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皆さんはDAWは何をお使いでしょうか?
様々な種類があり、どれも魅力的な特色や機能がありますが、ここ数年で急激にユーザーを増やしている要注目のDAWが、PresonusのStudio Oneです。
Studio Oneは後発ながらも新世代DAWとして人気が高く、プロの間でも他のソフトウェアからクロスグレードすることも多いと評判です。
最新バージョン6.6のアップデートでは、Apple空間オーディオ・バイノーラル・モニタリングおよびAirPods Pro/MaxのヘッドトラッキングとPHRTFに対応!
Dolby Atmosコンポジット・ベッドをサポート、TuneCoreへのデジタル・リリースとダイレクト・アップロード、歌詞表示の機能向上、プロジェクト/ショー・ページでのマクロ・ツールバーとマクロ対応、Fender Tone Master Pro用レコーディング・テンプレート、Studio One+メンバー専用インストゥルメントLead Architectなど多数の新機能と機能向上を実現(Studio One 6ユーザーおよびStudio One+メンバーはフリーアップデート可能です)
今回はStudio Oneの人気の秘密に迫ります!
Studio Oneの魅力とは?
Studio Oneは、デジタル・ミックスを定義したドイツの敏腕プログラマー達がデザインしました。長年のデジタル・オーディオ開発で培った知識と経験をベースに、最新のテクノロジーとモダンコードだけを用いてゼロから開発しています。歴史や固定概念に振り回されることなく、圧倒的なサウンド・クオリティと直感的でスピーディーな音楽制作環境のために常に進化している次世代の64Bitデジタル・オーディオ・ワークステーションです。
今回の紹介にあたり、実際にStudio One Artistを導入してみました。そのファーストインプレッションとともに紹介します。
●64bit処理による高音質
「64bit処理による高音質」を謳い文句にしているStudio Oneは、実際に出音が素直、クリア、色付けがないといった理由で乗り換えるユーザーが多いことで知られています。そこまで音質の違いが明確にわかるのだろうか・・・と懐疑的に思っていたのですが、実際に聞いてみて違いました!
普段使っているのと全く同じ環境でオーディオインターフェイス、モニタースピーカーで、聴き慣れた2mix音源や使い慣れたソフトウェアシンセを再生したところ、どれもいつも使用しているDAWで再生した時よりもクリアに、音が大きく聞こえます。
正直DAWでここまで音質が変わるとは驚きでした。ぜひこれは無償版などで一度試してみてもらえるとわかると思います。
●動作が軽く、レスポンスも軽快
ソフトウェア音源は画面右に使えるインストゥルメントが並んでいて、そこからドラッグ&ドロップするだけで音源が読み込めます。トラックを選んで一つ一つ階層に分かれている音源を探したりせずとも直感的に次々音色を読み込めるのは、制作作業でもストレスフリーで快適です!
●効率的なシングル・ウインドウのインターフェース
Studio Oneは効率的なシングル・ウインドウのインターフェースを採用し、コンソールやエディター、トラックリストやインスペクターなどをシングル・ウインドウでそのままマスタリングまで1画面で実現できます。
これまで複数のウインドウでいくつかのモニターを使って作業をしていましたが、これに慣れてしまえばしてより集中して音楽制作ができ、時間短縮や効率化が図れそうです。
●他のDAWからの乗り換えも安心
DAWを変えるとこれまで使っていたショートカットなどが使えなかったりと不便を感じることが多いと思いますが、Studio Oneは後発DAWということで、他のDAWからの乗り換えも安心な機能が設定されています。それが「キーボードマッピングスキーム」という機能で、これによって他のDAWのショートカットが使えるようになります。
メニュー左上の「Studio One」から「環境設定」→「キーボードショートカット」→「拡張」の中の「キーボードマッピングスキーム」を選びます。
ここでデフォルトはStudio Oneが使えるようになっていますが、それ以外の
・Cubase
・Logic
・Pro Tools
・SONAR
を選択することで、この機能を使えば以前のDAWと同じショートカットが使えるようになります!新たに覚える必要もなく、最初から用意されているのは非常に便利ですね。またオリジナルのショートカットを作っていた場合にも対応できるよう、インポートの機能もあります。
他にもメニュー画面右の「ヘルプ」から簡単にマニュアルが呼び出せたりと、細かいところですが初心者にも優しい設計になっているのが印象的でした。
魅力的な機能は?
