自らが築いた伝説を最新技術で現代に蘇らせるRoland Butiqueシリーズの最新モデル D-05が登場!80年代後半を象徴するデジタルシンセD-50がデスクトップサイズで復活しました!
独特の存在感あるLA音源のクオリティはD-50そのまま現代的なプリセットを新たに追加。さらに直感的にパラメーターを操作できるジョイスティックももちろん装備。加えてD-50には無かった64ステップのポリフォニック・シーケンサーとアルペジエーターがLA音源の可能性を開きます。
D-05はただのリバイバルではなく、LA音源の素晴らしさをもう一度見直すチャンスを与えてくれていると言っていいでしょう。ぜひサウンドを聴いてイマジネーションを膨らませてください!
アーティストLegoweltによるD-05のサウンドチェック。D-50と弾き比べてもサウンドの遜色はありません。むしろD-05の方が高域がよく出ているようです。
2017年でデビューから30年を迎えるD-50は、世界の名だたるサウンドデザイナーが参加しました。そのうちの一人がSpectrasonics の創業者 Eric Persingです。Omnisphereのサウンドデザインでもその知られる 彼によるD-50サウンドの魅力解説をどうぞお楽しみください。
現代に捧げるLA音源シンセサイザー
1987年にリリースされたRoland D-50は、サンプリングされたアタックと波形をシンセサイズしたサステインをミックスし、内蔵のコーラス、リバーブ、EQを駆使したサウンドは、80年代後半の音楽に大きな影響を与えました。そのサウンドは、シンセポップやニューウェーブ、R&B、サウンドトラックなど幅広いジャンルで聞く事ができます。Roland D-05は、伝説的なシンセサイザーD-50の象徴的なサウンドはもちろん、あの特徴的な操作子まで細部まで再現しています。
ビンテージ・デジタル
多くの人は、ビンテージ・シンセサイザーと言えばツマミやスライダーの化け物のようなイメージでしたが、1980年代に入りデジタル・シンセサイザーの出現により、そのイメージは刷新されました。デジタル・エンジンを搭載したスマートなキーボードは、アナログ・シンセでは不可能だった新しいサウンドを多くのミュージシャンやプロデューサーに享受しました。
Roland初のフル・デジタル・シンセサイザーであるD-50は、サンプリングによるアタック成分と波形合成のサステイン成分に内蔵のデジタル・エフェクトとジョイスティックを駆使して作られた個性的なサウンドは、一気に世界中に広まりました。
1980年代末期から1990年代初期の著名な数多くのトラックにRoland D-50のサウンドが使われていました。D-50の独特の美しく、存在感のある唯一無二のサウンドによってデジタル・シンセサイザーとしてアナログ・シンセサイザーに引けを取らない確固たる地位を確立しました。
新しいジャンルの礎に
80年代は、新しいサウンドやジャンルを探し求めていたプロデューサーによってポップ・ミュージックが大きく変革した時期でした。1987年にリリースされたD-50のプリセット音色は、非常に緻密に作られており、その音色に魅かれた多くの著名なアーティストは、彼らのヒットソングの中にプリセット音色をそのまま使うこともありました。Roland D-05は、そんな魅力的なD-50の美しいサウンドをRoland Boutiqueサイズに凝縮しました。
PCMとシンセシスの融合
魅力的なRoland D-50のサウンドの核は、「音素片」と言われる短いPCMサウンドのアタック部と波形合成されたサステイン部のミックスする技術になります。LA(Linear Arithmetic)音源と名付けられたこの音源技術によって当時とても高価だったデジタル・サンプラーのリアリティとシンセサイザーの表現力の双方を融合し、更に内蔵エフェクトを駆使したハイクオリティな音作りが可能で当時プロフェッショナルなキーボードとしてベストセラーとなりました。 D-50の登場から30年を経た現在でも、LA音源のサウンドは色あせることはありません。
LA音源をもっと深く掘り下げれば、新しいパーカッシブで力強い音色から滑らかなアンビエント・パッド、スタッカートが効いたシーケンス・サウンドなど今までにない新しいサウンドがきっと見つけられるでしょう。
LA Boutique
Roland Boutiqueシリーズは、軽量コンパクトなデザインでスタジオやステージなど場所を選ばずに使用する事が出来ます。 D-05は、D-50のLA音源をDCB(Digital Circuit Behavior)テクノロジーによってモデリング。サウンドはもちろん、ニュアンスまでも忠実に再現しています。パネル・デザインも細部までこだわって再現し、アッパー/ロワーのミックス・コントロールに重要なジョイスティックも搭載しています。
更にD-05は、オリジナルにはない64ステップのポリフォニック・シーケンサーも新機能として搭載。テンポやパッチ・チェンジの記録はもちろん、ゲート・タイムとシャッフルのエディットも可能です。またアルペジエーターも内蔵しているのでパッチに動きを付けることで新しいアイデアやパフォーマンスを生み出すことが可能です。
軽量、コンパクトなボディのD-05は、乾電池またはUSBバスパワーで駆動するので場所を選ぶことなく、どこでもプレイすることができます。更にMIDI入出力端子、3.5mmステレオ・ミニのアウトプット端子を装備した上にUSBオーディオ/MIDIインターフェース機能も内蔵しているので増えがちなPC周辺機器をコンパクトにすることができます。また、D-05は、Roalnd Boutiqueシリーズに用意されているアクセサリにも対応しています。DK-01でチルト・アップして音源単体で使用したり、K-25mを装着すればリュックに入るD-50として持ち運んだりすることが出来ます。D-05を通して80年代を代表するD-50がより身近になります。
記事内に掲載されている価格は 2017年9月22日 時点での価格となります。
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