値が常時最終的に0に戻るようにしたり、側面やコーナーに凸を配置して変調値をそのゾーンから遠ざけるようにしたりします。
Tilt、Friction、Time、Bump Height、Position など、ほとんどのパラメータは調整可能です。Kaoss Physicsの出力からそれらを調整することもできます。例えば、Tilt XをKaoss Yで調整してみてください。その結果、あなたの物理的なジェスチャーによって、複雑な音楽的な結果へと変化させるインタラクティブなコントローラーが完成します。これもKaoss Physicsの醍醐味です。
エディタ/ライブラリアン
multi/poly Editor/Librarianは、macOSやWindowsコンピュータを介してサウンドの編集や整理を行うことができます。USB接続により第2のフロント・パネルのように動作するため、同期やデータ転送の必要がありません。アニメーションはリアルタイムでモジュレーションの効果を表示します。
ソフトケース付属
multi/polyには、どこへでも楽器を持ち運べるように、ぴったりフィットするソフトケースが付属しています。
鍵盤 | 37 鍵(ベロシティおよびリリース・ベロシティ対応) |
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音源システム | アナログ・モデリング・シンセシス |
最大発音数 | 60 ボイス(設定によっては最大ボイス数が変化します) |
外形寸法(W x D x H) | 565 × 319 × 93 mm |
質量 | 3.5 kg |
付属品 | AC アダプター、専用ソフトケース |
2024年10月26日発売予定。ご予約受付中です!
記事内に掲載されている価格は 2024年10月24日 時点での価格となります。
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