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31
Mar.2023
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PLOGUE社7製品レビュー!チップチューン・ミュージシャン必携のツールを動画で試聴!

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チップチューン・ミュージシャンに朗報!

2023年2月、PLOGUE社のプラグイン6製品が国内販売開始となりました!
伝説のTOY楽器やゲーム機がソフトシンセに生まれ変わった PLOGUE CHIPSYNTH シリーズや、レトロなサウンドを再現するチップクラッシャーといった、チップチューンマニア垂涎の充実したラインナップとなっております。

今から20年前、ファミリーベーシックディスクシステムMSX CX7GBA nanoloopスピーク&スペル(マス)、レトロカシオトーン、レトロポータサウンド、これらを集めてチップ・チューンを作っていた筆者としましては、夢のような時代がやって来ました。既に国内発売されていたPLOGUE社のスピーチシンセサイザーを含め、レトロ・フューチャーと呼ぶにふさわしい、過去・未来のピコピコサウンドを奏でる計7製品をじっくりと試しました。試聴動画を多数ご用意しましたので、ぜひお楽しみください!

Plogue_logo_noir

PLOGUE とは

Garritan、Makemusic、Avid(Sibelius)等が採用しているARIA Engine の開発元として有名な、技術力と開発力に定評あるオーディオ・ソフトウェア・カンパニーです。

PLOGUE CHIPSYNTH シリーズ ラインナップ

CS-PFM-icon
CHIPSYNTH PortaFM

CS-MD-icon
CHIPSYNTH MD

CS-SFC-icon
CHIPSYNTH SFC

CS-OPS7-icon
CHIPSYNTH OPS7

CS-FC-icon
CHIPSYNTH FC (開発中)

CS-64-icon
CHIPSYNTH 64 (開発中)

名前だけでインスパイア元のハードウェアが想像できますね。FCと64は現在開発中のようです。PSG音源もチップチューンには欠かせないので、リリースがとても楽しみです。

CHIPSYNTH PortaFM
80年代のキーボード「PSS」シリーズをもとに作られたFMシンセ音源

portaui

CHIPSYNTH PortaFM は、PSS-140、PSS-270ミニ・キーボード、SHS-10キーターなどの80年代後半の「PSS」シリーズからインスパイアを得て制作されたユニークな2オシレーターのFMシンセです。

家庭用パソコンでは、サウンドカードの代表格である「AdLib」や「Sound Blaster」が同系統のチップを使用してパソコンに「声」を与え、90年代にはDOSゲームのサウンドの核として採用されました。

これらのシンセサイザーに搭載されている音源をそのままに、より高い処理能力での制御・変調を可能にし、手軽なプラグインという形でDAWに導入できてしまいます。

PortaFMは、メインシンセエンジンとして正確にエミュレートされたFMチップコアのペアを使用しており、OPLL(YM2413)、OPL2(YM3812)、OPK2(YM7129)の間で切り替えが可能です。またもう1つのコアはドラムサウンド専用で、これらはすべてクリエイティブにレイヤーできます。

OPLL、OPL2、OPK2チップの持つ独特のローファイな質感は、これまで正確に再現されたことはありませんでした。PLOGUE社は15年以上にわたってビンテージ・デジタル・サウンド・ジェネレーターを研究してきた経験を活かし、その限界に挑みました。モントリオールのリバース・エンジニアリング・チームにより、ハードウェア支援による体系的なテスト手順を経て、新しい数学的モデルとして構築されました。もちろん、これらのサウンドを実現するのにサンプルは一切使用していません。

CHIPSYNTH PortaFM:音作り試聴と サウンドプリセット試聴

CHIPSYNTH シリーズを試すにあたり、当時のゲームBGMをイメージしたトラックを作成しました。

PortaFM から、 セガ・マスターシステムや、MSXの拡張パック、ヤマハ ポータサウンドで聞くことのできた音が飛び出しました! 1980年代はDTMやDAWが「コンピューター・ミュージック」と呼ばれていた黎明期。この2オペレーターFM音源を音楽制作に使用するには、MSXの拡張パックとソフトを手に入れたり、ベーシックのSOUNDコマンドを駆使する必要がありました。しかしいま、このCHIPSYNTH PortaFMを使えばグラフィカルなユーザーインターフェースで、自由自在に音作りできる事に感動しました。とても荒々しいサウンドと同時に、アナログシンセのような温かさが特徴です。この音をレトロに感じる方もいれば、とても新鮮に感じる方もいるのではないでしょうか? 2オペレーターの音色作りはキャリア、モジュレーター共にADSRで音色を作るシンプルな仕様で、アルゴリズムやルーティングを全く悩まないのもポイントです。

