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20
Jul.2016
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イヤモニとステージパフォーマンスの深い関係 〜 LOUDNESS 二井原実氏に聞くWestone ES60の優れたパフォーマンス 〜

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結成から35年。ヘヴィ・メタルシーンにおいて日本でトップを走り続けることはもちろんのこと、活躍の場をワールドワイドに広げ、世界中の音楽ファンのみならずミュージシャンからも多大なリスペクトを集めるモンスターバンド LOUDNESS。

ボーカル二井原実氏が、イアーモニター(以下イヤモニと表記)について大変造詣深く、長年の使用経験から数々のエピソードをお持ちだということを聞き、今回、インタビューを御願いしました。実際の使用現場からの声を聞く機会があまり多くないイヤモニ。その真実についてたっぷりお話しをお聞きすることができました。メタルならずとも、全ジャンル、ステージ上で音楽をプレイする全てのミュージシャンにとって大変貴重な内容になっています!

二井原実氏が語る海外のイヤモニ事情

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Rock oN:本日はお忙しい中、お時間を頂きありがとうございます!二井原さんがイヤモニについて大変造詣が深いということで、色々お話をお聞かせください! まず、多くの海外ステージを経験されていますが、海外のイヤモニ事情についてお伺いできますか?

LOUDNESS 二井原実氏(以下、二井原氏) : ステージ上ではほとんどの割合で使われていて、完全に市民権を得てますよ。僕が使い始めた15年前はまだ珍しかったんですが、特にここ5年で使う人がかなり増えたと思います。

Rock oN:モニターエンジニアの腕について、海外と国内では違ったりするんですか?また、フェスの場合だと、サウンドチェックを丁寧に行う時間はあるんですか?

二井原氏 : なかなかなくて、転換に1時間もらえればラッキーかな、というくらいですね。最悪の場合だと15分というのもあります。それこそ機材を置いて「はい、どうぞ!」みたいな感じですね。その場合は、演奏しながらバランスを調整する感じです。初めて出会うモニターエンジニアの中には、ありえないバランスが返って来てびっくりする時もありますよ(笑)。大きなフェスに出るようなバンドだと、ほとんどが自分達のバンド専用のエンジニアを連れて来てるんですが、我々は日本から最小の精鋭で乗り込んでいく訳で、現地のモニターエンジアに頼むことも多いんです。彼らは基本的に機材の接続やスイッチングの指示を的確に行うだけで、返すバランスのスキルについては、特に上手い訳じゃないんです。

Rock oN:なかなかタフな環境で演られてるんですね!

二井原氏 : 僕が経験してきたフェスの中で、モニター環境の8割はアウトですね!(笑) 最初からあてにしてない感じですよ。(笑) 僕の場合ですが、返しのバランスについては、人と変わった返し方をしてるんですよ。

Rock oN:それはどんな感じなんですか?

二井原氏 : フィンランドでのライブだったと思いますが、モニターエンジアが上手じゃなくて、口では「バランスばっちりだから!」って言うんですけど、いざ始まってみると、ドラム以外、全く音が返ってなかったんです。いちいち言うのも面倒くさいと思って、その状態でステージを終えたんですが結構歌いやすく、「ギターもベースもモニターに返さなくてもいいなぁ」と感じたんです。期せずして、自分の歌だけ返してもらう方が良いことに気付き、それ以降、歌だけ返してもらうようになりました。高崎君のギターや山下君のベースの生音がとても大きいので、彼らの音はモニターなしでもがっつり聞こえるんです。

Rock oN:なるほど、ステージ経験の中からベストなバランスが見つかったという感じなんですね。

二井原氏 : 僕らのワンマンでは優秀なエンジアがいますので、モニター環境はばっちりですよ。でも、海外の場合は、返してもらうのは自分の歌だけです。ボリュームを自分で細かく調整してベストな状態を見つけ、そのレベルを固定した上で、ちょっとドラムが足りないと感じた時はリクエストする。その程度ですね。現在では、足元の転がしモニターは置かず、イヤモニだけでモニタリングしてます。

モニタリングとパフォーマンスの重要な関係

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Rock oN:転がしを使ってた時期からイヤモニにシフトした時期、ご自身のパフォーマンスに対しての影響はありましたか?

二井原氏 : 歴然の差です!イヤモニのおかげで「自由」を手に入れ、放たれた感じですよ!転がしを使ってた頃は、爆音環境の中、転がしの前だけが唯一の聖域(笑)。そこを外れると全く聞こえない。そんな環境から開放されたというのは、かなり大きいです。

Rock oN:ピッチや、ビブラートのコントロールなどへの影響はどうですか?

