製品レビュー、試聴からサポート情報、キャンペーンまで製品別にフォーカス。活用のヒントがここに集結。
主にUSA市場を中心に着実な人気を獲得しつつあるVPR Alliance 関連製品。本来500シリーズはエンジニアだけのToolではなく、個人のクリエイターがカジュアルに導入し、組み替えたりシェアしながらオリジナルのアウトボードを生み出すことが目的とされています。国内流通品はもちろん、Vintage King Audio社の協力のもと、世界中から国内代理店の無いメジャー/マイナーな製品までを取り寄せた500シリーズ特設コーナーまで持つRock oNが、500シリーズの魅力や優位性についてご紹介いたします!
その第一弾はSSL 500 Series!SSLならこの人、プロエンジニアとしての経歴もあるROCK ON PRO プロダクトスペシャリストの洋介がお届けいたします!
E-Series EQは記事にて、E-Series Dynamicsはムービーにてお楽しみください!
SSL E-Series EQ Module for 500 Series racks
SSLの名を世界に知らしめた4000Eのトレードマークとも言えるブラウン・ノブは伊達ではない!!世界で一番売れたコンソールとも言われるSSL 4000シリーズコンソール。その歴史は、1977年に発売された4000Bにまでさかのぼります。
モダンデザインで、マルチチャンネルレコーダーとの連携が容易であったこのコンソールは、瞬く間に世界中のスタジオに受け入れられ1981年の4000Eでその名を確実なものとします。その最終進化型である4000G+の発売は1993年。
実に20年に渡り生産が続けられた、ラージコンソールの代名詞とも言えるコンソール。そのサウンドメイクののキーデバイスであった、EQの完全再現がこのモジュールなのです!!
4000Eのブラウン・ノブが採用されてはいますが、ボタンひとつで4000Gのトレードマークでもあるブラック・ノブのフィルター特性に変更可能。1台で大きく異なった2種類のカーブを利用可能、変幻自在のフィルターワーク!
その特徴は、ナローなカーブの”ブラウン”(4000E)とシャープな”ブラック”(4000G)。特に4000Gの急峻なフィルター特性はマスキングの除去に大いに役に立つエンジニアライクなCut Filterとして、活用されていました。プラグインでは、真似のできない最後のニュアンスを求めるとこういった、定番機材のアウトボードは必須アイテムです。その使いこなしで、アナログライクなサウンドを手に入れろ!!
SSL EQを使えてこそ一人前のエンジニア!?1980年代のサンドに代表されるシャープなフィルターワークはまさしく”ブラック・ノブ”のサウンド。このフィルターを使いこなし、マスキングを減らせす事が出来ればエンジニアの仲間入り。録音時点から、完成形を想像しEQ処理を行なっておくことで、その後の処理が非常に楽に行うことが可能となります。
ミックス時の活用はもちろんですが、録音時にこのEQを使用することで、4000シリーズコンソールでの録音作業を再現できるといっても良いでしょう。アナログらしく、ナローなニュアンスを持つ”ブラウン”のニュアンスとデジタル時代ともいえるシャープな”ブラック”を使いこないし、サウンドに息吹を吹き込んでください!!
大量のOP Ampを搭載したSSL E-Sereis EQ for 500 module。非常に電力を多く消費します。このOP Ampの個数こそがSSLのサウンドの秘密でもあるのですが、500のモジュールは選んであげてください。そんな中でも特におすすめなのがPurple Audio SweetTen Rack。こちらは、スイッチング電源を採用し、余裕の電源を供給し、サウンドの劣化、モジュールに対してのダメージを与えない設計となっています。複数のSSL EQモジュールを利用する際には、こちらをお使いいただくことをおすすめします。
個人的なイチオシMicPre、国内では無名のLipinski L-609。レスポンスと音の芯のバランスが絶妙。スピード感溢れ、広帯域なそのサウンドと中低域の音の厚みは、まさに4000シリーズのMic Preの進化系。ぜひともSSL EQと組み合わせて、Recording Stripとして使って貰いたい一品。それ以外にも皆様のお気に入りのモジュールと組み合わせて手軽に利用できるのが、VPRの魅力。自由な発想でぜひともVPRコレクションを揃えていってください!!!
E-Series Dynamics Module for 500 Series racks
これぞSSL バスコンプサウンド。実際のサウンドをお聴きいただきましょう!
記事内に掲載されている価格は 2013年9月11日 時点での価格となります。
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