CHIPSYNTH シリーズはどれも1万円以下で手に入る、非常にコストパフォーマンスが高い音源です。その中でもこのPortaFM は ¥5,000(税込)以下で買えてしまうという、その価格にも驚きです。

PLOGUE
CHIPSYNTH PortaFM
¥4,961
本体価格:¥4,510
99ポイント還元

CHIPSYNTH OPS7
80年代を代表するYAMAHA DX1&DX5を精巧に再現したFMシンセ音源

csops7_main_shot

CHIPSYNTH OPS7 は、FMキーボードの最高峰「YAMAHA DX1」「DX5」のデュアルレイヤーシステムによってもたらされる豊かなサウンドを再現しています。

1983年にブームを巻き起こしたクリスピーなベースサウンド、クリスタルのようなベル、心地よいエレクトリックピアノ、シャープなリズムのクラビコードが、サンプリングではなくエミュレーションで再現されており、FM音源ファンにはぜひチェックして頂きたい製品です。

FMシンセ特有の難解なアルゴリズム図を排除し、エフェクトのフルセットと「ダイナミック・パッチ・エディティング・システム」を搭載することで、パッチの作成がより簡単になっています。拡張モードでは、TX81Z、SY77、OPL3の波形も使用可能です。また、YAMAHA「DX」シリーズの6OPのパッチバンクをロードすることも可能で、SysExバンクファイルと、ハードウェアSysExインターフェイスに完全対応しています。

アナログ感を前面に出した精巧なエミュレーション

オリジナルのEGS&OPSチップのデジタル・キャプチャ出力を正確にマッチングさせることで、オリジナルキーボードのサウンドを余すところなく再現。これには、音ごとに異なるエンベロープのステップ・パターン、複雑なピッチ計算、そして各アルゴリズムのビット単位まで完全に同一なものを実装しています。

キーボードやモジュールのアナログ部分も、細部に至るまで贅沢に再現されています。オリジナルのDACが持つ、独特のクランチ感まで再現されているということで、ぜひそのサウンドを動画でお楽しみ下さい。

CHIPSYNTH OPS7:音作り試聴と サウンドプリセット試聴

PortaFMの出音と比べてきめ細やかな、高解像度なサウンドです。初期DXシリーズの「音粘度の高さ」が感じられます。DX7愛好者にはお馴染みの、「D/Aコンバーターが音の太さに貢献している」という見解が、このソフトシンセでも再現されているのではないでしょうか。ドラムの音作りでは、サイン波を変調して作るキックを発展進化させた、新しいFMキックサウンドの未来を予感しました。FM音源は全く色褪せず、いつの時代も最先端を走り続けています。このOPS7は6オペレーターFM音源を2レイヤーで音作りして、ステレオ感やディチューン感、周波数レンジの広いリッチな音作りが可能です。数あるFM音源ソフトシンセの中でもかなり高いサウンドクオリティを実現しており、1万円を余裕で切る価格で手に入ってしまいます。

PLOGUE
CHIPSYNTH OPS7
¥8,129
本体価格:¥7,390
163ポイント還元

CHIPSYNTH MD
4つのオシレーターを搭載した16bitのFMシンセサイザー

mdui

CHIPSYNTH MD は、4つのオシレーターを搭載する、豊富な機能を実装したFMシンセサイザーです。

Mega Drive™とは

Genesis™としても知られる「Mega Drive™」は、明るくきらびやかなFMサウンドを大衆に届けた、かつて大人気を博したコンソール・システムです。テンポの速い、エキサイティングなサウンドトラックが数多く生まれ、現在でも作曲家の創造力を駆り立てています。本製品は、そのMega Drive™からインスパイアを得て制作されました。

テレビゲーム業界の黄金時代を追ったドキュメンタリー「世界を変えたテレビゲーム戦争」にて、世界初のビデオゲーム誕生からアタリ社の登場、90年代の任天堂、セガ、ソニーの壮絶な競争期が語られおり、Mega Drive™についても触れられていました。ご興味ある方はぜひ!

