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国内シェアNo.1を誇る人気DAWといえば、Steinberg CUBASE。バージョンアップを繰り返すたびに進化し、多くのユーザーに受け入れられてきたCubaseは、最新バージョンでもピュアな音質と扱いやすさ、そして創造性に溢れる新機能を搭載し、いまだに多くのユーザーに愛用されています。
今回はそのCUBASEの魅力をわかりやすく、ご紹介します!
国内シェアNo.1を誇る人気DAW Cubaseの魅力とは?
Cubaseの歴史はもともとMIDIシーケンサーとして始まっていて、そこからオーディオ機能が発展していきました。人気の秘密はなんと言っても洗練されたインターフェイスとGUIによる制作作業のしやすさと多彩な編集機能を持っていること。レコーディングからオーディオ編集、MIDI入力/編集をベースに、VSTインストゥルメントによる音源ソフトウェアやVSTエフェクトを使用したミックスダウンまで行うことができるのがCubaseの魅力です。
そして膨大なVSTインストゥルメントやエフェクトをプラグインとして追加できるのも大きな特徴です。音源や各種ツールもトップクラスに充実した全方位型DAWの決定版で、ホームスタジオでじっくり楽曲制作するミュージシャンに最適といえるでしょう。
CubaseシリーズはCubase Proを上位に、5つのグレードが存在します。すべて共通の高音質と使いやすさを備えていますが、グレードごとに搭載している機能に違いがありますので、プロジェクトの規模や自分に必要な機能や予算に合わせて選んで頂ければと思います。もちろんアップグレードも可能です。
初心者に嬉しい便利な機能が満載
多彩な機能を持つCubaseですが、その中でも初心者に嬉しい機能を3つご紹介します。
キーエディター/ドラムエディターでMIDIイベントを楽々入力・編集!
CubaseはMIDIシーケンサーとして始まったソフトウェアですので、何と言ってもMIDIイベントの編集能力の使いやすさです。
キーエディター
キーエディターでは、MIDIイベントをグラフィカルに表示し、ノートデータ / ベロシティ / MIDI コントローラーなどの MIDIイベントを直感的に編集することができます。メロディー、コードなどのアイデアが浮かび、様々なアレンジの可能性へと成長していく過程で、ソングライターや作曲家に無限の可能性を提供するツールです。
ドラムエディター
リズムに関してはドラムエディターで、プロジェクトにぴったりなビート、リズム、グルーヴの作成や編集を、クリック操作で直感的に行えます。ドラム音源に合ったドラムマップをクリック操作で作成することも可能です。
スコアエディター
ピアノ経験がある方は、やはり譜面を見ながら入力したいと思います。そんな方にはこのスアエディターで、MIDIノートを音符として表示し、基本的な楽譜の作成 / 編集 / 印刷が可能です。Cubase Pro には、ほぼすべての楽譜記号に対応したフル機能のスコアエディターを搭載します。
コードアシスタントやコードパッドで苦手な和音を克服!
コードや和音の知識が足りず、曲作りが行き詰ることはよくあることではないでしょうか。そんな時にもCubaseにはサポートしてくれる機能があります。
コードトラック
グローバルコードトラックからプロジェクト単位でコード進行を集中管理できます。さまざまなボイシング設定が行え、MIDI そして VariAudio で解析したオーディオトラックに対してもコードボイシングやスケールを適用できます。
コードパッド
パッドを押すだけでコードを鳴らすことができる機能です。鍵盤の押さえ方がわからなくても、リアルタイムにコードやパターンを切り替えながらジャムし、クリエイティブに作曲できます。
コードアシスタント
音楽理論の天才でなくてもハーモニーを紡ぐことができるAI機能です。シンプルなポップから複雑なジャズコードまで、コード進行を道案内。終止形 / 共通音などのモード設定をはじめ、さまざまな条件でのコード提示が可能です。たとえば「最初と最後のコードは決まっているのに、間をどうつなげばいいの?」という場合も、おすすめのコード進行をリストアップしてくれます!これは便利!
MixConsoleで、録音したオーディオやMIDIトラックのバランスをミックス!
