RUPERT NEVE DESIGNS 5059 Satellite が 「RAFブルーグレー」のカラーを身にまとい、生まれ変わりました! 仕様はこれまでのホワイトボディと変わりませんが、SHELFORD CHANNELでもおなじみのRAFブルーグレーに変身。Neve製品が好きな方にはたまらないこだわりを持った、オーセンティックなアナログサウンドを加えるサミングミキサーです。
伝説の色が生まれた経緯
Rupert Neve Designsのブランドマネージャー、クリス・ドーレイ氏によると、Rupert Neve氏が1073や2254などの伝説的なモデルを開発した時、氏はリトル・シェルフォードというイギリスの小さな村に住んでいたそうです。初期モジュールの生産が始まったとき、英国空軍にたまたま飛行機用の塗料が余っていて、その「RAFブルーグレー」という豊富で手頃な価格の塗料がコスト上の理由から選ばれたのだそうです。その結果として伝説的なShelfordカラーが生まれました。同社のShelfordシリーズの色は英国軍の飛行機カラーだったのですね!!!
5059 は、フラッグシップコンソールである 5088 や、Portico II シリーズに採用されている数々の回路やカスタムトランスフォーマーによって構成されたサミングミキサーです。究極とも言えるサウンドクォリティーと操作性が2Uラックマウントサイズのシャーシに収められています。数え切れないほどのヒットレコードが作られてきた、ルパート・ニーヴによる暖かく、すばらしいプレゼンスを持った大型コンソールサウンドをそのままトラックに吹き込めます。
5059 は16の各入力チャンネルにボリューム、パン、インサートを装備。また、ふたつの異なるステムミックスを実現する2系統のステレオ出力にはそれぞれマスター “Texture(テクスチャー)” コントロールが備わっており、ノブを回すだけで、数々のヒットレコードを生み出す一端を担ってきた Neve による魅力的なサウンドに仕上げることができます。
5059 Satellite は、特別な温かみと存在感のある伝統のサウンドをトラックにもたらす “破格” のラックマウントミキサーです。
◼︎卓越したサウンド
5059 の最も大きな特長は、伝統のサウンドを現代にもたらすことです。その鍵となるのがカスタムのトランスフォーマーと真のクラスA回路です。5059 に備え付けられているクラスA回路はその比類なき音質をさらに確実なものにするため、そしてクロスオーバー歪みを完全に排除するために何年も研究と改良を重ねてきました。それをカスタム設計のトランスフォーマーと組み合わせることにより、驚くほどに純粋無垢でありながら、Rupert 氏が設計したクラシックギアと同様の心地良さと印象的なサウンドを実現しています。
◼︎豊富な接続
DAWでミキシングを行う際の問題の解決方法として、ハイクォリティーのアナログアウトボードが併用されます。5059 にはチャンネルインサートが用意されており、アナログアウトボードを相互接続することでその可能性を拡張できます。また、5059 のチャンネルインサートセンドを2台目の 5059 のインサートリターンに接続することで、2台のデュアルステレオ出力を合計4つのAUX出力として扱うことも可能です。
◼︎クリーンから伝統的なサウンドまで自由自在
どんなミックスに対してもそれぞれに適した処理を行うことができます。バリアブル Texture コントロールと “Silk(シルク)” 回路は 5059 のステレオ出力に個別で装備され、全体の倍音成分と特性の調整に使用します。もちろん、この機能をオフにして、本来のままのミックスを出力することも可能です。青の “Silk” モードではソース素材の低域から中低域の倍音に作用し、サウンドにふくよかさをもたらします。赤の “Silk+” モードではソース素材の中高から高域の倍音を強調し、サウンドに輝きを与えます。あるいはミックス全体のエネルギーを上げる際にも便利です。EQとは異なり、Texture コントロールは出力トランスフォーマーをサチュレートすることでソース素材に音楽的で心地良い倍音成分を加えます。また、Rupert Neve 氏が過去に設計したビンテージギアのサウンドに近い効果を得ることもできます。
◼︎ステムとサミング
5059 は2系統のステレオ出力を装備しているため、2つのステムミックスを作ることが可能です。これらのステムミックスそれぞれに Silk / Texture コントロールで特徴的な仕上げをしてバスコンプレッサーやその他の機器、ミキサー、DAWなどに送ることができます。
また、5059 は Rupert Neve 氏が設計した魔法のクラスA入力と比類なきサウンドを備える16チャンネルのサミングミキサーとしても機能します。5059 はサテライトミキサーとして、DAWベースのスタジオのサウンドと品質をさらなる高みへと引き上げてくれることでしょう。
Texture – テクスチャー
ミックス全体のサウンドを損なうことなく倍音量を操作し、魅力あるサウンドに仕上げるためのバリアブルコントロールです。2系統のステレオ出力それぞれに、ビンテージとモダンからキャラクターを選ぶ、Silk と Silk+ モードを装備しています。
New Class-A Topologies – 新しいクラスA設計
ゼロクロスオーバーディストーションと比類なき純度のサウンドを扱う 5059 は、これからのラックマウントサミングミキサーの基軸となります。
Custom Transformers – カスタムトランスフォーマー
5059 に備え付けられているカスタムトランスフォーマーは、グランドループを排除した設計を実現し、その際立ったサウンドの要となります。
Dual Stereo Outputs – デュアルステレオ出力
完全独立した2系統のステレオ出力を装備しており、入力チャンネルのスイッチ設定でどちらの出力に送るのかを設定できます。この仕様はステムミックスを作る際に便利です。
Channel Level – チャンネルレベル
入力チャンネルの音量を -∞~10 dB まで設定します。
Channel Pan – チャンネルパン
入力チャンネルのステレオ定位を設定します。パンロウは3dBです。
Master Output Level – マスター出力レベル
ステレオ出力の音量を -∞~0 dB まで設定します。2系統のステレオ出力それぞれに専用のボリュームコントロールが装備されています。
製品仕様 | |
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最大出力レベル |
・+26 dBu @ サミングバスからXLR出力、20 Hz~40 kHz |
周波数特性 |
・100 kΩ 負荷 |
ノイズレベル |
・IEC-A-Weighted ・Un-weighted、22Hz ~ 22kHz、バス出力 |
S/N比 |
・116dB @ +20 dBu 出力 un-weighted、22~22 kHz |
THD+N (全高調波歪み率) |
・+20 dBu 出力 |
THD、+20 dBu 出力、Silk オン時 |
・0.2% @ 100 Hz、Blue モード、Texture 12時 |
スルーレート |
4V/uS |
クロストーク |
-90 dB 以下 @ バス間、1 kHz |
電源消費 |
AC電源、100VAC~240 VAC、50/60Hz、45W |
仕様は予告なく変更となる場合があります。 |
記事内に掲載されている価格は 2021年2月9日 時点での価格となります。