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AIとクラウドが実現する「変化する環境に対応する」インテリジェントなソリューション
Avidブースは、「変化する環境に対応するインテリジェントでオープン、スケーラブルなソリューション」をテーマに掲げ、ニュース制作とポストプロダクションのワークフローを変革する最新技術を披露しました。AIによる自動化、ハイブリッド・クラウド、統合されたコンテンツ管理を核とし、より高速でスマートなコラボレーションを実現し、あらゆる形態の視聴者へインパクトのあるストーリーを届けるための支援を強調していました。ブースでは、各ソリューションのエキスパートが常駐し、来場者のワークフローの刷新、拡張、成功について相談に応じる体制が整えられていました。
TRUST IT. TRACK IT. 初公開「Avid Content Core」

今回のInter BEEで初登場となったのが、Avidソリューションの中核となるAvid Content Coreです。この新しいコア技術は、メディアの企画段階から公開までを個別に追跡可能とし、世界中からアクセスできる設計となっています。主要な機能として、デジタルフィンガープリント技術を活用し、単一の統合されたインターフェースから、以下の操作を実現します:
• AIによる検索、オーケストレーション。
• メディア資産のライブラリ全体にわたる安全なコラボレーション。
Content Coreは、グローバルアクセス、スマートメタデータ、セマンティック検索、そしてブラウザベース編集といった機能を提供することで、次世代ニュースルームの基盤として機能します。
ニュースの未来像:MediaCentralとWolftechの統合
Avidが提唱する次世代ニュースルームの実現に向けて、ストーリー・セントリックなワークフローがスピード、規模、収益を牽引します。特に注目されたのは、MediaCentralとWolftechの統合です。この統合により、企画、制作、公開までのプロセスを、単一の統合プラットフォームから一元的に行うことが可能となりました。この連携は、ソリューションデザイン・アンド・コンサルティング マネージャーの粟谷 充氏によるセッション(「ニュースの未来像に迫る ーMediaCentral & Wolftech News」)でも詳しく紹介されていました。
境界のないポストプロダクションとAI編集の加速ニュースの未来像:MediaCentralとWolftechの統合
ポストプロダクション分野では、リモートワークとAIを活用したスマート化が進められていました。
1. NEXIS | Remoteによるリモートコラボレーション
Avid NEXIS | Remoteは、エディターがどこにいても、施設内と同等の速度、信頼性、ワークフローで作業することを可能にします。リアルタイムのフル解像度編集を実現しつつ、クラウドストレージ・コストを削減できるため、リモートチームや短納期プロジェクトに最適な選択肢として紹介されていました。
2. Media ComposerのAI強化
Media Composerでは、AIで強化された編集機能により、ワークフローが大きく加速します。文字起こしベースの編集を拡張するPhraseFindとScriptSyncが利用可能です。また、Avidエコシステム内には数百のクリエイティブツールが連携しており、特にQuickture、Flawless AI、Acclaim Audio、Streamwellといった新たな連携が紹介されていました。
「AIで強化された新たなビデオ編集へ」と題されたセッションでは、株式会社メディア・ソリューションズの西岡 崇行氏が登壇し、Media Composer Panel SDKを活用したワークフローの拡張を紹介しました。AIによる自動編集や、リップシンク、セリフ/演技の微調整を可能にするAIサービスが日本で初めて披露され、大きな関心を集めていました。

高い要望に応えるオーディオ・ワークフロー:Pro Tools 2025.10
オーディオ・ソリューションのコーナーでは、最新版のPro Tools 2025.10が紹介されました。映画、テレビ、ビデオゲームなどのサウンドプロダクションにおいて、録音、編集、ミキシング、さらにはADRやフォーリー、サウンドデザイン、Dolby Atmos統合ワークフローまで、優れた作品制作に必要なパワーと精度を提供します。この最新バージョンでは、AIを活用した音声テキスト分析が搭載され、セッション内の音声情報をすばやく検索できるようになりました。さらに、Sonyの 360 Reality Audioもサポート対象となっています。このオーディオ・ワークフローについては、Avidシニア・オーディオ・ソリューション・スペシャリスト APACのダニエル・ラヴェル氏が登壇するセッション「高い要望に応えるオーディオ・ワークフロー ーPro Tools 2025.10」で詳細が解説されました。

記事内に掲載されている価格は 2025年11月21日 時点での価格となります。
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