●便利なコードトラックとハーモニー機能
Studio Oneのコード・トラックは、コード進行を作成したり変更したり、またコードを置き換えたり、さらにはリッチなコードをシンプルなコードに入れ替えたりと、様々なアイデアを提供してくれます。さらにスケール適用も一瞬で実現できます。
インストゥルメント・トラックだけでなく下書き状態のオーディオ・トラックにも使用可能なこのハーモニー編集機能は、ソングライティングと音楽制作プロセスの効率化に向けたStudio Oneでの取り組みの一部となるものです。
またコードを自動で検出する機能があり、オーディオ・トラックやインストゥルメント・トラックからコードを抽出することができます!パートをコード・トラックにドラッグするだけで、ハーモニー編集用のリファレンスを作成できます。これは便利ですね。
●Impact XTとSample One XTによるサンプラー機能
他にもStudio Oneの人気の一つに、Impact XTとSample One XTという2つの強力なサンプラー機能を搭載している点があります。
Impact XT
Impact XTは、ビートやループのコンプリートなワークステーションです。
パートをパッドにロードしたら、ローンチしてビート・クオンタイズやリアルタイム・ストレッチ機能を使用しましょう。ノートのドラムへのマッピングで時間を無駄にする必要はありません。「パターン」にインストゥルメントを自動挿入するので、即時にビート・クリエイションを始められます。複数のサンプルをパッドに積み重ねたり、インポート時にサンプルを自動スライスしたり、サンプル再生を反転させたり、最大8つのバンクをロードしたり、パートを色分けしたり、パッドやサンプル自体を編集したりすることが可能です。
Sample One XT
Sample One XTは単なるサンプル・プレイバックを超えたサンプリング・パワーハウスです。
Studio Oneの様々な経路(入力、バス、出力、インストゥルメント、トラック、インポート/エクスポート)からオーディオをリアルタイム・サンプリング、自動スライス、ストレッチ、プロセッシング、トリガー、分解、パワフルなパフォーマンスからビート・メイクまでをこれ1台で実現できます。
サンプラーに求められる機能の全てが搭載されているだけでなく、サンプルを加工できるシンセシスタイプのオプションも拡大しています。Sample One XTでは、サウンドのサンプリングと再生に留まらず、ワープや再構築により全く新しいクリエイティブなサウンドを生み出すことができます。
バージョン6.6の新機能
Apple空間オーディオ・モニタリングへの対応
Apple AirPodsヘッドフォンを通してApple Musicで再生されるDolby Atmosミックスは、Dolby独自のDolby Atmos Rendererとはサウンドが異なります。これは、Appleが独自のバイノーラル・レンダラーを使用しているためで、Dolby Atmosミックスがどの様にトランスレートされるかを予測するのは困難でした。このため、Studio One 6.6のレンダラー内にApple空間オーディオ・バイノーラル・レンダラーを代替モニタリング・オプションとして利用できるようにしました。これにより、ミックスをApple Musicで再生される状態でモニタリングできます。
※macOSでのPROFESSIONALのみ
Apple AirPods Pro/MaxのヘッドトラッキングとPHRTFに対応
ヘッドトラッキングとパーソナライズド・モニタリングは、macOS/iOSと一部のApple製ヘッドフォン向けの独自機能で、より魅力的な空間オーディオ・リスニング体験を提供します。Studio OneにヘッドトラッキングとPHRTFサポートが追加されたことにより、Apple Musicでストリーミングし、Air Pod ProやAir Pod MaxなどのApple製互換ヘッドフォンで再生した時のサウンドと同じ状態でミックスをモニタリングできます。
※macOSでのPROFESSIONALのみ
Dolby Atmosコンポジット・ベッドをサポート
Dolby Atmosのベッド・フォーマットは最大10チャンネル(7.1.2)に制限されていますが、ユーザーはオブジェクトを使用してベッド・フォーマットを拡張することでこの制限を回避する方法を見い出しています。このオプションは、最大7.1.6までのコンフィギュレーションでDolby Atmos Rendererに内蔵されており、追加フォーマット(5.1.2、5.1.4、7.1.4、7.1.6)は、ベッド・フォーマット・メニューから直接利用でき、その他の設定の必要はありません。
※PROFESSIONALのみ
★その他の新機能
・Dolby Atmosベッド・チャンネルのミュート/ソロ機能
・TuneCoreへのデジタル・リリースとアップロード
・プロジェクト・ページとショー・ページでのマクロ・ツールバーとマクロ対応
・(改善)ショー・ページの歌詞表示の機能向上
・(改善ミキサーとダウンロード・マネージャーのパフォーマンス向上
Studio Oneのラインナップ
ラインナップは3種類。フラッグシップのStudio One Professional、ミドルレンジのStudio One Artist、さらに他社DAWユーザーがStudio One Professional(日本語版)をロープライスで入手できるクロスグレード版もあります!
