KORGがNAMM 2017で公開予定の新製品を11シリーズ発表。楽器フェア2016でこっそり公開されていた、待望のフル鍵盤サイズの『ARP ODYSSEY FS』をはじめ、KRONOS、KROME、MS-20 miniのカラーバリエーションモデルも登場。中でも注目したいのは、ある意味でKORG製のDAWとも言える『KORG Gadget for Mac』と、真空管Nu-tubeを搭載した初のギターアンプ『Vox MV50』です。
KORG Gadget for Mac
これまでiOS AppだったKORG GadgetがMac専用ソフトウェアになりました。「ガジェット」と呼ばれる個性際立つソフトシンセを30個以上収録。オーディオを扱える新ガジェットが2つ追加。ドラム専用ガジェットも追加。
さらにこのMac版にはAU、VST、AAX、そしてなんとNKSにも対応した「Gadget Plug-in Collection」と呼ばれるプラグインが付属。オールインワンなDAWなっているようです。
Mac版とiOS版はシームレスに連携するため、スタジオでも移動先でも作曲が可能です。
(※iOS版 ガジェットの詳細はこちら。http://www.korg.com/jp/products/software/korg_gadget/)
オールインワンDAWといえばPropeller heads REASONが思い出されますが、専用音源とプラグインを大量に収録しているという意味ではあれくらい手軽に即効性の高い制作ツールになりそうな予感がします。エレクトリックなプロダクションをする方は注目してほしいです。価格は未定、2017年2月発売予定です。
ARP ODYSSEY FS Rev1 / 2 / 3
KORGが復刻させたARP ODYSSEY。1台に3世代分のフィルタータイプを搭載した、本家を超えるアナログシンセとして一時は品切れも起きるほどの人気を博しています。現代の制作シーンに合わせたmini鍵盤モデルとして復活したARP ODYSSEYでしたが、 NAMM 2017でついに、ファンが待ち望んでいたフル鍵盤モデルが登場します。外観は3世代分をラインナップ。フィルターもちゃんと3世代分が搭載されているのが嬉しいですね。
2017年1月13日現在、発売時期は未定。ファンからのラブコール次第ということなのでしょうか?NAMM 2017会場でも聞いてきます!
VOX MV50
KORGがライセンスを持つVOXブランドから出たのは、ノリタケと共同開発した新世代真空管Nu-tubeを使った、初のギターアンプ。
いまちょうど流行し始めている、コンパクトタイプのヘッドアンプで500gという超軽量でありながら50Wの実用パワー。パワーアンプはクラスDなれど、プリ部はこだわりのアナログ回路。コンパクトアンプにありがちなモデリングではありません。Clean/AC/Rockの3種類をラインナップというギターファンをくすぐる製品です。
省電力駆動と、低発熱、超小型の真空管として期待がかかるNu-tube。ギターアンプが出たということになると次はシンセザイザーやドラムマシン製品が出るのではないか、と気になります。
楽器フェアあでも取り上げた Vox ContinentalオルガンにはNu-tubeが搭載されているものの、未だ発売のアナウンスはありません。コンパクトタイプの真空管サウンド、楽しみにしています!
BC108 と BC112は、MV50アンプと一緒に使いたい小型キャビネット。かわいい デザインですね。
KRONOS-88 GD
フラッグシップシンセKRONOSのゴールドカラーモデル。機能的には KRONOS 88鍵盤モデルと同等。上品なカラーリング。1月下旬発売です。
KROME-61 / 73 / 88 PT
ワークステーションKROMEにシルバーカラーモデルが登場。機能は通常モデルと同等。2月下旬発売。
MS-20 mini WM
数量限定ホワイトカラーのMS-20mini。機能は通常版と同じですが、すっきりとした外観がかっこいい。1月下旬発売です。
KORGはこのほか、チューナーとメトロノーム機能を一つにしたTM-50のカラーモデルや、人気のヘッドホン用アンプシミュレーターamPlug2の新モデルなどを発表。
毎度KORGは新しい楽器を私たちに提案してくれますね。特に、KORG Gadget for Macとはどのようなソフトウェアなのでしょうか。NAMM 2017会場から詳細をお届けします!
Writer. Tomita
KORG
http://www.korg.com/jp/news/2017/0112/
記事内に掲載されている価格は 2017年1月12日 時点での価格となります。
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