waldorfが人気のデスクトップ・シンセサイザーIridiumにポリフォニック・アフタータッチ・キーボードを搭載した、最先端の16ボイス・デジタル・シンセサイザーIridium Keyboardを発売しました!
5種類(ウェーブ・テーブル/ウェーブ・フォーム/パーティクル/レゾネーター/カーネル)の強力なシンセシス・アルゴリズムを3つ同時に使用できるパワフルなオシレーター、ボイスごとに3基用意されたステレオ・デジタル・フィルターとデジタル・フォーマー (同社のソフトウェア Largo, Nave, PPGに採用されたフィルターモデル、RM、ビットクラッシャーなど)が基本となる重厚なサウンドを作成。多彩なモジュレーション・ソースとマトリクスによる複雑な音作りが大型タッチスクリーンで簡単に行えます。
さらにユーロラック・モジュラーシンセサイザーなどとのインターフェースを可能にした8個のアナログ端子など充実の機能を搭載。最先端のシンセシス・エンジンと高度な表現力が見事に統合された革新的なシンセサイザーの登場です。
キーボーディストに最高の表現力を提供する「ポリフォニック・アフタータッチ・キーボード」を搭載
ポリフォニック・アフタータッチ対応
世界最高品質の「FATAR TP/8SK」 49鍵セミウェイテッド・ポリフォニック・アフタータッチ・キーボードを採用。一般的なシンセサイザーの多くに搭載されているアフタータッチは「モノフォニック・アフタータッチ(チャンネル・アフタータッチ)」です。キーボードを演奏して、さらにキーボードを押し込み「圧力」を加えることで「演奏しているサウンド全体」に変化を加えるという技術です。
idium Keyboard が採用した「ポリフォニック・アフタータッチ」は、鍵盤を押し込む圧力を「ノートごと」に出力します。つまり「演奏しているノートごとのサウンド」に変化を加えることができるのです。簡単な例を挙げると、コード4音を押さえている最中に、右手の高音2音を強く押し込むとその「2音だけサウンドの表情が明るくなる」といった演奏表現が可能になるのです。ポリフォニック・アフタータッチはモジュレーション・マトリクスを介して Iridium Keyboard のあらゆるサウンド・パラメーターにアサインすることができます。これがどれほどの可能性を持っているか想像してみてください。
ポリフォニック・アフタータッチは MIDI規格で昔から策定されていたにも関わらず、今まで実装されたシンセサイザーは極めて少なく、MPEと共に近年大きな注目を集めている技術です。
Iridium Keyboardはキーボーディストに最高の表現力を与えるキーボードと、最先端のシンセシス・エンジンを搭載した「世界で最高の表現力を持つシンセサイザー」と言えます。
デュアル・レイヤー
1つのサウンドプログラムを演奏する「Single モード」に加え、1つのサウンド・プログラムを同時に演奏できる「デュアル・レイヤー」モードを搭載。「Split モード」では左右で2のサウンド・プログラムを、「Layerd モード」では2つのサウンド・プログラムを重ねて演奏することができます。
膨大なパラメーターへ瞬時にアクセスしてエディットできるコントローラー群とタッチスクリーン・ディスプレイ
最先端のシンセシス・エンジンを搭載した Iridium Keyboard には膨大なパラメーターが用意されています。音作りに必要な主要なパラメーターは、すべてコントロール・パネルにノブとエンコーダーとボタンとして配置されており、瞬時にアクセスできます。タッチスクリーン・ディスプレイの上部には各セクションへ一瞬でジャンプできる Mode ボタン、下部には主要なパラメーターをコントロールできる Selection ダイヤルとその他の機能のボタン、左右にはディスプレイに表示されている6つのパラメーターをコントロールする銀色のエンコーダーを配置。
さらに詳細なパラメーターはタッチスクリーン・ディスプレイで直感的にアクセスできます。パラメーターの数値の細かなエディットはもちろん、ウェーブテーブル波形を指でなぞってコントロール、シーケンスや Komplex モジュレーターを指で描画するといった直感的な操作が可能です。
Iridium Keyboard には膨大なパラメーターをすべて把握しつつ最短でアクセスできる、最先端のインターフェースを備えています。
5種類の強力で個性的なシンセサイズ・アルゴリズムを使用できる3つのオシレーター
