Rock oN Show Report : AES NY 2013
今回で第134回を迎えるAES(Audio Engineering Society)CONVENTIONは60年以上の歴史を持ち、総勢100カ国以上のエンジニアや出展企業が一堂に介して、さまざまな研究発表や展示を行うビッグイベントです。期間中、会場内では音響にまつわる様々な技術の発表や意見交換がカンファレンスという形でが行われ、最新の技術や情報で沸き返ります。そしてそれらがこのAESから世界中に広がっていくという、音楽業界や学術的にも重要なイベントとなっています。それでは昨年の興奮と今年への期待をダイジェストでお届けしましょう!
レポート期間中の3日間、毎日ハッシュタグを用意。その日に登場した製品についてツイートされた中から、「鋭い」、「リアル」、「ユニーク」といった基準で、スタッフが独断でその日のNo.1 tweetをチョイス。選ばれた方にプレゼントを差し上げます!
訪米初ご対面となるAVID S6とYAMAHA Nuage、これは見逃せません。もちろん業務プロダクト向けの製品ですが、今後さらなる上下への展開も期待されるソリューションです。
この二大DAWブランドに、関わる周辺プロダクトも大きな進化が期待されているのが今の時期です。
そんなAESで昨年衝撃の発表となった4面ダイアフラム構造の新世代マイクロフォンaudio-technica『AT5040』ではないでしょうか。同社沖田氏の設計思想や成瀬工場での幾重に及ぶ検査工程などは大きな反響を呼びました。その技術を応用した第二のマイクロフォンの登場はあるのか、もしくは別メーカーによる新たな挑戦が話題を呼ぶかもしれません。
そして2013 NAMM Showで発表されたDIGIGRIDなどAUDIO Over IPを搭載したインターフェースの台頭にも注目です。昨年盛り上がりを見せたThunderbolt規格では早くもTB2.0対応モデル各種がお披露目となるなど、新型マックプロを意識した各社の動向にも注目です。
国内流通が再開されたmoog musicはSub Phattyなど新世代のアナログシンセサイザー開発に加えて、AESでは欧米で高い盛り上がりをみせているAPI500シリーズフォーマットでフィルターやDelayなどのモジュールもリリース。精力的な新製品をリリースするSolid State Logic社のSIGMAなどアナログサミングをDAW環境に直結させる新たな試みも話題を呼びました。CRANE SONG社Dave Hill氏やGrace Design創始者Michael Grace氏らキーマンとの出会いも見逃せません。
もちろんタッチコントロールサーフェイスの新機軸を打ち出したSTEAVEN SLATE RAVENなどユーザーインターフェースの革新も見逃せません。NAMMでは小型機『MTi』を発表するなどハードウェアのような直感的なユーザーインターフェースの革新はすぐそこです。
それでいてSSLの新世代サミングモジュール『SIGMA』やルパートニーブが打ち出した『5060』のようにアナログサーキットの魅力とワークフローをコンパクトにまとめたプロダクトも要チェックです。
今年のAES NYをトリガーに始まる、サウンドイノベーションは、質やユーザービリティー、そしてユニークなアイディアと見逃せな物ばかり!是非、このグローバルな展開をお見逃し無く。Rock oNは、あなたのお手元にお届けします。
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