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※弊社メールマガジン「ROCK’in MAILMAN」2008.7.4号〜2008.12.19号まで連載された、高山博さんによるコラム「東京音楽散歩」スタート号を再掲載しています。
スタート号:たまにはマウスを置いて、街へ出かけよう
掲載日時:2008年7月4日
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いやぁ、えぇ世の中になったもんですなぁ、自宅でマウス握ってるだけで、なんでもできまっせぇ、こりゃ極楽ですわ・・・。
いかん、やはりこれではいかんのだ。
ネット通販もいいし、Skypeも便利だけど、それだけだと、やっぱり困る。CDショップに行けば、へぇ、こんな服を着てこんな感じの人が、あんな曲を聴いているんだと、なんとなくそのシーンが見えて来たりする。あんまり気に留めていなかったアーティストでも、女子高生が泣きそうな面持ちで宝物のように試聴しているのを見かけて、グッと リアルになったりする。
打ち合わせやスタジオに行かなくていいのは便利だけど、そこに行くまでの間に、変な店があったり、ケッタイなおっちゃんに遭遇したり、時にはきれいなお姉さんに会ったりしないのもつまらない。
そう、この能率の悪い部分にこそ、面白さがあるし、何だかわからないけど、モノを作る原動力もあるし、えらそうに言えば自分がどこに居るかという実感もあるのだ。
とはいうものの、今更この便利なネット生活を捨てることもできまへんがな、なんちゅうても楽でっせぇ〜、という声にも抗いがたい。人間、楽と得には弱いのだ。というわけで、まぁあんまり肩肘張らずに、ネットはそれはそれとして、たまには散歩に出てみよう。別に用事がなくても、いや時には用事をこしらえてでも街に出てみようというのがこの企画。
ユル〜い感じで、音楽生活に関係のあるようなないようなスポットを中心に、ブラリブラリと散歩してみようというわけだ。
かつて、「書を捨てよ、町へ出よう」という本を書いた詩人がいたが、そんな決意というほどでもない。たまにはマウスを置いて、街にでてみよう、という気分で付き合って欲しい。
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高山博プロフィール:アレンジャー/コンポーザー。クラシックはもとより民族音楽からポップス、ロック、アニメ音楽まで幅広い知識と経験を持ち、CD、TV、劇伴、イベント等、幅広い分野で活躍中。コンピューターと シンセサイザーを使った音楽制作にもその最初期から取り組んでおり、作品のクオリティの高さには定評がある。Rock on CompanyでもKeyboardMagazine連動セミナーでおなじみ。
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【目次】
スタート号 たまにはマウスを置いて、街へ出かけよう
記事内に掲載されている価格は 2008年12月26日 時点での価格となります。
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