新世代ミックス&マスタリング プラグイン:LEAPWING AUDIO

音楽を作る事に集中させてくれる、LEAPWING AUDIO 3種のプラグイン
LEAPWING AUDIOプラグインのコンセプトは「クリエイターの創造性を失わない事」。クリエイターの貴重な時間を創造性に集中させ、複雑な音声処理はプラグインで簡単に行えるように、インターフェースを直感的に使いやすくしています。そのLEAPWING AUDIOから発売されたミックス・マスタリング向けプラグイン「DYNONE」「CENTERONE」「STAGEONE」。今回それらを使って実際にミックスをするためにサンプル曲「Three Sacred Treasures」を作ってみました。それでは実際に音がどのように変わるのか、動画でご紹介して行きたいと思います!
原音に対して5バンド各帯域のコンプレッション信号を混ぜるという直感的なダイナミクスプロセッサー。パラレルコンプレッションモードの他、通常のマルチバンドコンプレッサーとしても使用可能。専用設計のリニアフェイズフィルタによって、一般的なマルチバンドコンプレッサーで発生する位相干渉などのない高い透明度を実現。
MS処理とは異なるアルゴリズム処理で、ファントムセンターを非常にナチュラルに、自在にコントロール。
「CENTER PROMINENCE」パラメーターでは、パンニングされた信号に影響を与えることなくファントムセンターの信号を前に出したり奥に引いたりすることができます。
従来のステレオイメージャーとは全く異なったコンセプトで、直感的に音源の奥行き/広がり感をコントロール。
モノラル音源に対して広がり感を与えたり、あらゆる音源に対して自然な奥行き感を追加させるリフレクションパターンを加えます。
帯域ごとのダイナミクスをスマートに処理!DYNONE

ボーカル音源「SHEVANNAI」に、DYNONEのVocal用プリセットを試してみました。Air、Body、Presence の3種類あり、Airはハイエンドが感じられるエアリーなサウンドに、Bodyは中低域がしっかりしたサウンド、Presenceはその中間といった感じで煌びやかなサウンドになりました。

TOONTRACK EZ KEYSのピアノに合いそうなプリセットを試しました。ライトなピアノサウンドから重厚なサウンドまでキャラクターが結構変わって、この後試すCENTERONEと併用すると1つのピアノ音源が様々なシーンに対応出来ます。これはピアノに限らず音色の幅が広がります!

TOONTRACK SUPERIOR DRUMMER 3で試しました。各バンドを個別に調整してイコライザーの様な音作りが可能です。DYNONEがコンプでありながらEQの様に積極的な音作りが可能なのは、原音にコンプレッションされた音を足す「パラレルコンプ」が使えるためで、パラレルコンプ不使用時(チェックBOXオフ)には通常のマルチバンドコンプとなります。

AMPLE METAL RAY5 で試しました。パラレルコンプのスイッチをOFFにしたサウンドが確認できます。プラグイン下部の「CONTROLS」タブをクリックすると、プラグイン全体の設定から5バンドコンプの各設定(スレッショルド、レシオ、アタック、リリースなど)が詳細に行えます。ユーザーインターフェースは基本的にシンプルですが、実は細かいところまで追い込めます! Shiftキーを押しながら Input Level を上げると、コンプ後の出力レベルを変えずに入力レベルだけを上げられるので、もっと入力を突っ込んで潰したサウンドを作る事も可能です。
音の広がりや奥行きなどの音像をコントロール:STAGEONE

「SHEVANNAI」をモノラルで録音した音源をオケに馴染ませるため STAGEONE の DEPTHや、MONO SPREAD パラメーターを調整しました。画面右側にiZotope Insightプラグインを表示し、ステレオの広がりが確認できます。モノ音源に奥行きや広がりを与えられるのは非常に画期的で、ソフト音源の空間調整やデッドな環境でオンマイク録音した音にも重宝しそうです。
ファントムセンター成分を有機的に処理:CENTERONE

TOONTRACK EZ KEYSのピアノに使用。L、C、R 成分を個別にコントロール可能で、LRを上げた際の音変化はステレオイメージャーで左右を広げた時の変化とは明らかに違います。ピアノのアンビエンスマイクだけをブーストしたかの様に、空間が自然に広がりました。センターチャンネルには、プラグイン画面下部に表示されているフィルターをかけて欲しい帯域を絞り込む事も出来ます。

トラックダウン後の2mixしかない場合でも、ボーカルだけ前に出したり、左右のオケを盛り上げたり、センターの低域だけを足したり出来るので、マスタリングで大活躍します。「CENTER CHANNEL WIDTH」スライダーで、センター成分の範囲を狭くしたり広げたり、完全なド真ん中「ファントムセンター」が確認できるのも便利です。
LEAPWING AUDIO 3種のプラグインだけでミックスが完成!
ここまでに登場してきた上記ソフト音源(エフェクトはOFF)を使用し、LEAPWING AUDIO 3種のプラグインだけでミックスを行いました。STAGEONEを使用する事で音場が1つにまとまったのと、各パートの音にもDYNONEを使用して音色に説得力が出たと思います。
多様化するクライアントのリクエストに備えて:Three Sacred Treasures
LEAPWING AUDIO 3種のプラグインはシンプルで簡単に、視覚的にミックスのアイディアが生まれます。楽曲制作に積極的に使えるだけでなく、マスタリング向けとしては、帯域ごとのボリューム調整にシビアなケースや空間系のざっくりしたオーダーにも対応出来る新たなツールの登場です!多様化するクライアントのリクエストに備えて、この3種のプラグインを 「LEAPWING AUDIO 3種の神器」 として導入される事をお勧めします!
Writer:SCFED伊部
メーカーサイト

LEAPWING AUDIODYNONE
¥16,855
LEAPWING AUDIOSTAGEONE
¥27,929
LEAPWING AUDIOCENTERONE
¥16,855