FMシンセに忠実&精巧なエミュレーション

CHIPSYNTH MDには、正確なビットを実現するOPN2(YM2612)エミュレーターを搭載しています。SN76489互換の矩形波コア(SPSG)と、ゲームに見られる非常に歯切れの良いサンプル再生の特別なエミュレーションを組み合わせて、これらをすべて6倍にすることでポリフォニックでの演奏を可能にしました。

OPN2チップの特殊な機能を含むコーナーケースも、特別なハードウェア・リグでのテストを経て完璧にエミュレートされるように構成されています。さらに、DACとインパルス・レスポンスのエミュレーションを加えることで、かつてないほどリアルなサウンドを実現しています。そしてこれらは全て、サンプルを使用せずに実現されています。

CHIPSYNTH MD:音作り試聴と サウンドプリセット試聴

PortaFM、OPS7に続き、こちらもFM音源を搭載しています。PortaFMは2オペ、OPS7は6オペ、そしてこのMDは4オペ搭載で、MDの大きな特徴はFM音源6ch内の1chを、8ビットリニアPCMに使用できるようになった事です。CHIPSYNTH MDではDACモードと呼び、波形サンプルを読み込んで発音することができます。今どきの機能として、ビート‧スライサーでリズム波形を自動でスライスして、MIDIマッピングできる様子を上の動画「ドラムの音作り」に収めました。プリセット音色を聞くと、OPS7とMDが棲み分けられているのが分かり、MDはゲームを意識した攻めの音色が多いように感じました。また、OPS7と比較してサウンドのダイナミクス・周波数レンジが狭い印象で、これもゲーム機を完全再現した特徴といえるでしょう。サウンドが中域に凝縮された、パワーと勢いを感じる音源です。

PLOGUE
CHIPSYNTH MD
¥8,129
本体価格:¥7,390
163ポイント還元

CHIPSYNTH SFC
往年のゲーム機の16bitサウンドを奏でるシンセサイザー

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CHIPSYNTH SFC は、2D時代に最も愛されたビデオゲーム音楽、豪華なオーケストラ音楽、ポップなアンセムの宝庫であるスーパーファミコンのサウンドを現代に蘇らせるシンセサイザー音源です。

直感的なサンプル統合システムにより、どんなオーディオファイルでもわずか数秒で本物のSNESインストゥルメントに変身し、SNES独特のエコー効果を追加可能。操作の難しいオーディオ・ファイル・エディターやBRRコンバーターを使うことなく、DAWですぐに使用できます。使用するサンプルが無くても、一般的な楽器を網羅したサンプル・ライブラリーを収録。8ボイスのレイヤー、サンプル間のFM、複雑なモジュレーションを行うことも可能です。

サンプリングではない、実機に忠実なエミュレーション

スーパーファミコンのサウンドを奏でている「SHVC-SOUNDモジュール」を特別にエミュレーションし、デジタルとアナログの両領域がカバーされています。このエミュレーションは、独自のカスタムリグと徹底的な音色テストによって、完璧なマッチングを目指したデジタル・レコーディングの包括的なアプローチをベースに構成されています。そのため、本物のオリジナルのスーパーファミコンで使用されているSPCファイル(音楽ファイル)を本製品のSFCソングプレーヤーで演奏すると、実機と完全に一致するサウンドが奏でられます。つまり本製品は、スーパーファミコンから録音した静的なサンプルを使っているのではなく、サンプルの再生方法を構造的に再現しています。

CHIPSYNTH SFC:音作り試聴と サウンドプリセット試聴

SFCはサンプル波形を再生するPCM音源であり、8音色をレイヤー&スプリット再生可能なプレイバックサンプラーと言えます。先にご紹介した3音源ではエフェクト機能(ディレイ、コーラス、リバーブ)が搭載されていましたが、このSFCではそれらの代わりにSNES独特のエコー機能が搭載されています。エコーがサウンドに立体感を与え、SFCのサウンドを特徴付けている事がDEMOトラックから分かります。ステレオ音声の片チャンネルを逆相にするテクニックやFMも用意されているので、ローファイにプラスアルファの効果も期待できます。

