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「今までのCakewalkブランドI/Fとは全く異なるフラットかつ芯のあるサウンド」
「プリアンプのダイナミックレンジが広く狙い通りのサウンドが録れる」
などなど(失礼ながら)従来のCakewalkブランドI/F製品からはあまり聞こえてこなかった声が数多く聞かれる本製品。それもそのはず、
などなど、OCTA-CAPTUREはROLANDブランド初となるオーディオインターフェースとして業界トップを誇る他社製フラッグシップI/Fに勝るとも劣らない技術が数多く詰め込まれています。その開発秘話などを交え改めてOCTA-CAPTUREの魅力に迫りましょう!
そもそもの開発のきっかけは、バンド録音用途で8プリのインターフェイスの需要が高まってきたことや、高スペックのPCが安価で購入できるようになり、バンドユーザーの音楽制作に対する興味が高まっている点などを踏まえて8ch録音可能なマイクプリとバンドマンの求めるスタジオへの可搬性を両立出来ないかという点から始まっていました。
小さく、かつハードな使用にも耐えうる頑丈な筐体に高品位な8chマイクプリを内蔵するという相反する過大を可能にしたのがROLANDが誇るデジタルオーディオ伝送システム「REAC」に他なりません。
まず8chプリアンプのアナログ部分におけるダウンサイジングにおいて、REACで採用しているレベルコントロール技術を応用。デジタル制御によりアナログゲインを調整することを可能とする事でアナログボリュームを8つ並べるためのスペースとボリューム部に物理的なストレスがかかることで、ガリ等のトラブルが生まれる危険性を同時に回避。8chプリアンプ搭載機種としては業界トップクラスのダウンサイジングを実現したのです。
さらにはフィールドレコーダー最新機種R-05に搭載されているリハーサル機能(OCTA-CAPTUREではAUTO SENS機能という名称)を応用し8chのゲインを一瞬で調整します。これにより操作性の問題を解決するだけでなくスタジオで録音を始めるまでの時間短縮にも一役買っています。まさにROLANDブランドの持つ技術によって実現したコンセプトと言えるでしょう!
そしてOCTA-CAPTUREが他社の脅威となる点はUSB I/Fでは業界最高峰となる48サンプルの超低レイテンシーを実現。現状USB2.0でこれほどの低レイテンシーと安定性を両立出来るのは業界広しと言えど数えるほどしかありません。
ファームウェア・ドライバの入力、出力の各バッファの構造を見直し、数サンプルづつ抽出しそれらを削って、ASIOで最小48サンプル、ラウンドトリップで7.5msを実現するなどここでもROLANDの高い技術力が光ります。
またモニター用に別途ミキサーを用意してサイズを犠牲にする事のないようMOTU社のようなスタンドアローンでのミキサー機能を内蔵するなどI/F業界をリードする各ブランド人気製品との比較や検証を徹底的に行ったというのを裏付ける部分は随所に見受けられます。
本製品のコンセプトでもあるバンド録音の中でもドラムレコーディングに耐えうる製品かどうかでインターフェースの評価は大きく変わってきます。
とはいえ大音量での録音に必要なヘッドルームを確保すれば、ボーカル録音の際などハイゲインでの録音時のS/N比の良さも課題となります。OCTA-CAPTUREはこの両面をクリアするため回路図、レベル・ダイアグラムの見直しに最も多くの時間を割いたとのことで、OCTA-CAPTUREは試作機の段階からエンジニアの協力を仰ぎ、生ドラムハイハットの細かいニュアンスからバスドラムまで耐えうる仕様を目指し徹底検証が行われています。
開発陣の血の滲むような努力は推して量るところではありますが、その結果従来製品から大きくクオリティを向上させるだけでなく、Cakewalkブランド製品からRolandブランドへの脱却を裏付ける華々しい製品が誕生した事は喜ばしい限りです。
価格だけで単純比較は出来ませんが、これほどの機能を持つ製品が¥59,800という価格で登場した事はその他人気ブランドにとって脅威以外の何物でもないと言えます。
記事内に掲載されている価格は 2011年2月4日 時点での価格となります。
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