ハイサンプルに対応するクリアーでフラットな特性を持つ高品位な製品を数多くリリースするEarthworks。サウンドの立ち上がりも早く、非常にリアルなサウンドをキャプチャーすることが可能な稀有なメーカー。NAB 2017では残念ながら新製品はありませんでしたが、放送機器展ということで、カメラとの組み合わせてのアイディアを展開していました。
それがこちらの写真。ZOOM Q8のXLR入力にカスタムのステレオバーに設置された2本のSR20がつながれています。SR20の指向性と、高いレスポンスにより、非常に高い臨場感のあるサウンドを捉えることが可能。このリグを持って、会場を少し歩いてみたのですが、その感想は、『リアル』。感覚に訴える臨場感の大部分を占める聴覚に対しての刺激が非常にクリアにのこります。単一指向なので、画面に写っていない範囲の音は、減衰して、なかなかしっかりとマッチしたサウンドが録れています。
実は、この後にQTC30を2本に変えて(無指向2本です)同じように試したのですが、左右、後方までしっかりとサウンドを捉えることが出来ていました。A-B Stereoの収録なので当たり前といえばそうなのですが、このようにカメラの軸と合わせることで高いシナジーが生まれるということを確認することが出来ました。映り込みの問題はあるにせよ、360VRとの親和性も高いサウンドのクオリティーだと思います。
そして、展示はされていなかったのですが、昨年から技術プレビューをおこなっている同社初のラージダイヤフラムを採用したBroadcast Mic。更にチューニングが進んでいるので聞いてほしいということで、試させてもらいました。指向角の広さと、距離が多少離れても音が遠くならない、ナレーション収録が非常に行いやすい!と思わせる仕様にチューニングが仕上がっていました。ナレーターがマイクの軸を多少外しても、のけぞって少し離れたとしても、クオリティーの変化の少ないサウンドを捉えることが出来ていました。発売の楽しみな製品です!!
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2017年4月26日 時点での価格となります。
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