ユーザーが用意したPCM波形を読み込んで、スーパーファミコンクオリティ(SPC700:16ビット32kHz)にしてしまう、ローファイサンプラーとしての価値が高いプラグインです。

PLOGUE
CHIPSYNTH SFC
¥6,501
本体価格:¥5,910
130ポイント還元

8-bit soft synth ”CHIPSOUNDS”

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チップチューンの様々なテクニックを再現する8bitシンセ音源

CHIPSOUNDS は、クラシックゲーム機、ビンテージ8ビットホームコンピューター、さらには80年代のアーケードゲーム機といった、8ビット時代に活躍した15種類のビンテージ・サウンドチップを細部に至るまで忠実にエミュレート。さらに、過去30年間でチップ・ミュージック作曲家やゲーム・サウンドデザイナーによって用いられた、サウンドの「トリック」をダイナミックに再現することも可能で、オリジナルのチップ設計を超えた機能を実現しています。まさにチップチューンマニア必須のアイテムです。

当時のサウンドチップには同時発音数や音色に制限があったため、高速なワンショット・アルペジオや高速スウィープ・グライドなど、本来のサウンドの限界を超えるようなテクニックが編み出されました。CHIPSOUNDSではそれらのテクニックが実現可能です。モジュレーションはエンベロープのほかLFOも用意され、ユーザーがカスタムLFOの波形を作ることもできます。

CHIPSOUNDS:サウンドプリセット試聴

一聴して違いが分かる、ビンテージ・ピコピコ・サウンドです! 4ビットのドラムサンプルをはじめ、ビンテージ・サウンドチップから発せられる基本波形のほか、高速アルペジオやMIDIディレイ、ウェーブ‧シーケンサーを駆使したピコピコ・サウンドの数々がスタンバイし、サウンドをカスタマイズ可能です。GUI上のオシロスコープを見ていると、ビンテージ・サウンドチップの波形には所々に「トゲ」のような突起が見られる事があります。波形の折り返し部でそれが顕著に現れ、エラーやノイズとも取れる波形のトゲが、ビンテージ・ピコピコ・サウンドの重要なエッセンスとなっています。ゲームで聞いたあの音をエディットしたり、8つのボイスをロードしてレイヤー演奏、または8マルチティンバーの音源としても使えます。

身近なチップではスーパー‧カセットビジョンのサウンド‧ジェネレーター「D1771C」、CASIOミニキーボードVL1のマルチ‧パルス音源「D1867G」、古いDOS PCスピーカーのBEEPを発生させるチップ「P8253」、最も有名な「SID」をはじめ、かなりレアなチップまで網羅されています。このCHIPSOUNDSは、世界のチップ・コレクションともいえる貴重な音源です。

PLOGUE
CHIPSOUNDS
¥12,122
本体価格:¥11,020
242ポイント還元

ビンテージ・スピーチ・シンセサイザー

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往年の音声合成をエミュレートした、スピーチシンセサイザー

CHIPSPEECH には、約80種類もの音声合成チップのエミュレートによって造られた「8人のシンガー」が搭載されています。各シンガーは音楽的に使えるよう特別に調整されており、ユーザーが入力した歌詞(英語/日本語)を、MIDIキーボードで歌わせることができます。加えて、声質(性別感、年齢感など)やピッチ感、人数感、ビブラートやエクスプレッションも自由自在にコントロール可能。

「音声合成」「シンセサイザー」「音楽性」全ての魅力を1つにした、唯一無二のスピーチ・シンセサイザーです。

1961年に「IBM 704」コンピューターが「デイジー・ベル」を歌って以来、音声合成は飛躍的な進歩を遂げましたが、当時の音声合成チップは独特の癖や発音、そしてロボット感が強かったため、人々からあまり受け入れられませんでした。しかし現代ではとてもユニークな存在として、楽曲に特別な世界観を与えてくれます。

搭載シンガー


1

Bert Gotrax

・開発者 : Richard T. Gagnon
・著名な使用例 : Q-Bert, Gorf
・デバイス : Votrax SC-01
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Votrax
・音声合成のタイプ : フォルマント(アナログ)
・トーンの傾向 :
アナログハードウェア実機に起因した、複雑な周波数による泣くような声やノイズが多い。

