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確認用:BUILD UP YOUR STUDIO 2024!梅田サイファー【Cosaqu】インタビュー

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Cosaqu


大阪の梅田駅にある歩道橋で行われていたサイファーの参加者から派生した集合体、梅田サイファーのメンバーであり、ビート・メイカー/ラッパー/エンジニアとして活躍。

梅田サイファー「KING」「かまへん」をはじめ、ヒプノシスマイクのどついたれ本舗「なにわ☆パラダイ酒」、さらには『キングオブコント2023』のオープニングなどの作曲も手掛けるなど、活動は多岐にわたる。

ーーー スタジオのこだわっているポイントを教えてください。

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定位が分かりやすくなるように吸音処理をしてから、複数の調音パネルで音の鳴り方を意識して音響調整を行なっております。

BUSHMAN ACOUSTICS監修のもと実際にリスニングポイントに座ってスピーカーの位置、調音パネルの位置を微調整していきました。

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次にスタジオの広さを重視しています。このスタジオが出来てからは梅田サイファーの制作はここで集まって行っています。

前のスタジオでは各々が歌詞を持ち寄ってレコーディングしていくというスタイルが主だったのですが、今のスタジオに移行してからは、来るメンバーの人数が多くてもテーマを面と向かって擦り合わせてから歌詞を書いたりレコーディングをするということが可能になりました。

オンラインでもたまに打ち合わせをしますが、どうしても対面でないと伝わりにくいニュアンスがあり、それはここで対面で詰められるよう空間作りにこだわりました。

ーーー スタジオの気に入っているポイントを教えてください。

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前のスタジオは窓がなく閉塞感があったのですが、日の光が入ってくる環境で作業できるのがこのスタジオの気に入っているところです。

自分の理想のスタジオを作ろうとここを作ったので自ずとスタジオに足を運ぶことはもちろん、気分も上がり、作業効率も上がっています。まだまだ突き詰めるところは多々ありますがそれも楽しみです。

ーーー 自分にとって欠かせない機材たちとその理由を教えてください。

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メインスピーカーのKEF/R3です。先述のこだわりの音の鳴り方にも繋がる話ですが同軸の定位感の良さが気に入っています。以前はTrio6Beを使っていましたが部屋のサイズや定位感を考慮して知り合いのエンジニアの勧めもありR3に乗り換えました。

サブウーファーはコンクリートブロックの上にWELLFLOATで浮かしてヒップホップではブーミーになりがちな低音を抑えて正確にリスニングできるようにしています。

また録りではTUBETECH/CL1Bですね。往年のヒップホップレコーディングの歴史的にも様々なアーティストが使ってきていると思うのですが、それによる聴き馴染みのある音の安心感と、複雑な設定が出来るのに原音を崩しにくいナチュラルなサウンドが重宝しています。

欠かせない機材と言っておきながら今メンテナンス中で欠いてしまってますが(笑)

その他マイクやマイクプリも幅広く対応出来るようキャラクターの違うマイクを用意しています。

Microphone

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MicPreAmp

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ーーー スタジオでの普段のワークフローを教えてください。

梅田サイファーの制作では

  • ビート制作をする
  • メンバーに聞かせる
  • そこからピックしたビートをベースにここでプリプロする
  • テーマを話し合って決める
  • テーマを基に各メンバーが歌詞書いていく
  • 歌詞が書けたメンバーから順次レコーディングしていく
  • 基本は16小節ずつ録っていき後から組み替えたり尺の調整を行なっていく
  • 皆が帰ったら僕がミキシングして皆に聞かせます
  • 外注のマスタリングへ回します

ビート制作は最近はAbleton/Live12Suiteを導入して骨組みはLive12で作っています。

僕はオーディオ編集はPro toolsが慣れているのでビートの全体像が見えてきたら早い段階でPro toolsに移行して音を整えながら制作していきます。

またインディーズの制作ではStudio Oneを使用しDDPファイルの作成を行なっています。外部のお客様のレコーディングでは、お客様が事前にご用意されたビートや歌詞を基にレコーディングを行います。

僕もラップをやっているのでアーティスト兼エンジニアという経験を活かし、ラップの細かいリズムのニュアンスや、声の出し方、「息が苦しそうならここの一言減らした方が良いのではないか?」など歌詞に対しての提案などのディレクションを行います。嬉しいことにこのディレクションが欲しくて来てくださる方もいらっしゃいます。

ーーー スタジオの現在の課題、将来的にグレードアップしたい事や導入したい機材などがあれば教えてください。

マイクはSONY/C800GLEWITT/1040の導入を検討しています。

その他Dolby Atoms空間オーディオにも興味があります。

Pro toolsにDolbyAtomosRendererが搭載されましたので、まずはヘッドホンでバイノーラルから制作を始めていきたいですね。そのためにもMacやインターフェイスの買い換えや追加も検討しています。

ーーー 今後の展望を教えてください。

大阪ではヒップホップやクラブミュージックに特化したスタジオがまだまだ少ないと思いますので、その一翼を担えるようなスタジオにしていきたいです。

プロアマ問わずブレストを行えるスタジオの空間作りは、後進育成を始めとした大阪のヒップホップ制作の助けになると思いますし、僕自身がヒップホップという音楽に永く携わってきたその恩返しの一環になれば良いなと思っております。

僕自身もアーティストとして活動してるので、キャパ的な意味もあり全ての方のレコーディングをお受け出来るわけではないのですが、「この人をプロデュースしたい!」と感じた人には僕からレコーディングの打診を行うこともあります。

ですのでまずは皆様の音源や作品を聴かせて頂けたらと思います!下記のメールアドレスまで是非一度お問い合わせください!

cosaquest@gmail.com

 
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