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Poly Effectsが新製品としてJosh Smith Flat V、Beebo、Hectorを発表しました!
Josh Smith Flat VはPoly Effectsとブルース・ギタリストJosh Smithが共同で設計し、ギター・サウンドの未来を切り開く2チャネル・ドライブ・ペダル、Beeboは100種類以上のモジュールを組み合わせてエフェクトやシンセを組み上げることができるバーチャル・モジュラー・ペダル、Hectorは100種類以上のモジュールを内蔵したバーチャル・モジュラー・システムです。
Poly Effectsとは
Poly Effectsはオーストラリアのメルボルンを拠点にするギターペダル・メーカーです。
2017年に創業したメーカーは独創的なアイデアのギターペダル用 MIDI フット・コントローラー「Poly Expressive」を開発し、NAMMショーで大きな注目を集めました。その後、初のギターペダル・エフェクター「Morph」を開発。
Morphの開発ノウハウを活かして2019年に登場したのが「Digit」です。5インチのタッチ・ディスプレイを搭載したギターペダルは「バーチャル・モジュラー・シンセサイザー」として、非常に多くの用途に使用できるスーパーペダルです。
2020年に登場した「Beebo」は Digit とまったく同じハードウェア設計を持つ、ファームウェアが異なる別バージョンでした。キャビネット・シミュレーター、インパルス・レスポンスを用いたコンボリション・リバーブとディレイ Digit に対し、Beebo はモジュレーション・エフェクトとシンセシス・モジュールにフォーカスしたバージョンです。2021年初頭のファームウェア・アップデートにより、Digit と Beebo の機能は1つに統合され、現在ギターペダルのラインナップは Beebo に一本化されました。
2021年にはユーロラック・モジュラー・シンセサイザー・バージョン「Hector」が登場。「ユーロラック・モジュラー・システム内で使用できるバーチャル・モジュラー・シンセサイザー」として注目を集めています。
Josh Smith Flat V
Josh Smith Flat V(ジョシュ・スミス・フラット・ファイブ)は、Poly Effectsとブルース・ギタリストのJosh Smithが共同で設計した2チャンネル・ドライブ・ペダルです。A、Bの2つのチャンネルを持ち、A / B / A→B / B→A の4つのモードで使うことができます。Flat Vはノブを搭載していない先進的なデザインを採用しており、コントロール・パネルのタッチによりパラメータを変更することで100%のアナログ・シグナルパスをデジタルで制御します。
チャンネルAはシンプルなダイオード・クリップの歪みを作ります。ダイオードにはショットキー、ゲルマニウム、シリコン、LEDの4タイプを搭載、それぞれに異なるゲインやトーンのキャラクターを持っています。4タイプから1つを選択できます。
チャンネルBは真空管アンプの特性を再現するために J-FET のカスケード接続で構成されています。一般的なゲイン、レベル・コントロールに加え、シンセサイザーに搭載されているような2つのレゾナント・フィルターも装備しています。ローパスとハイパスの2タイプのフィルターには、それぞれレゾナンス・コントロールがあり、叫び声やハウリング、さらにはワウのようなクリエイティブなサウンドを作り出すことができます。このゲイン、レベル、ハイパスとローパス・フィルターの4つの音作りのデバイスをまとめたものを「サイド」と呼びます。チャンネルBには完全に独立した同じ機能のサイドが2つあり、この2つのサイドには全く異なるサウンドを作り瞬時の切り替えが可能です。さらに、この2つのサイドをLFOやエンベロープ・フォロワーでモーフィング、ブレンド、クロスフェードすることが可能で、トレモロ、オートワウを始め、他のドライブ・ペダルにはないユニークなサウンドを得ることができます。
自分で作ったオリジナルのパッチ(設定)を最大36個まで保存でき、パネルのタッチかフットスイッチで呼び出すことができます。
Flat Vのほとんどのパラメータがコントロール・パネルに集約されていますが、すべてのパラメータにMIDIのコントロール・チェンジが割り当てられており、PCやシーケンサーを接続することでモジュレーションするオーバードライブやディストーションといった、夢のようなサウンドを実現することが可能です。Poly EffectsとJosh Smithが、ギター・サウンドの未来を切り開きます。
Beebo
Beeboはコンボリューション・リバーブ、EDP スタイルのルーパー、アンプ&キャビネット・シミュレーター、コーラス、ディレイ、ゼロスルーフランジャー、トレモロ、フェーザー、ピッチシフト、ロータリー、パン、ステレオEQ&コンプ、ウォームス、ビットクラッシャー、サチュレーター などのあらゆるエフェクトを搭載。この一台の中で、自分の好きなエフェクターを自由に接続し、オリジナルのペダルボードを組み上げるのと同じ感覚で使用できます。チューナーも搭載しています。
一般的なシンセサイザーを構成するオシレーター、フィルター(6タイプ)、VCA、エンベロープ、LFOなどのモジュールも大量に内蔵。シンセの基本的な知識があれば、それらを組み合わせてシンセを完成。それにエレキギター&ベースを接続すればギター&ベース・シンセとして演奏できます。もちろんMIDIキーボードもMIDI (3.5mm TRS)で接続可能。さらにドラム・モデルと16ステップのシーケンサーのモジュールも用意されているため、それらを使えばドラムマシンにもなります。エフェクター、シンセサイザー、ドラムマシン等の同時使用が可能で、ドラムやループをバックにギターシンセにエフェクトを掛けてのプレイなども自由自在。
Hector
Hector は膨大な数のモジュールを内蔵したバーチャル・モジュラー・システムです。エフェクト、シンセシス、コントロール・ソースといったモジュラーシンセでお馴染みの、ありとあらゆるモジュールが内蔵されています。モジュラーシンセと同じ感覚でバーチャル・モジュールを自由に組み合わせて、Hectorの内部で自由にパッチを作成できます。
6つのCV/オーディオ入力と8つの CV/オーディオ出力、MIDI IN/OUT を搭載しています。外部モジュールの信号を Hector へ入力し、さまざまな処理をしてCV/オーディオと MIDI データを出力できます。内蔵モジュールのパッチングやパラメーターの調整は大型タッチディスプレイを使用した直感的な操作で、思い通りのパッチをプログラムすることができます。
Hectorの30HPのサイズが持つ可能性は無限大です。
大型のタッチディスプレイを使用した操作は、ユーロラック・モジュラーシンセに慣れ親しんだユーザーにとっては説明不要なほどに直感的です。ハードウェアには6つの入力と8つの出力、MIDI IN/OUT が搭載されており、ディスプレイのメイン画面の右側にハードウェアの入力が、左側には出力が表示されています。例えば Hector をエフェクトとして使うだけなら、エフェクト・モジュールを呼び出して任意の IN と OUT をモジュールへ接続するだけで、Hector をエフェクターとして使用できます。
記事内に掲載されている価格は 2023年4月24日 時点での価格となります。
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