アレンジが完了したらミックス作業です。MixConsoleは、優秀な使い勝手と視認性、ハイエンドアナログミキシングコンソールに匹敵するピュアな音質を誇るミキシングの中枢です。伸縮自在な UI とフルスクリーンモード、チャンネルゾーンなどフレキシブルな表示設定、高度なドラッグ&ドロップ対応、ワンクリックやオートメーションで出力を切り替えられるダイレクトルーティング、プラグイン&チャンネル検索、VCA フェーダー、ラウドネスメーター、クイックリンク、Control Room など先進機能の数々を統合。また豊富なショートカットにより、ほぼすべてのチャンネル要素をマウス無しでもコンピューターキーボードから操作可能です。
製品ラインナップ
Cubase Pro 13
Cubase Artist 13
Cubase Elements 13
Cubase Pro 13 クロスグレード
Cubase Pro 13 エデュケーション
Cubase Artist 13 エデュケーション
Cubase Elements 13 エデュケーション
Cubase 13の新機能
MixConsole の刷新
スマートに、合理的に
MixConsole のグラフィックが刷新され、プロジェクトウィンドウとデザインが統⼀されました。コンソール上部にもトラック名が表⽰されるなど視認性が向上したほか、インサートやセンドセ
クションなどの表⽰順を変更可能になり、カスタマイズ性も向上しています。
RANGE TOOL
範囲をスムーズに選択
強力な範囲選択ツールが、キーエディターとドラムエディターにも搭載されました。
KEY EDITOR & DRUM EDITOR
新しいエディット体験
キーエディターとドラムエディターで、複数パートの表示や切り替えができるようになりました。新しいトラックディスプレイで全体像を見ながらタブで表示を切り替えることができます。
CHANNEL TAB
素早くミックス
プロジェクトウィンドウに新しく設置されたチャンネルタブで、アレンジ画面から離れずにチャンネルのミックスを行えます。トラックのインサートやセンド、フェーダーなどへのアクセスが
しやすくなり、ワークフローの更なる効率化が期待できます。
新プラグイン「ボーカルチェイン」
[Pro / Artist]究極のボーカルチェーン
搭載された多彩なモジュールを使⽤し、ボーカルを総合的にコントロールすることができるプラグインです。左側のモジュールの上から下に信号は処理され、各モジュールはクリーン、キャラクターのセクション内で、任意の順番に変更することができます。
コードパッドの刷新
コード進行を追求しよう
コードパッドタブ右側にコードアシスタントが統合され、コードエディタ、リスト、5度圏などの表⽰が可能です。1つのコードパッドを選ぶと、そのコードとの⾳楽的な関係性によって他のパッドが緑〜⾚で⾊分けされるため、⾳楽理論初⼼者でもより感覚的にコード進⾏を作成できます。
VINTAGE EQUALIZER
クラシックなイコライザー
ハードウェア EQ の名機をモデリングした EQ-P1A と EQ-M5 を新搭載。
VOCAL COMPRESSOR
ボーカルのスペシャリストに
ボーカル専用にデザインされた VoxComp。輪郭やトランジェント、表現力に妥協せず、ボーカルトラックをジェントルに扱えます。
オーケストラ⾳源「Iconica Sketch」
スコアを自在にスケッチ
リアルさを追求したオーケストラライブラリSteinebrg Iconica シリーズより、楽曲制作のヒントとなるサウンドを5GBのライブラリーに凝縮。34 の楽器と140 のアーティキュレーションでオーケストラサウンドを作成できます。
サンプラートラックの進化
大胆にワープ
再⽣セクションに新たに「スペクトラルワープモード」が搭載され、極端なタイムストレッチなどにも対応できるようになりました。また、豊富に⽤意されたエンベロープを⽤い、よりユニークな表現が可能になりました。
新プラグイン「Black Valve」
[Pro]個性豊かなコンプレッサー
伝説のクラシックなチューブコンプレッサーをモデリングし、温かみと個性を加えてくれる Black Valve。
VOCODER
[Pro / Artist]伝説の帰還
王道のロボットボイスを作ったり、アナログフレーバーを VSTi の音に加えましょう。最大24フィルターバンド、サイドチェーン入力、詳細なコントロールを搭載。
SAMPLE PACKS
新しいサンプルパック
グラミー受賞プロデューサー Beat Butcha、音の魔術師 Sharooz、ブティックサンプルで高い評価を得る91Vocals と Touch Loops による新しい5つのサンプルパックを付属。
人気No.1のDAWとしてプロ・アマを問わず多くのユーザーを獲得しているCUBASE。バージョンアップを重ねることで、さらにクリエイティブに、またユーザーの更なる利便性向上を考慮した機能が追加されたように感じました。新たな制作タイトルを提示するオールインワンDAWへと進化したCubase。ぜひ音楽制作に導入してみてはいかがでしょうか。
記事内に掲載されている価格は 2024年6月11日 時点での価格となります。
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