●Studio One Professional(フラッグシップ)
Studio One Professional
Studio One Professional(アカデミック版)
●Studio One Artist(ミドルレンジ)
Studio One Artist
Studio One Artist(アカデミック版)
●他社DAWユーザーがお得に!クロスグレード版も
Studio One(クロスグレード版)
他社のDAWなどクロスグレード対象ソフトウェアのユーザーがクロスグレード登録を行うことで通常版Studio One Professional日本語版をロープライスで入手できる乗り換え向け優待版です。パッケージ内容/製品仕様は通常版Studio One Professional日本語版と同様で、もちろんクロスグレード対象ソフトウェアはそのままご利用頂けます。
●Studio Oneには無償版もあります!
そしてなんと無償のStudio One Primeも用意されています!気になった方はこちらを試してみてはいかがでしょうか。
Studio One Prime日本語版はトラック数や時間制限もなく、本格的なオーディオ/MIDI編集、バーチャル・インストルメント、ループ素材、エフェクト、ミキシングを無償提供し、ベーシックな音楽制作をスタートできます。
Studio One Prime日本語版を入手するには、下記リンクにて、My.PreSonusアカウントを作成&ログインして、0円でカートへ追加すれば入手可能です。
Presonusのハードウェアにも、 Studio One Artistが付属!
Studio Oneの優れた音質を最大限活用するには、やはり音楽制作用のハードウェアが必要で、PreSonus純正製品であれば面倒な設定も不要でStudio Oneにベストマッチです。
PreSonusのハイスピードなオーディオ・インターフェースであれば、Studio Oneのネイティブ低レーテンシー・マネージメントを最大限活用することが可能だったり、他にもコントローラーなどStudio Oneに理想的な各種ハードウェアがあり、それらにはStudio One Artistが付属している製品もあります!
●オーディオインターフェイス
Revelator io24
エフェクト、ミキサー、ループバックを統合した新世代のUSBオーディオ/MIDIインターフェース
★商品を詳しく見る
Quantum 2
PreSonus最高峰/最高速HDレコーディング・シリーズ
★商品を詳しく見る
ioStation 24c
PreSonusの代表的2機種が1台に!192kHzオーディオI/OとDAWコントローラーが、スマートに統合!
★商品を詳しく見る
AudioBox iTwo
最高96kHz/24Bitコンバーターによる、ハイレゾ対応USB/iOSオーディオ・インターフェース
★商品を詳しく見る
●Faderportシリーズ
Faderport
制作をスピーディーに、そしてスマートにするアドバンスドDAWコントロール・サーフェス
★商品を詳しく見る
Faderport8
8系統のモーターフェーダーと57個のスイッチを搭載、DAW操作を素早くコントロール
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Faderport16
フェーダー/ボタン数を拡張しフルミックスまで対応したアドバンスドDAWコントロール・サーフェス
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●その他
ATOM
プロダクション&パフォーマンス・パッド・コントローラー
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記事内に掲載されている価格は 2024年6月11日 時点での価格となります。
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