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Sep.2024
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用途に合わせて気軽に使えるハンディレコーダーは!?ZOOM「essentialシリーズ」で、話題の32bitフロート録音を体験!

DAWが進化した現在でもトークやインタビュー収録に欠かせないのがハンディレコーダーです。特に最近は動画収録や配信などにおいても重要な役割を担うことも多くなってきました。そういった時にただ内蔵マイクよりさらに高性能なマイクを接続できたり、あるいは複数の人数でのトークや演奏を収録するために、マイクを何本か接続できたりするハンディレコーダーがあると大変便利ですよね。簡単に接続できて、用途に合わせて気軽に使えるハンディレコーダーをお探しの方も多いと思います。

そこでZOOMが今年3月に満を持して発売した「essentialシリーズ」3機種は、高音質なXYステレオマイクと32bitフロート録音に対応しているとハンディレコーダーの最新ラインナップとして大きな話題となりました。

ZOOMはコンパクトながら安定した技術で手軽に使えることでハンディレコーダーを多数作り続けており、これまで11機種を開発し累計で520万台を出荷してきました。私も個人的にZOOMのハンディレコーダーは、H1nやH-3VRなどを仕事や趣味に愛用してきたので、このessentialシリーズの登場はとても気になっていました。今回、実際にどのような製品なのか、実機で試してみました。

essentialシリーズ共通の特徴

32-bitフロート録音対応!

まず最初に>essentialシリーズの大きな特徴となっている「32-bitフロート」とは実際どのようなものなのでしょう?これは16/24-bit WAVファイルに比べて以下のような特長があります。

解像度の違い

32-bit float WAVファイルは、小さな音でも高い解像度を保つことができるという特長を持っています。そのため録音後に小さな音を大きくする編集を行っても音の品質が失われません。

クリップの違い

32-bit float WAVファイルは、録⾳後の編集によりH1〜H6essentialの出⼒やDAWアプリケーションでクリップしたように聴こえる波形もWAVデータはクリップしていないので、⾳量を下げることでクリップの無い波形に復元することができます。これらの特長により、録音後のDAWなどのソフトウェアでの編集でも録音時の音の品質を保つことができます。

ゲイン調整が不要!

essentialシリーズはアナログ回路設計、デジタル回路設計、DSPによる信号処理プログラムを組み合わせることで、ゲイン調整不要の「32-bit float録音システム」を構築しています。これにより録音対象に応じた適切なゲイン設定を行うことなく、音のニュアンスを捉え音割れのないオーディオを録音します。

特にハンディレコーダーは野外だったり初めて行くスタジオなど、普段とは違う環境で使うことも多いのですが、こうした場所でも録音ソースに関わらず音割れしない、ノイズに埋もれない録音が可能になるというところは大きなメリットですね。

アクセシビリティを備えたレコーダーで音声読み上げに対応!

さらに私が素晴らしいと感じたessentialシリーズの機能は、視覚障がい者のためのアクセシビリティを考慮し音声読み上げ機能が付属している点です。内蔵スピーカーやヘッドフォンを通して、設定メニューを音声で読み上げます。日本語だけでなく英語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語といった7カ国後に対応している点です。とてもわかりやすいですし、今後こうした機能が多くの製品に付属することを願ってやみません。

実機で3機種それぞれを検証!

●H1essential

一番コンパクトながらステレオ仕様の32bitフロートレコーダーのH1essential。前機種H1nとの1番の違いは、まずなんと言っても有機ELスクリーンに波形表示されることになったこと。これによって録音レベルが確認しやすくなりましたし、PCに取り込まずとも波形で探したいポイントなども見つけやすくなりました。

そしてH1essentialはXYステレオマイク搭載ですが、3.5mmのマイク/ライン入力も付属しているので、ラベリアマイク(ピンマイク)を接続可能です。これによって話者の声をよりクリアに録音できるのも大きなポイントなので、3.5mmのラインアウト端子もあるのでカメラに接続したり、ヘッドフォンを差し込んで音声をモニターすることができます。

他にも重ね録りできるオーバーダビング、2秒前に遡れるプリレコード、大きな音が鳴ったら録音開始するオートレコード、倍速またはスロー再生ができる再生スピード可変機能を備えていたりと、歌や楽器演奏、リハーサルなどの録音・再生に使いたい方にも嬉しい機能を搭載しています。またほかにも便利な機能として、H1essentialへの⼊⼒信号をパソコンまたはスマートフォン/タブレットに送ることができ、パソコンまたはスマートフォン/タブレットの再⽣信号をH1essentialから出⼒することができますUSBマイクとして使用中も録音が可能)