1

Dandy 704

・開発者 : John Kelly and Carol Lochbaum
・著名な使用例 :
Daisy Bell(史上初のコンピュータの音声合成を用いた歌)
・デバイス : IBM 704 computer に基づくシステム
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Daisy_Bell#In_technology_and_culture
・音声合成のタイプ : 物理モデル(導波管)
・トーンの傾向 :
暗いミュートがかかっている。曲折した信号経路のため、母音のなかに変わった抑揚を持つ。

1

Dee Klatt

・開発者 : Dennis Klatt
・著名な使用例 : Stephen Hawkingの声
・デバイス : Dectalk
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/DECtalk
・音声合成のタイプ : フォルマント
・トーンの傾向 :
極めて汎用性が高く、ハスキーな男性のバリトンから甲高い女性ディーヴァまで、幅広く使うことが可能。

1

Lady Parsec

・開発者 : Richard Wiggins & the Speak & Spell team
・著名な使用例 : Parsec(TI-99/4A用ゲーム)
・デバイス : TI-99/4A プラグイン型スピーチシンセサイザーモジュール
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Parsec_(video_game)
・音声合成のタイプ : LPC10(格子ネットワーク)
・トーンの傾向 :
ミュートがかかった女性の声。

1

Otto Mozer

・開発者 : Forrest Mozer
・著名な使用例 : Berzerk
・デバイス : TSI
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/ESS_Technology
・音声合成のタイプ : ボイスセグメントのシーケンス処理
・トーンの傾向 :
極めて明るく歯切れ良く、低音域が豊かでアクセントが強い。どのようなミックスでもよく響く。

1

Spencer AL2

・開発者 : John E. Stork
・著名な使用例 : Intellivoice (Intellivision), Magnavox Odyssey2 voice attachment
・デバイス : SP0256-AL2チップ
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/General_Instrument_SP0256
・音声合成のタイプ : LPC12(カスケード接続された2本の極線)
・トーンの傾向 :
ボイスのセグメント数が限られ途切れが多い、特徴的なボイス。

1

Terminal 99

・開発者 : Richard Wiggins & the Speak & Spell team
・著名な使用例 : TI-99/4A Terminal Emulator II cartridge
・デバイス : TI-99/4A プラグイン型スピーチシンセサイザーモジュール
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Texas_Instruments_TI-99/4A
・音声合成のタイプ : LPC10(格子ネットワーク)
・トーンの傾向 :
やや途切れ途切れ。

1

VOSIM

・開発者 : Werner Kaegi and Stan Tempelaars
・デバイス : Standard DAC
・Wikipedia(英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Werner_Kaegi_(composer)
・音声合成のタイプ : Windowed Oscillator Sync1
・トーンの傾向 :
シンセサイザーに似ている。

CHIPSPEECH:音色作り試聴、サウンドプリセット試聴

CHIPSPEECH は、バリエーション豊かなシンガーをエディットできるパラメーターが多く、とても幅広いロボットボイスが手に入ります。そして、なんと日本語(ひらがなとカタカナ)に対応! 50音を試したら全て発音することができました。歌詞プリセットに「水戸黄門」が用意されているのにも驚きましたが、キメのセリフに誤りがあるのも愛着が湧いてしまいます。(試聴動画では修正して収録しました) 搭載シンガー「Dee Klatt」は Fem Factor を変更すると、GUIのキャラクターが少年から老人にモーフィングしていく仕掛けも最高です。

Talkerプリセットでは英語ネイティブなセリフ群が用意されているほか、サーキットベンディングボイスではループ、アルファベット、単語での発音も可能です。世界のレトロ・ロボットボイスが大量に手に入る、CHIPSOUNDSと並んで歴史的価値が非常に高い音源です。

PLOGUE
CHIPSPEECH
¥15,455
本体価格:¥14,050
309ポイント還元

CHIPCRUSHER
80年代のコンピュータから16bitサウンドまで、レトロなサウンドを再現するマルチFX

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CHIPCRUSHER は、ゲーム機、コンピュータ、楽器など、数々のレトロなデバイスのサウンドを再現するマルチエフェクト・プラグインです。