二井原氏 : 全然違います!気を付けなければいけないのは、下手なモニターエンジニアにあたった場合、そのバランスのせいで、ステージ時中ずっとピッチがずれたままで歌い通してしまう可能性があるんです。そうならないよう見極めるため、それなりの経験が必要かもしれませんね。何本もライブを重ねていく中で、「昨日はすごく歌いやすかったのに、なんで今日は歌いにくかったんだろう? 声の調子が悪いのかな?」と思い、後で録ったものを聞いてみると「音外してるしー!」みたいなことがあるんです(笑)。

Rock oN:イヤモニについて熟知され、隅々までわかってらっしゃいますね〜!

二井原氏 : そうですね。今ではどんな状況でも柔軟に対処出来るようになりました。もし、最悪のモニター環境だったとしても、返しは歌だけで十分パフォーマンス出来ます。イヤモニを使ってるミュージシャンは周りに多くいますが、話を聞いてると、あまり研究してる人がいないんですよ。「えっ、二井原君ってそんなに神経質にやってるの?」と驚かれるんです。自分に一番合ったモニター環境を見つけることは、パフォーマーとしてとても大事な事だと思いますよ。いわば自分のパフォーマンスを見つめることができる「鏡」ですからね。

Rock oN:返しにアンビエンスは乗せますか?

二井原氏 : リバーブやディレイなしのドライで送ってもらうようにしています。アンビエンスが混ざると、どうしても声が遠くなってしまうので、必要以上にがなって歌うことになるんです。PAから出ている音をアンビエンスとして捉え、イヤモニに返るドライ音とのバランスを上手く調整すると、すご〜く気持ちいいモニターサウンドになるんですよ!「いつまでも歌っていられるのでは!」と思えるほどなんです。

Rock oN:モニター環境がいいほど、必要以上に声を張り上げる必要がなくなり、パフォーマンスの向上にもつながるということですね?

二井原氏 : そう、リラックスして自分のベストな状態で声を出せるので、自然と喉が開いてくるんです。一方、どこかにストレスがあると喉が緊張してくるんです。そうすると喉が開かなくなって声が出なくなる。出ないと力が入る。力が入るとさらに喉が緊張する。そしてさらに声を張り上げようとして喉が枯れてくる。この悪循環にはまってしまうんですよ。

Rock oN :アマチュアのミュージシャンが、練習の時からイヤモニを使うのはどうですか?

二井原氏 : ぜひ、使って欲しいですね!ただ、アマチュアの場合だと予算の関係もあるので、僕らが使ってるような最高の環境とまではいかないだろうから、そこは注意が必要かもしれないです。あまり安い製品を使ってしまうと、ボリュームを上げると単に耳が痛いだけの場合もあるだろうし。出来るだけグレードの高い製品を勧めますが、使える環境があるなら、ぜったい使った方がいいですよ!ボーカリストに限らず、例えばドラマーでも、大きな音を出すロックバンドは周りの音に負けじと必要以上に力んでしまい、演奏フォームが崩れたりするので、それを軽減するためにもお勧めですね。

愛用されるWestone ES60 LOUDNESS 35周年記念 二井原実モデル

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Rock oN:現在お使いの製品は、Westone ES60で、LOUDNESS 35周年記念 二井原実モデルですね。

二井原氏 : そうです。フェイス部分のデザインとシェルのカラーが違う3セットをローテーションで使ってます。

Rock oN:これまで色んなメーカーの製品を使われてきたかと思いますが、現在、Westoneを選んでいる理由についてお伺いしたいのですが。

二井原氏 : Westoneがすごいのは、フレックスカナルの部分の長さが絶妙にいいんですよ。多分、他のメーカーより若干長いように思いますが、ぐっと耳の中に納まることによって、自分の頭蓋骨に声がしっかり響くんです。

Rock oN:骨伝導ですね!

二井原氏 : そう、骨伝導! また、耳栓としてだけでもすごく優れてると思います。音を返さずに装着するだけでも、ぐっと歌いやすく感じるんですよ。

Rock oN:それは意外な点ですね!構造上、音を伝える能率が優れてるんでしょうね。ボリュームを上げすぎる必要がないので、耳にも優しいと言えますね。音質についてはいかがですか?

