Black Magic Design

汎用性と携帯性を両立しながら機能性抜群のPocket Cinema Camera発表!! さらにBlackmagic Production Camera 4Kで4Kの世界へ参入!!

今回も新製品ラッシュで賑わうBlackmagic Designブース。

Blackmagic Pocket Cinema Camera

毎年NABでサプライズな商品発表をおこなうBlackmagic Design社だが、今年もかなり派手なラインアップで人々を驚かせた。まず大きな発表が「Blackmagic Pocket Cinema Camera」だろう。スーパー16㎜サイズのセンサー、更には13stopあるダイナミクスレンジで1080フルHDで最大30fpsの映像を収録することができる仕様に加え、ProRes（HQ）はもちろんのことロスレスのCinamaDNGをSDカードに記録することができる大注目の一台だ。マイクロフォーサーズマウントを搭載し、汎用性も携帯性も抜群のこのカメラの価格は$995というのが、さすがBlackmagic Designである。

目玉のデジタルシネマカメラのBlackmagic Pocket Cinema Camera。手のひらサイズだ。

発売は夏以降ということだが、超低価格のシネマカメラが登場ということで、DSLRの動画ユーザーを完全にターゲットにしているだろう。もしかしたら大手量販店などでも発売になる可能性は十分にある。16㎜フィルムカメラと同じ質感の映像をデジタルで手にすることのできるこの一台は、正に「シネマをみんなに」というコンセプトであると言える。

http://www.blackmagicdesign.com/products/blackmagicpocketcinemacamera/

Blackmagic Production Camera 4K

更に「Blackmagic Production Camera 4K」も発表。いよいよBlackmagic Designも4Kの舞台に上がることになった。スーパー35㎜サイズのセンサーに4KのProResとCinema DNGで撮影することのできるカメラだ。12Stopのダイナミクスレンジではあるものの、その価格$3995（40万円程度）というのはさすがに驚きだ。

待望のスーパー35㎜センサーの4Kカメラ登場。その名もBlackmagic Production Camera だ。

その中でも注目なのは、今回「6G‐SDI」という規格を独自で発表したことだろう。このテクノロジーはUltraHD（4K）の信号を一本のSDIケーブルで結んでしまおうというものだ。事実上の実装はまだ完成はしていないが、デジタルシネマの世界を変えるものになる可能性を秘めている。ちなみにこの4Kカメラも今年の夏以降の発売を目指しているとのことだ。

http://www.blackmagicdesign.com/products/blackmagicproductioncamera4k/

他にもたくさんの新商品ラインナップを見せたBlackmagic Designだが、DaVinci Resolve 10の発表もインパクトが大きかった。LIVE機能による現場でのグレーディングや、Open FXによるプラグインが使えるようになること、また編集タイムラインを持てるようになったことなど、その進化は著しいといえる。小規模なコンバーターを制作した会社が、世界の映像制作ワークフローを大きく変えるリーディングカンパニーになった。やはり現場で本当に必要とされるものをしっかりと捉えているだけでなく、多くの人にチャンスを与えようとする価格設定など、「他の会社がし得ないこと」をいち早く実現している会社の勢いは止まらない。

http://www.blackmagicdesign.com/products/davinciresolve/

レポート：マリモレコーズ江夏由洋