Prism Sound:Lyra1 Black / Lyra2 Black
192kHz/24bit USBコンパクトオーディオインターフェース
イギリスに本拠地を置くPrism Soundは、Graham BoswellとIan Dennisの二人により1987年に設立されたメーカーです。彼らはRupert Neveで当時としては画期的であったDSPを用いたミキシングコンソールの開発に携わっていました。測定器やブロードキャスト用のシステム開発をベースとしながら、その信頼性、求められる音質への高い要求、技術を惜しげなくプロ・オーディオの分野にも投入したプロダクトは、プロたち圧倒的支持を受けています。
ギリシャ神話の古代ギリシャの竪琴より命名され、Prism Sound伝統の音質を受け継ぐ、究極のUSBオーディオインターフェース「Lyra」(ライラ)。ワードクロックの入出力にも対応しEthernet端子を搭載しているので、次世代のネットワーク対応にも期待できます。
音質の特徴
元々は測定器メーカーですから、信号入力に対するレスポンス、正確性は他社と比べても群を抜いています。Prism Soundは昨今のワイドレンジでスピード感のあるサウンドではないのですが、ローエンド~ミッド~ハイがしっかり出力されており、非常にモニターしやすいことが特徴的です。
ミキシングでは音の時間軸におけるスピードのモニターがクリアにできることが非常に重要な要素です。これが見えないとコンプレッサーのリリースタイムによるキックのディケイ&ピッチによる時間軸に対する影響が分かりづらかったり、ベースとの絡み、濁りの判断がつかない。といったようなことが起こります。また、本来レンジが埋まるはずのアコギのストロークが、楽器が混ざるとペチペチ音がするだけ・・・というのも低域と高域のスピード感がしっかりモニター出来ていないと起こり得る現象です。
Rec時もここが判断できる、できないで仕上がりが大きく変わります。
特に最近、Lyraシリーズはクリエイターやトラックメーカーの間でユーザー数が増えています。モニタリングがしっかりしていれば、感覚のままAbleton Liveでガンガンプラグインをかけていっても破綻する前に気づくことができますし、ミックス、マスタリングでもそのスピード感を意識した音作りが必ず良い結果と結びついてきます。
入力も同様、レンジ感、スピード感を保ったまま収録されるので、テイクの判断がしやすく、ひいては楽曲クオリティの向上繋がります。マイクプリアンプが優秀で、ローノイズで単体機並みのクオリティ。一台あればどんなジャンルにも対応できる相性の良さがPrismらしいところです。さらなる色付けが必要な場合はNeve/api/sslのようなサウンド感を持つプリアンプを持っておけば、サウンドの彩りも増えていくはずです。
Orpheusの回路設計を踏襲したコンパクトな筐体
Orpheusの回路設計を踏襲したコンパクトな筐体は、同社のインターフェースとしては比較的安価ながらも、Prism Soundならではの音質を提供します。
“CleverClox”
Prism Sound 独自の “CleverClox” 2段階DPLL回路を用いた”state-of-the-art”クロックにより、非常に低ジッターで高精度なクロックを生成します。
ワードクロックの入出力も可能です。
アナログ入力
マイク、インストゥルメント、ライン入力に対応。また、RIAAディエンファシスフィルターを搭載し、フォノ入力も可能です。
全入力にOverkiller ソフトクリッピングリミッター機能、非常に低歪みなマイクプリはファンタム電源、-20dBパッド、ハイパスフィルタ、MSマトリクスを持ちます。
内部ミキサー
総合的なミキシング、ルーティング機能を持ち、コントロールアプリで内部ミキサーを操作可能です。出力はDAWダイレクト出力、もしくは内部ミキサー経由かを選択可能です。内部ミキサー経由での出力は非常に低レイテンシーで、スタンドアローン動作も可能です。
Lyra1 Black
アナログ入力(2Ch)
・1 x ライン(TRS) / インストゥルメント(TS)切替
・1 x ライン(TRS) / マイク(XLR)切替
アナログ出力(2Ch)
・2 x ライン(TRS)
・1 x ヘッドホン(TRS)
デジタル入出力
・1 x S/PDIF(TOSLINK)
Lyra2 Black
アナログ入力(2Ch)
・2 x ライン(TRS) / インストゥルメント(TS) / マイク(XLR)切替
アナログ出力(4Ch)
・4 x ライン(TRS)
・1 x ヘッドホン(TRS)
デジタル入出力