オシレーター・セクションには3つオシレーターを搭載。それぞれに5つの異なるシンセサイズ・アルゴリズムの中から1つを設定して同時に使用できます。アルゴリズムは Waldorf の代名詞とも言える Wavetable から、次世代のシンセシスとも呼べるカーネル・シンセシス・モードまで、多様なシンセシス技術をカバーしています。
ウェーブテーブル・ジェネレーター
Waldorf の最新ソフトウェア版ウェーブテーブル・シンセサイザー「Nave」の機能も内包するウェーブテーブル・アルゴリズム。スピーチ・シンセシスやオーディオからのウェーブテーブルの作成も可能。
ウェーブフォーム・オシレーター
クラシック・スタイルのシンセ波形を生成するオシレーター。ノコギリ波、サイン波、三角波、矩形波(PWM可能)、ピンクノイズ、ホワイトノイズといった基本的な波形を生成します。波形を様々な形に変化させることができるワープ機能を搭載、オシレーターシンクも可能。
パーティクル・ジェネレーター
シングル・サンプルからマルチ・サンプルまで使用可能な、オーディオ・サンプルをプレイバックするサンプラー。ノーマル・プレイバックとグラニュラー・プレイバックの2つのモードを使用できます。生楽器のサウンド・プレイバックからグラニュラーによる実験的な音作りまで幅広く使用できます。
レゾネーター
物理モデリング・シンセシスの技術によるレゾネーター。短いインパルス・ノイズ、またはサンプルをバンドパス・フィルターバンクへ入力し、共振させる事でサウンドを生成する原理です。ベルや打楽器など、アタックの強い金属的なサウンドを生成します。
カーネル・シンセシス・モード
クラシックな6オペレーター FM シンセシスから、革新的なオーディオレートでのウェーブテーブル・モジュレーションまで可能なカーネル・シンセシス・モード。テンプレートを選択し5つのマクロパラメーターを操作するだけで簡単にエディットが行える「テンプレート・モード」と、FM エキスパート・ユーザーのために、より多くの FM パラメーターへアクセスできる「フルエディット・モード」を使用できます。フルエディット・モードでは自分でテンプレートを作成し、作成したテンプレートをインポート/エクスポートすることも可能です。
デュアル・デジタル・フィルターとデジタル・フォーマー、5エフェクト
音作りに重要なデュアル・デジタル・フィルターは Quantum オリジナルに加え、PPG、Nave、Largo といった Waldorf クラシック・フィルター・モデルから選択できます。Filter 1と2のカットオフ・フリーケンシーを相対的にコントロールする Link モードにより、デュアル・フィルターならではのユニークなサウンドの変化を得られます。
デジタル・フォーマーはドライブ、ビットクラッシャーなどのエフェクト、または3つ目のフィルターとして機能するセクションです。ルーティングによりフィルター・セクションの前後、または並列に配置させることができます。
サウンドに更なる彩りを与えるエフェクトは、Phaser、Chorus、Flanger、Delay、Reverb、そしてサウンドの仕上げに利用できる EQ、Drive、Compressor を搭載。最高品質のエフェクトを最大5系統同時に使用できます。
モジュラー・シンセサイザーに迫る柔軟な音作りが可能なモジュレーション・マトリクス
6つのエンベロープ、6つのLFO、Komplex モジュレーター、コントローラーなどのコントロール・ソースで、多くのパラメーターをモジュレーションできるモジュレーション・マトリクスはモジュラー・シンセサイザーに迫る柔軟な音作りを可能にします。Iridium Keyboard は 53 種類のソースで 191 種類のパラメーターをモジュレーションすることができます。モジュレーション・スロットの数は同クラスの他のシンセサイザーを遥かに上回る 40 スロット。モジュラー・シンセサイザーに置き換えると最大でパッチケーブル 40 本分もの複雑で膨大なモジュレーションが可能です。
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記事内に掲載されている価格は 2022年6月30日 時点での価格となります。
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