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プロの現場へ進化 ATEM Mini Extreme ISO G2徹底解説
Blackmagic Designブースでは、第2世代となるATEM Mini Extreme ISO G2モデルが展示され、その大幅に進化したインターフェースとプロフェッショナルな機能について解説していただきました。このG2モデルは、デザインが大幅に一新されており、入出力部分も大きく変わっています。まず、HDMIアウトプット端子が3つ搭載されました。従来は最大2つまでだったため、マルチビューを出しながら同時に他のカメラソースを出力できないという課題がありましたが、3つに増えたことで、それぞれのアウトプットをマルチビューやプログラムなど自由にアサインすることが可能となり、出力数が多くなりました。HDMI入力は8系統に対応しています。
また、本体背面にCFexpressのスロットが搭載された点も大きな進化です。これにより、従来のようにUSB経由でSSDを接続する必要がなく、メディアを本体に直接差し込んで使えるため、ケーブルレスで収録が可能となりました。さらに、USB端子が2個に加え、Thunderbolt端子も追加されており、弊社のUltraStudioやDeckLinkのようなIOデバイスとしても利用可能です。オーディオ入力についても、XLRとフォンジャックを備えたアナログ入力が搭載されています。また、Television Studio HDなどにもあったトークバック機能がこのExtremeにも搭載されました。

特に注目すべきは、DaVinci Resolveとのネットワーク連携を通じたリプレイシステムへの特化です。本体は10Gのイーサネット端子を備えており、本体で収録している映像を、ネットワーク経由でDaVinci Resolveがリアルタイムで読み込むことが可能となりました。これにより、ナス(NAS)のような使い方ができ、DaVinciで読み取った映像をリプレイのソースとして使用できます。リプレイ映像は、Thunderbolt経由でATEMスイッチャーに戻され、ダウストリームキーの合成素材として利用できるようになりました。
さらに、ユーザーの要望に応え、従来はアドバンスパネルが必要だったフィジカルなフェーダーや調節ノブといったハードウェアコントロール機能もアップデートされています。G2モデルでは、アウトプットに接続したモニターで、コントロールしているレベルのメーターや変化を直接見ることが可能となり、カメラのフォーカス、ズーム、色の調節やセットアップといったコントロール機能も備わっています。これはTelevision Studioにあったコントローラー的な要素をATEMに取り入れた形であり、本格的なプロダクションにも対応できる機能が備わったモデルとなっています。
製品情報
https://www.blackmagicdesign.com/jp/media/release/20250404-11
体験 世界初 Apple Immersive Video用カメラ
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製品ページ
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/blackmagicursacineimmersive
DaVinci Resolve 20

DaVinci Resolve 20 は、編集・カラー・VFX・音声を統合した総合ポストプロダクションソフトの最新バージョン。今回のアップデートでは AI機能の強化 が最大の特徴で、台本から自動タイムライン作成、音声や字幕の自動生成、カメラ切り替えや音声の自動整音などが可能になりました。
また、編集やUIも改善され、キーフレーム管理や複数テキストレイヤー、ライブオーバーライトなどが使いやすくなっています。カラーグレーディングでは ACES 2.0 対応や HDR レポート、Chroma Warp による直感的な色操作が可能になり、VFX(Fusion)やオーディオ(Fairlight)もプロ向け機能が強化されています。
さらにクラウド連携や縦動画対応も進み、SNSコンテンツやチーム制作でも効率化が図れるバージョンです。
製品ページ
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve
記事内に掲載されている価格は 2025年11月20日 時点での価格となります。
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