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こんにち和!SCFED伊部です
よくアナログシンセとデジタルシンセ(ソフトシンセ)の音の違いについて質問を頂きますが、
アナログシンセとデジタルシンセのサウンドの大きな違いは「アタックにおける電気のかたまり感」 と 「エンベロープの早さ(キレの良さ)」です。
つい最近ビンテージ初期型MinimoogとBehringer MODEL Dを比較試聴する機会がありました。MODEL Dが目の前のビンテージと比較しても遜色のない出音で、極低音がものすごく伸びてビンテージと互角!更に上の周波数がグっと伸びているので現代のハイファイ音源との馴染みも良いでしょう。
ということで今回はBehringerのMODEL Dを使ってアナログシンセの特徴を検証してみたいと思います!
まずはフィルターエンベロープディケイをチェック
フィルターセクションの6つのノブのうち、右上のAMOUNT OF CONTOURノブだけ最大になっています。これはフィルター全閉でレゾナンス無し、アタック、ディケイ、サスティン設定が0という状態で、AMOUNT OF CONTOURが最大なのでディケイノブを上げていくとフィルターが一瞬開いてすぐ閉じるアタック作成に使う設定です。ディケイノブをだんだんと上げていくサウンドをSAW波形とスクエア波形で録音しましたのでお聴き下さい。アタック0の時のパチパチ音もアナログシンセによく見られる独特のサウンドです。
ディケイ固定でエンベロープアマウントを上げて行く
次の設定はディケイつまみ以外は0の設定。ディケイは11時辺りにしてAMOUNT OF CONTOURつまみを徐々に上げて行くと、ディケイエンベロープがカットオフにだんだん適用されていくサウンドが確認出来ます。音がこもっている状態から明るくなっていく変化とアタック感をご確認下さい。フィルターの粘っこさがとても太く温かく心地よいです。
アナログキックサウンドを作る
ディケイのキレの良さを活かしたサウンドといえば、レゾナンス発振キック音が挙げられます。レゾナンスピークが高周波から一瞬にして低周波に落ちるそのスピード感がアナログキックの醍醐味。テクノをはじめ、サイケデリックトランスなどでよく聞かれるサウンドです。
Roland TR-808風キックサウンドも作れます。こちらはピッチにエンベロープをかけて、高い音程から低い音程に下がるスピードをディケイで調整しています。
このほかアナログシンセの特徴には「アナログ回路の雑味成分による豊かな倍音」という要素もあり、心地よいノイズ感も上の音源から確認出来ると思います。今回使用したBehringer MODEL Dはアナログシンセ初心者にお勧めの一台でありつつも、これはMoogファンの皆様にもぜひチェックして欲しいシンセです!
Writer.SCFED伊部
記事内に掲載されている価格は 2019年2月6日 時点での価格となります。
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