RockoN Show Report : NAB 2013 / musikmesse(ミュージックメッセ) 2013

Universal Audio

昨年から続くUniversal Audio旋風はさらに加速!! 多チャンネルAD/DA+UADプロセスの新インターフェース『apollo 16』衝撃のリリース!


Universal Audio apollo 16 a

昨年のUA旋風が衝撃を持って再来!!  昨年NAMMでのapollo発表からUAD-2 OCTO発売、64bit Thunderboltソリューションの展開など盤石なUAソリューションで市場をリードするUniversal Audio。Messeではなんと マイクプリやヘッドフォンアウトを排除したUAD Quad搭載のラインレベルAD/DAシステム『apollo-16』新登場!


Universal Audio apollo 16 b

●45000人のユーザーボイスから生まれたapolloの新しい形

Universal Audio apollo 16 2

Messe初日の正午に行われたapollo16のファーストプレゼンテーションではNAMMレポートにも登場いただいたUniversal Audio  COMMUNICATIONS MANAGERのAmanda氏。

NAMMでは64bit対応やギタリスト向けプラグインの提供など、UADによるエンジニア向けイメージを払拭し、ミュージシャン向けに舵を切ったUniversal Audio apollo。しかし、その裏では昨年のUAD-2 OCTOの登場を始めUADシステムが多くのスタジオに標準的に導入され始めていた事もあり、業務ソリューションの中にapolloが持つリアルタイムUADプロセッシング組み込めないかという要望が非常に高まっていました。

MusikMesse_1Day_6_UA2BK_ MusikMesse_1Day_7_UA2BK2_


MusikMesse_1Day_10_UA_Set_そこでマイクプリ、ヘッドフォンアウトを排除しつつもオリジナルapolloの実に2倍のアナログ16in/16outを24bit/96kHzで提供。2台カスケード接続での使用も想定し、MADIによるユニット接続で手軽に32in/outのUADソリューションを構築する事が出来ます。もちろんNAMMでお伝えした通り2台カスケードした際のリアルタイム(2msレイテンシー)UADプロセッシングパワーは2倍。しかもその2台を統合されたコンソールアプリケーションであたかも単一のシステムのように扱う事が可能です。

入り口のマイクプリはお好きな機材を用意するだけで、レコーディング/ミキシング/マスタリングを豊富なチャンネルで完結出来るapolloソリューションが誕生したのです!

●その他皆さんが気になるポイントを一挙公開!

MusikMesse_1Day_97_UApress2_

1:AAXプラグインの対応について、RTAS非対応のProTools 11での今後の展開等。

現在のところは未対応とのことですが。Universal AudioはPro Toolsプラットフォームに関わっており、近い将来Apollo及びUAD-2機器にAAXをサポートさせる予定。現在はProTools10(もしくは11同梱のVer.10)にてRTASプラグインで使用可能。いずれにしてもAAXサポートについては無償アップデートとして提供予定とのことです。

※AAXプラグインには“AAX Native”と“AAX DSP”の2つのフォーマットがあります。UAでは“AAX Native”フォーマットをApolloも含むUAD DSPアクセラレーターで動作させる形でのサポート。AAX DSPでは動作しません。

2:UADカード所有の既存システムにapollo 16は組み込み事が出来る!

Apollo 16は他のUAD-2デバイスと同様に動作するため、Apollo 16を同一の“group”に追加することも、プラグインをオーソライズすることも同様に可能。1つのgroupには最大4台までのUAD機器(Apollo 16も含む)を追加できます。

3:apollo Duo/Quadとの併用は出来ない、でもここは是非改善してほしい。

Apolloを2台、もしくはApollo 16を2台でシステム構築することのみ可能で、各1台ずつ併用は出来ないとの事です。今回MADI I/Oが付いている関係上というのもありますが、apollo所有ユーザーにとってはDSPパワーとチャンネル数増加ユニットとして使いたいニーズもあるため、何らかの形で解決を期待したいですね。

4:出荷時に付属するプラグインはコチラ!

Analog Classic Bundle(UA 1176LN、UA 1176SE、Teletronix LA-2A、Pultec EQP-1A、そしてUA RealVerb : 400ドル相当)が付属! Studer、Lexicon、Manley、dbx、SSL、Neve、Rolandといった著名ブランドに加え、NAMM発表のSoftubeなどミュージシャンをくすぐるプラグインまで網羅! 今後のサードパーティ参入からも目が離せません!

5:apollo 16は他のMADI機器とは接続出来ませんので注意!

Apollo 16のMADI I/Oは、マルチユニットモードでカスケード接続されたApollo 16のオーディオをルーティングする用途にのみ使用を想定しているためMADI機器のコンバーターやプロセッサーとしては使用出来ないとのこと。しかしプラグインの魅力やMADIプロダクトの盛り上がりを考えると将来的に何か異なる展開が無いか、こちらも期待したいですね。

6:Thunderboltオプションは別売、価格は3000ドルを予定で5月発売予定!!


● 個人クリエイターから業務スタジオまで、システムの中核を担うUADプロセッシング

MusikMesse_1Day_102_UA_CEO_ichiBest2_

最後にUA CEOのBill Putnam氏、そしてお馴染みUniversal Audio International ManagerのICHIさんと記念撮影! Bill氏からのメッセージもいただきましたので是非ご覧下さい!

Thunderboltを軸に自由に拡張出来る様をショーケースでも表していましたが、これに例えばUA社のアナログマイクプリアンプを始め、自由なアナログサーキットを入力段に組み込んだシステムがapollo 16により構築可能となります。システムを初めて構築するクリエイターにはapolloを、既存のシステムに組み込む場合はapollo 16といったように、よりフレキシブルなシステム構築の選択肢が増えた形となりますね。

NAMMでSoftubeやAPIプラグイン発表し、ミュージシャンに舵を切ったと思えば、Messeでは早くも次なるターゲットプロダクトをリリースするなど、市場をリードしつづけるUniversal Audio旋風はまだまだ続きそうです!

Universal Audio

1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars

現在、5点満点中、4.33点です。
この記事に対して、15名の方が採点に参加してくれています

Loading ... Loading ...
  1. 肝心のAD/DAの評判は?
    せめて最低でも120db超えてくれないと・・
    次はAD/DAも省いたデジタル入出力のみで
    8コアUAD-2&サンボル標準のdigi apollo
    出れば買います。AD/DAがAVID HD並みの
    AD122db/DA125dbくらい強化して50万円
    で販売したほうが売れると思います
    apolloの貧弱なAD/DAが無駄だと思います

    結局AD/DAで決まる @ 2013年4月27日 2:10 PM

現地のレポート・スタッフ他、このサイトをご覧いただいている皆さんが楽しめるようなコメントをお待ちしております! (スタッフへの励ましのお言葉もお待ちしています!)


ショー・レポート記事を検索

ページの先頭へ戻る