・1 x S/PDIF / AES3(同梱変換アダプターを用いて)(RCA)
・1 x S/PDIF / ADAT / ADAT(S/MUX)(TOSLINK)
クロック入出力(Lyra2のみ)
・1 x ワードクロック入力(BNC)
・1 x ワードクロック、ベースクロック、256 x clock(スーパークロック)出力(BNC)
Roland SP-404MKII:あらゆる面で進化を遂げたSP
SP-404MKIIには、これまでのRolandのSPシリーズで人気の要素を凝縮しました。さらに表現力豊かな演奏を可能とするベロシティ対応のパッドや、スムーズで実践的なコントロールのために改良されたノブなど、パフォーマンスに重要な改善を施しました。また16GBと十分な容量を持つ内部ストレージのプロジェクトへのアクセスにより、素早い起動時間と迅速なプロジェクトの読み込みやサンプルのインポートを実現し、ビートメイキングはさらに高速に、ストレス・フリーで行うことができます。
長年のユーザーはもちろん、新しいビートメーカーにも使いやすい直感的なレイアウトと伝統的なSP エフェクトに加えて、改良されたサンプリングとシーケンスのワークフロー、容易にパフォーマンスのキャプチャを行うことができるSKIP BACK SAMPLING、ビートをライブでミックスするDJ モードなど多彩な機能を備えています。
主な特徴
1. マルチカラー・パッドはベロシティに対応し、スムーズなプレイアビリティを実現
2. Vinyl SimulatorやDJFX LooperといったSPならではのエフェクトをはじめ、新規追加のLo-fi、Cassette Simulator、Resonatorエフェクト、さらにギター/マイク入力用の専用Vocoder、Auto Pitch、Guitar Amp Simulatorなどの豊富なエフェクトを搭載
3.起動時間と読み込み時間の短縮、16GBの内部ストレージ、低レイテンシー・パッド、迅速なサンプル編集により、ワークフローの高速化を実現
4. 32ボイスの最大同時発音数と、プロジェクトごとに160のサンプルを16プロジェクト分保有する内部メモリーにより、パフォーマンスの可能性がさらに拡大
5. リアルタイムまたはオートでのCHOP、自動BPM検出、ENVELOPE、ピッチ・シフト、およびRESAMPLEなど、充実の機能でオンボードでのサンプル編集を強力にサポート
6. クオンタイズだけでなくシャッフル・パーセンテージの調整が可能となり、スイングのカスタマイズも実現
7. 直前のパフォーマンスから最大25秒さかのぼってキャプチャする、SKIP BACK SAMPLING機能を搭載
8. DJモードでは、2つのサンプルを自在にミキシングする、ライブ・パフォーマンスへの新しいアプローチを実現
9. アルミ製フェイスプレートは取り外しができ、WEBサイトにはアウトラインのテンプレートを用意。スクリーンセーバーやスタートアップ・ロゴのオリジナル設定など、豊富なカスタマイズ・オプションをご用意
ソウルフルなサンプラー
SP-404MKIIの鮮やかなOLEDスクリーンとズーム可能な波形ビューにより、サンプル編集をとてもスムーズに行うことができます。 編集ポイントをリアルタイムにタップしてサンプルをCHOPしたり、AUTO MARKを使用してサンプルを自動的にマーキングし、スライスしたりすることもできます。
取り込んだサンプルはENVELOPEやピッチ・シフトなどを使ってさらに巧妙に仕立てることができるほか、改良されたリサンプリング・ワークフローでは、パターンとエフェクト・レイヤーを組み合わせてRESAMPLEし、より繊細なサウンド・デザインの制作が可能となりました。また、SKIP BACK SAMPLINGは、直前のパフォーマンスから最大25秒のオーディオをキャプチャすることができ、一瞬のひらめきを逃さずに制作に活かすことができます。
場所を選ばずビートメイキング
SPシリーズの魅力は、その迅速なワークフロー、優れたポータビリティ、そして触感的なアプローチにあります。SP-404MKIIは、これらの要素をさらに発展させ、軽量でありながら頑丈なデザインを維持しつつ、あらゆる環境での制作をさらに容易にする機能を追加しています。電源はACアダプター、USBバス電源(USB Type-C)だけでなく、乾電池やモバイル・バッテリーにも対応し、場所を選ばずどこでもビートを叩き出すことができます。
さらにはUSB 経由でモバイル・デバイスから直接オーディオやストリーミングのサウンドをキャプチャしたり、デュアル・ヘッドフォン出力とマイク/ギター入力を使用してパートナーとコラボレーションしたりもできます。