ビンテージ・サウンド・エンコーディング、80年代のコンピュータ・スピーカー、有名な16ビット・コンソールのSPCディレイなどの音質を再現するだけでなく、バックグラウンドノイズとフィルター・インパルス・レスポンスも併せて備えています。

CHIPCRUSHER には、DAC Encoding、SPC Delay、Background Noise、Cabinetと4つのコンポーネントが収録されています。オーディオ入力はゲート、コンプレッサー、DAC Encodingの順に送られ、次にSPC Delay、Background Noiseとミックスされ、最終的にCabinetステージに送られます。必要に応じて、各コンポーネントだけを使用することが可能です。

CHIPCRUSHER:音作り試聴、サウンドプリセット試聴

まずは CHIPSOUNDS で作ったデモトラックを、CHIPCRUSHERのキャビネットに通しました。ゲーム機に搭載された小さなスピーカーやパソコン、電話、テレビ、ガジェット系の楽器に至るまで、様々なスピーカーがコンボリューション‧エンジンによって再現されています。これはかなり面白いサウンドが得られ、チップチューンの最終仕上げに使うのも良し、ハイハットなどの金物系パーカッションの音作りにも重宝してくれそうです。空気感を持っているスピーカーモデルではサウンドに立体感を与えてくれます。ドラムのブレイクビーツでも試しましたが、ダーティーでパワフルな、とても良い味付けをしてくれました。キャビネットをDJプレイのアイソレーター的に使うのも効果的かと思います。

また、コンプレッサーも非常にユニークで、ガッツリ、超ド派手なハイコンプサウンドを得ることができます。シングルバンドとマルチバンドを同時に使用して、パラレルコンプでじっくり音作りできるのも現代的です。

DAC ENCODINGは16種類ものエンコードタイプが用意され、ローファイ・リサンプリングの枠を超えた、高性能なデジタル・ディストーションとして大いに活用できるサウンドです。ボコーダーではMIDIノートを入力して演奏することも可能です。

SPCディレイでは、CHIPSYNTH SFCに搭載されていたスーパーファミコンのディレイ‧エフェクトが再現されています。こちらもまた独特のローファイ感を備え、電子音との相性ばっちりです。ボーカルで試しましたところ、独特な音の荒さがセピア色の色彩を描写してくれました。

また、22機種のバックグラウンド・ノイズが収録されていることも見逃せません。Atari 2600をはじめとする伝説のマシン・ノイズも、今となっては貴重な音源となって再現されています。

CHIPCRUSHERはチップチューンの最終仕上げだけでなく、リズムや歪みと相性の良い様々なジャンルに応用できるエフェクトです。強烈なコンプと低サンプルレートのデジタル歪み、荒い質感を持つディレイ、本物のマシンノイズ、IR技術で再現されたコンパクトスピーカーの数々。「これだけ使えてこのお値段!?」と驚いてしまう超お買い得なプラグインです。

PLOGUE
CHIPCRUSHER
¥6,138
本体価格:¥5,580
123ポイント還元

5つの音源をダイジェストで試聴

CHIPSYNTH シリーズ 4製品と、CHIPSOUNDS をメドレーで試聴できる動画を作成しました。

PortaFMは荒々しく温かいサウンド、OPS7は音粘度の高さを持った高解像度サウンド、MDは中域にパワーと勢いがあり、SFCはローファイサンプリングと独特のエコー、CHIPSOUNDSは一聴して分かるビンテージ・ピコピコ・サウンド。それぞれの音源が持つ特徴をメドレーでお楽しみください。

PLOGUE社 7製品の試聴を終えて

国内販売ラインナップに加わったCHIPSYNTH シリーズ4製品と、8bitシンセ音源 CHIPSOUNDS、レトロなサウンドを再現する CHIPCRUSHER、そして既存ラインナップの CHIPSPEECH を全て試して、改めてチップチューン・サウンドの素晴らしさを体感しました。不器用で荒々しいサウンドは決して過去のものではなく、現在と未来の音楽シーンに影響を与えて行くことは間違いありません。PLOGUEの製品は大変リーズナブルな価格設定ですので、コアなチップチューン愛好家だけでなく、これからチップチューン・サウンドを始めたい方にも、気軽に導入して頂けるおすすめのプラグインです。

Writer:SCFED IBE

記事内に掲載されている価格は 2023年3月31日 時点での価格となります。

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