多彩な機能が搭載されているにもかかわらず92gといったコンパクトさで持ち運びにも便利。単4電池2本駆動(約10時間駆動)で手軽に使えるのがありがたいです。

こんな方におすすめ

・トーク収録やインタビューなどのレコーディングに使いたい方
・録音・豊富な再生機能を利用して、歌や楽器演奏、リハーサルなどの録音・再生に使いたい方
・LINE INにピンマイクなどを接続して、動画撮影の音声収録に使用したい方
などなど

●H4essential

H4essentialになると2系統のXLR/TRSフォーン入力にマイクを接続可能になるので、XYステレオマイクを使って、4トラック同時の32bitフロート録音が可能になります。

内蔵XYステレオマイクはる130 dB SPLまでの音圧を歪みなく捉えることができ、外部入力にはコンデンサーマイクが必要とする+48Vファンタム電源の供給や、プロ用音響機器標準のラインレベル(+4dBu)の入力にも対応できるので、より本格的なレコーディングが可能になります。動画収録や配信などで2人の出演者がいる時、それぞれ別々に収録することもできます。

内蔵ミキサーを使って、各トラックの音量レベルを簡単に調整可能なので、オーディオ波形のリアルタイム表示を見ながら、録音中の音声を視覚的にモニターできます。これは便利ですね。

こんな方におすすめ

・動画収録や配信などで2人それぞれのマイクレベルを調整して収録したい方
・2本のマイクを立てて弾き語りのボーカル&アコースティックギターをそれぞれ収録したい方
・マイクを2本立ててライブやリハーサルのレコーディングしたい方
などなど

●H6essential

フラッグシップモデルH6essentialになると4系統のXLR/TRSフォーン入力が搭載されているので、最大6トラックのレコーディングが可能になります。1つのインプット回路に対して入力ゲインの異なる2つのADコンバータを搭載しているので、従来必要不可欠であった録音時のゲイン調節を行わずに高品質な録音を行うことが可能です。

4系統の外部XLR入力で最大4つの楽器にマイキングできますので、大口径のXYステレオマイクと合わせて4人分のマイクを立ててバンド演奏のフルアンサンブルを美しいステレオで捉えることもできます。4系統のXLR入力があれば例えばドラムのレコーディングなどでもマルチマイクでより臨場感ある収録ができます。

またトークの収録や動画配信にも4人分のマイクを立てて収録できます。また最大6トラック分のオーディオを、リアルタイムに波形表示。録音中の音声を視覚的にモニターできます。

こんな方におすすめ

・最大4人分のマイクを立てて動画収録や配信をしたい方
・最大4本のマイクを使って、よりリアルにライブやリハーサルのレコーディングをしたい方
・ドラムのレコーディングなどマルチマイクでより臨場感ある収録がしたい方
などなど

動画で機能解説!

ここまで色々と紹介した機能や特徴を、簡単に動画でまとめました。

(H4essentialとH6essentialはボーカルとアコースティックギターを演奏したものを録音)

index

0:00〜 音声読み上げ機能
0:21〜 H1essential
0:33〜 H4essential
2:00〜 H6essential

感想

32bitフロート録音対応ということですが、ディスプレイの波形表示や読み上げ機能など利便性が大きく進化したessentialシリーズ。手軽に使えるハンディレコーダーということで一台あると色々なことに使える印象を受けました。特にH4essentialやH6essentialはマイクを複数接続できるということで、フィールドレコーディングや配信時の音声収録などにも役立つ大変便利な製品であると感じました。先日H2essentialも発表され、essentialシリーズはZOOMのラインナップとしてまだまだ続いていきそうです。

様々な用途に使える手頃なハンディレコーダー、essentialシリーズ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ZOOM
H1essential
¥11,800
本体価格:¥10,727
0ポイント還元
ZOOM
H4essential
¥25,498
本体価格:¥23,180
181ポイント還元
ZOOM
H6essential
¥36,020
本体価格:¥32,745
360ポイント還元

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¥4,880
本体価格:¥4,436
0ポイント還元

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記事内に掲載されている価格は 2024年9月30日 時点での価格となります。

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