大好評のストリングス音源「TOKYO SCORING STRINGS」
すでに国内外から高く評価されている日本発のストリングス音源「TOKYO SCORING STRINGS」。2021年10月のプレオーダーから間もなくして、SONICWIREランキング「ストリングス音源部門」と「ソフト音源総合ランキング」で1位をキープし続けています。TOKYO SCORING STRINGSの人気の理由は何なのか、その全貌に迫りつつ実際に試してみた実践動画をご紹介します!
TOKYO SCORING STRINGS とは
TOKYO SCORING STRINGS:日本が誇るストリングス・サウンドをその手に。
なぜ日本のストリングス・グループを米国 IMPACT SOUNDWORKS がキャプチャーしたのかには、もちろん理由があります。IMPACT SOUNDWORKS の Andrew が日本のコンテンツを敬愛し、サウンドトラックを毎日のように聴いてきたこと。そのうちに“室屋光一郎ストリングス”のサウンドはもっと世界で知られるべきだと思いはじめたこと。自らのトラックに室屋氏の演奏を取り入れたいと思ってもそれを海外から叶えることが容易でなかったこと。昨今のDTM業界において、主観や雑念や固定観念のない純度の高いライブラリを作り出そうとしたときに、室屋光一郎ストリングスの音を真摯にキャプチャーできるデベロッパーはそう多くありませんでした。
『東京スコアリング・ストリングス』には、細部までしっかりと録音されたアーティキュレーションが揃えられ、特に日本の小規模なストリングスセクションの強みである俊敏性と鮮明なサウンドに加えて、美しいレガートまでを一通り提供します。その流麗なメロディーや美しいレガートにより、アグレッシブで俊敏なパッセージを簡単に書き上げることができるでしょう。
主な特徴
コンテンツ
仕様
コンソールFXラック&ミキサー
TOKYO SCORING STRINGS は 4つのマイクポジション Close、Room、Decca、Surround で収録され、マイクポジションを個別にバランス調整できる「All Mics」と、それらを 相澤光紀氏 がミックスした「ボードミックス」の、2つのKontaktインストゥルメントが用意されています。コンソール画面では各マイクポジションとマスターミックスにエフェクトをかけたり、ミックスバランスを調整することが可能です。使用したいマイクポジションだけをアクティブにして、メモリを節約することもできます。
東京スコアリング・ストリングス発売記念配信より〜抜粋要約〜
※TSSは東京スコアリング・ストリングス(Tokyo Scoring Strings)の略称です
相澤氏 談
横山氏 談
同じ曲を4つのマイクポジション「Close、Room、Decca、Surround」と、それらを相澤光紀氏が配合した「ボードミックス」で比較試聴してみました。Kontaktインストゥルメントは 1stバイオリン、2ndバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスを個別に使用してアンサンブルを作り、コントロールチェンジでダイナミクスをコントロールしています。
Closeマイクは輪郭がはっきりして、ドラムやギターの鳴っているポップス曲の中でも際立つシャープなサウンドです。Decca → Room → Surround の順でマイクが楽器から離れていき、楽器から遠いほどオーケストラ的な包み込むサウンド、中域の豊かなサウンドになります。楽器に近いCloseマイクとオフマイクのミックスバランスがストリングスセクションの印象を決めるカギになりますが、やはり気になるのは 相澤光紀氏 が配合したボードミックスです。「特にアウトボードは使用せず各マイクのバランスを均等に取った」とご本人が話されていましたが、実際に鳴らしてみるとオールラウンドに使えそうな素晴らしい音色でした。ますはボードミックスで制作して、アレンジの方向性が固まったらマルチマイクも試して、楽曲にストリングスが馴染むバランスを探るのが良いかと思いました。
インストゥルメントはボードミックスの Violins I を使用して、レガートを試してみました。動画中で赤丸のついた部分がポイントで、ノートが重なるように直前の音符のゲートタイムを伸ばし、レガート演奏させたいノートのベロシティを19以下に下げるとレガート演奏になります。ピッチベンドで同じ事をやろうとすると音質が変化してしまい不自然な演奏になってしまいますが、Tokyo Scoring Stringsのレガートはナチュラルで、ポルタメントが中国の弦楽器「二胡」のようなアジアンテイストを醸し出してくれました。曲中2回目のレガートは音程差が大きいので、1回目だけでさりげなく使うのがクールかと思いました。
伊藤 翼 氏によるウェビナーアーカイブ
ゲーム、アニメの楽曲制作で活躍する作曲家 伊藤 翼さんを講師にお招きし、実際にプロが TOKYO SCORING STRINGS をどうのようにして使い、楽曲にストリングサウンドを加えていくかの実例を紹介しながら、本製品の特徴や使った印象を解説して頂きました。
講師プロフィール
伊藤 翼
1988年生まれ、愛知県出身。高校の吹奏楽部にて金管楽器のテューバを始める。2007年に東京音楽大学の器楽専攻テューバ科へ入学、演奏技術を学びオーケストラプレイヤーを目指す。在学中に作編曲を独学で始め、様々な劇伴作家のアシスタントを経験する。2012年にソーシャルゲームのBGM制作で作曲キャリアスタート。年間100曲以上のBGM制作を2年続け、その傍らアニメの主題歌楽曲提供を開始。現在は映像音楽の制作や、アーティストへの楽曲提供、音楽プロデュースをおこなう。2018年自身のサウンドの基準を定めるためトラックダウンと歌の録音に特化したレコーディングスタジオ「Sync Studio」を設立。オーケストラで鍛えた構築力と繊細さ、歌モノで鍛えたキャッチーなメロディと派手なサウンドの両立を得意とする。
スペシャルインタビュー
本製品の制作/開発に携わった日本チームのプロジェクト・リード 横山 克 氏 スペシャルインタビュー。開発の背景/エピソードを是非ご覧ください。
『東京スコアリング・ストリングス』はいかにして生まれたのか。レコーディング・エンジニアを務めた相澤光紀氏 スペシャルインタビュー
ストリングスの演奏を務めた“室屋光一郎ストリングス”主宰、室屋光一郎氏 スペシャルインタビュー
ウェビナー配信アーカイブや、ショートレビューもご参考に!
記事内に掲載されている価格は 2022年1月6日 時点での価格となります。
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