二井原氏 : 低域がふくよかですね。もちろん、モコモコしているといった意味ではなく、逆にすっきりとした抜けがいい低音ですね。この中には6つのドライバーが入ってますが、レンジが広いし、ボリュームの違いで音質が変わることがないんです。ボリュームを上げても全帯域をしっかりと鳴らしながら音量変化するので、耳に刺さるようなことは決してないです。僕の知っているブランド内の比較になりますが、明らかにWestoneは、あたま3つくらい抜きん出た製品だと思います!

Rock oN:カスタムの場合、耳型を取る過程がありますが、注意点はありますか?

二井原氏 : 一番重要なのは、タイトぎみに作った方がいいということです。音楽鑑賞用途なら話は別ですが、ミュージシャンがパフォーマンス用に使うのならタイトにすべきです。なぜかと言うと、ゆるく作ると低域が消えてしまうので、音がスカスカになるかもしれない。歌う上でベースの低音は、楽曲を支えるコード感を感じ取る重要なパートなんですよ。

LOUDNESS 35周年記念 二井原実モデル

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日本が世界に誇るロックバンド LOUDNESS結成35周年を記念したWestone『二井原実 モデル』が新登場。LOUDNESSのボーカル 二井原 氏が自身でチョイスしたフェイスプレート&シェルに特製のLOUDNESS 35周年ロゴをプリント。これもカスタムオーダーだからこそなし得たハイセンスなデザインです。

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イヤモニについてなら朝まで語れる!

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Rock oN:なるほど!イヤモニについて、これだけ熱く語ってくださった方は初めてですよ!

二井原氏 : そなんですか!ほっといたら朝までしゃべりますよ!(笑) イヤモニオタクなんで。。。(笑)

Rock oN:実際の使用感について、第一線で活躍されている方の意見はアマチュアのミュージシャンにとって、とても貴重な情報だと思います!意外とこういうリアルな情報ってないんですよ。

二井原氏 : 若い人はこれだけ優れてる物があるんだから、どんどん使えばいいと思います。予算の都合上、カスタムに行けなくても、ユニバーサルタイプで研究すれば、耳につけて演奏するということがどういうことなのかのトレーニングになると思います。僕はライブだけじゃなく、レコーディングでも使ってますよ。ヘッドフォンよりイヤモニの方が、ピッチが抜群に取りやすいんです。

Rock oN:最後にですが、Westone製品に何か望むことはありますか?

二井原氏 : いや、特にないですよ! Westoneは僕にはぴったりの製品ですね。全てにおいて、文句の付け所がない製品です!


耳型採取の過程を含むことでパーソナルな要素もあり、なかなかその実情が伝わりにくいカスタムイヤモニの世界。膨大な数のステージ経験から語られる二井原さんのイヤモニ話は、リアルで強力な説得力があります。さすがご自身を「イヤモニオタク」と呼ばれるだけあって、私の質問に対し、色んな視点から沢山の経験談やアドバイスを気さくにお話ししていただきました。ステージを経験する多くのミュージシャンにとって、有益な内容を含んだ貴重なインタビューになっていますね!そんなイヤモニオタクである二井原さんが絶大な信頼を寄せるWestoneブランド。このインタビューをきっかけに、イヤモニに少しでも興味を持ったれたなら、ぜひ店頭でWestone製品をお試しいただき、ご自身のパフォーマンス向上にぜひ役立てていただければと思います!


二井原実 プロフィール

mr_niihara1981年デビュー、今年35周年目にはいった今も、世界を股にかけ活動する”LOUDNESS”のボーカリスト。バンド名のごとくの爆音の中で、世界を相手に戦い続けた経験と、90年代に声を失った経験から、ボーカリストとしての取り組み方、同時期にめぐりあったイヤモニへの探求道が始まり、今ではイヤモニに関して、他の追従をゆるさないほどの含蓄を持つ。

LOUDNESS Official Website >>



【LOUDNESS NEW RELEASE情報】

Samsara Flight_H1『SAMSARA FLIGHT~輪廻飛翔~』【通常盤】
CD COCP-39624 ¥2,800+税
「セルフリメイクアルバム」(全12曲+ボーナストラック1曲)

収録楽曲:
01. STREET WOMAN
02. THE LAW OF DEVIL’S LAND
03. LOUDNESS
04. IN THE MIRROR
05. BLACK WALL
06. ROCK SHOCK(MORE AND MORE)
07. LONELY PLAYER
08. DEVIL SOLDIER
09. BURNING LOVE
10. ANGEL DUST
11. ROAD RACER ※通常盤ボーナストラック
12. ROCK THE NATION
13. TO BE DEMON

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