スピーカーからの音をマイクで拾い解析し、理想的な周波数帯域に調整するキャリブレートソフトウェアREFERENCE 3を開発するSonarworks。その技術を使い、実際にユーザーの使っているヘッドホンを解析して補正する、ヘッドホンキャリブレーションサービス『Headphone calibration』を開始しました。
Headphone calibrationはヘッドホン用の解析/補正ソフトウェアREFERENCE 3を使って行われます。これはMac/Windowsで使えるプラグイン(*)。DAWのマスターに挿し、あらかじめSonarworksが用意してあるヘッドホンのプロファイルを呼び出すことでそのヘッドホンのクセを補正し、再生周波数を限りなくフラットな状態にします。(*AU, AAX Native, RTAS and VST)
REFERENCE 3は$99で単品販売されていて、さらにユーザー登録をすれば21日間の無料トライアル版が試せるので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね!
プロファイルに対応するヘッドホン
この度始まったHeadphone calibrationサービスは、今使っているヘッドホンをSonarworksに送る必要があります。専属エンジニアが解析した結果をもとに作ったキャリブレーションプロファイルがもらえます。これとREFERENCE 3ソフトウェアのセットで$198という価格。
ヘッドホンを送るのが手間、そろそろヘッドホンもヘタってきている、という人には新品ヘッドホンとその個体専用のキャリブレーションプロファイル、そしてREFERENCE 3がセットになったサービスもあります。こちらはヘッドホン価格+$99。
●Perceived acoustic power frequency response
音を人間が知覚するのと同じ方法で、音を測定する音響測定システム。特許出願中。
●Speaker Range Extension
Technology that extends or limits speaker response in low and high frequencies
音の低周波および高周波により、スピーカーのレスポンスを拡張または制限する技術
●Acoustic Power Simulation
スピーカーとヘッドホンの音響パワーに基づいた、信じられないほどリアルなシミュレーション
●Audio calibration filter engine
キャリブレーションのために設計された、正確さと透明性(音)を持つフィルターエンジン。
製品WEBサイトには”First plug-in to enable mixing and mastering on headphones with confidence.”(ヘッドホンでミキシングとマスタリングを可能にする、最初のプラグイン)と文字通り自信満々の文章が書かれています。Headphone calibrationの評価やSonarworksが持つ技術の中身はどういうものなのでしょうか。NAMM 2017 showレポートをお楽しみに!
Writer. Tomita
Sonarworks
http://sonarworks.com/headphones/overview/
記事内に掲載されている価格は 2017年1月11日 時点での価格となります。
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