より強化されたエフェクトを搭載
伝説的なSPエフェクトと厳選された新規搭載のエフェクトにより、サウンドを効果的に処理することができます。SPシリーズに欠かせないVinyl Simulator やDJFX Looper などに加え、Lo-fi、Cassette Simulator、Resonatorなどの強力なエフェクトが加わりました。また複数のバス・エフェクトをレイヤー化してルーティングしたり、マイク/ギターインプットに接続して、Vocoderを使用したり、Auto Pitch、Guitar Amp Simulatorなどを使ってサウンドを作りこんだりすることができます。
パフォーマンス用にチューンナップされたシーケンス
SP-404MKIIは独自のフィーリングを表現するための柔軟性を備えています。インプット・クオンタイズとシャッフルによるスイングの調整、1回のタップで複数のサンプルを鳴らすことができるPAD LINK、ノート・リピート用のROLLボタン、バンクごとに設定できるBPMの機能を駆使して数あるパターンを一度に整理し、それらをチェインし自動再生することもできます。空いた手でSPのエフェクト・コントロールを調整したり、お気に入りのシンセなどを外部入力へ接続してサンプリングしたりと可能性は無限に広がります。
豊富なサウンド・サンプル用スペースと内蔵メモリー
SP-404MKIIには16GBの内部メモリーを搭載。ストレスのない素早い発音を実現するだけでなく、プリセットのサンプルですぐにビートメイキングを始めることができます。厳選されたサンプルの膨大なコレクションを活用できるだけでなく、あなたのとっておきのサウンド・サンプルをSP-404MKIIの中にコレクションし持ち出すことも可能です。また、最大同時発音数が増加したことに加えて、ひとつのプロジェクトにつき160ものサンプルを取り込めるようになり、パフォーマンスとビートメイキングのコンビネーションが強化。さらに多くのサウンドを一度にロードできるようになりました。
SP-404MKIIアプリやSample PackをRoland Cloudで入手!
Roland CloudにはMac/Windows 専用のエディターであるSP-404MKIIアプリをご用意。Roland Cloud Manager からダウンロードが可能です。アプリを使用することでより詳細な波形編集や、パッドへのサンプルのアサイン、MIDIファイルやSP-404SX/SP-404A のプロジェクトのインポートを、より簡易に行うことができます。さらにRoland CloudのSample Packシリーズには、著名なサウンドデザイナーやミュージシャンによるより多くの素材をご用意。次の作品への刺激を得ることができます。
バージョン3で究極のサンプラーにバージョンアップ!
V3.0アップデートでは、エフェクトのモーション・レコーディングやミュートアクションのオートメーション、複雑なパターンのサンプルへのスピーディーな変換などさまざまな機能を追加し、さらに幅広いパフォーマンスとプログラミングの可能性が広がります。新しいワークフローやDJモード、その他の機能強化により、SP-404MKIIがさまざまな音楽の制作やパフォーマンスに威力を発揮する究極のサンプラーにバージョンアップしました!
0:00 イントロダクション
00:42 シーケンサー・アップデート
00:50 マルチトラック・オーディオ
01:48 外部MIDI機器との同期
03:01 パッド・ミュート+オートメーション
04:15 エフェクト・モーション・レコーディング
05:20 特定のパターン・サンプルのコピー
06:23 パターンのサンプル変換
07:49 ワンショット・プレイバック
09:56 起動時のMFXパラメーター設定
10:55 DJ MODE アップデート
11:06 Cueポイント+マーカーの保存
12:36 MIDIクロック+ ベンドのアップデート
13:55 BPMディスプレイ
14:25 その他のアップデート
14:28 レコーディング後のクオンタイズ
15:27 プロジェクトへのコピー
16:53 バンク・パラメーターの変更
17:19 MIDI モードのレイアウト
18:41 ゲートサンプルのリリースタイム調整
19:05 SP-404MKII Appのアップデート
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記事内に掲載されている価格は 2023年7月19日 時点での価格となります。
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