デスクに鎮座する存在感。
こんにちは、オルタネイト福山です。
とてもメカニカルな見た目でテンションの上がるフィジカルコントローラー UF8とUC1 を Rock oN 渋谷店にて展示中です。まずはUF8からレビューしていきます。
SSL UF8
1、メタリックでしっかりとした筐体
まずは、デザインから!触ってみるとわかりますが、金属のメタリカルな質感が、とてもプロフェッショナル雰囲気を醸しつつとても高級感漂うデザインとなっています。コントローラー関係は、強化プラスチックなどの製品も多い中、とても贅沢な素材の設計です。UF8とUC1を隣に並べるとぴったりとマッチします。重量も程よく重さを感じられる作りです。また、ディスプレイ部分も、斜めから見ても視認性がはっきりとしたハイレゾ液晶を搭載しています。
2、使用感
UC8は、8チャンネルのフィジカルコントローラーです。フィジカルコントローラーのメリットは、視覚に頼らず、手で直接音を触ることができる点にありますので、その反応具合や触れた質感が非常に重要です。気になるモーターフェーダーは、追従するスピードはとても早く、引っ掛かりなどなくとてもスムーズな動きです。稼働音もフェーダーの中ではとても静かで、最低限しかしません。フェーダー自体の操作感は、ちょうど良いバランスの重さ。比較的軽いタッチで長時間の操作も負担が軽い印象です。
3、各部の操作
UF8の機能をご紹介させていただきましたが、注意点として、DAWソフトによって細かい部分で使用できる機能に若干の違いがあります。そのため、事前のマニュアル確認をお勧めします。現在対応しているDAWソフトは Pro Tools®、Logic Pro X®、Cubase™/Nuendo™、Ableton® Live™、Studio One®です。
マニュアルダウンロードはこちらSSL UC1
自宅にSSLコンソールをまるっと導入する。そんなイメージがこの製品にぴったりです。贅沢にも、チャンネルストリップおよびバスコンプレッサーに特化したコントローラーとなっていますが、CHANEL切り替えで多数のトラックをコントロールできることをイメージすると、SSLのコンソールを制作環境に導入するようなイメージの使い勝手となります。真ん中に鎮座するMasterBusのVUメーターがとてもかっこいいです。また、各つまみには、周囲にLEDで現在の値表示がされるので、つまみ操作する際に、今どのくらいのレベル設定なのかが目視で確認しやすいのもグッドです。
事前準備としては、DAWの各トラックにSSLプラグインをインサートする必要があります。インサートした順番にチャンネル1,2,3…となります。そのため、ミックス用、レコーディング用などとあらかじめセッションファイルのテンプレートを作成する時点で、SSLプラグインもインサートするのがお勧めです。動作は、それぞれのDAW標準搭載のプラグイン並みに軽快なので、大量のトラックにさしても負荷は問題ありません。
お勧めとしては、コンソール画面を常時表示するよう横長の専用のディスプレイを用意してしまうのがとってもいいと感じました。コンソールがある利点としては、全体を把握して、すぐにレベルなどの対応が可能なことが挙げられます。多チャンネル同時レコーディングする、または、ミキシングする際に、すぐに目的のトラックにアクセスして、レベルやEQを調整するシーンでとても有効です。
SSLコンソールを導入したかのような操作性
SSLのコンソールはとても高価ですから、プラグイン画面表示用のディスプレイとこのコントローラー、加えて、セッションファイルでプラグインをあらかじめ立ち上げておくということをすることで、お持ちのスタジオにSSLコンソールが導入できると考えると、とても魅力的です。フィジカルコントローラーを導入することで、ミックスや作業のスピードUPと、より聴覚にフォーカスした編集が可能になります。数あるコントローラーの中でも、今最先端でかつ操作性や視認性、製品デザインに優れたSSL性のコントローラーはオススメの一品です。
現在渋谷店に常設展示していますので、ぜひ店頭でその質感をお確かめください。
記事内に掲載されている価格は 2021年10月15日 時点での価格となります。
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