閉じるボタン
head-love Created with Sketch. CREATOR
ANTENNA

HOTなクリエイターが求める最新情報をキャッチアップ。MUSIC・ART・文化、店舗情報まで盛り沢山

06
Jul.2017
ANTENNA

PENTANGLE STUDIO 前編【Build up Your Studio 2017】

20170703_build_up_pentangle

私たちは、サウンド・エンジニアの飛澤正人さんが新しいスタジオを作る。それもRock oNから歩いてわずが5~6分の場所に!! ということを聞き取材を申し込んだところ、心よく許諾いただきました。好評を頂いている弊社WEB企画「Build up Your Studio 2017」として飛澤さんの新スタジオ「PENTANGLE STUDIO」を前/後半の2回に分けて紹介します。

まず前半は、施行を手がけられた(株)アコースティックエンジニアリング 入交氏にも同席していただき、渋谷にスタジオを移転することになったいきさつの部分からお話を伺いました。Rock oNは、機材導入のお手伝いをさせて頂きましたので、その辺りのお話を後半でお届けしますのでお楽しみに!

飛澤正人

mr_tobisawa01Dragon Ash や 三浦涼介 などを手掛ける。 1980年代後半にフリーのレコーディングエンジニアとなって以降、日本の最先端の音楽シーンに関わり作品を作り続けてきた。イコライジングによる音の整理や奥行きの表現に定評があり、レコーディング誌へのレビューやセミナーも多数行っている。近年はアーティストへの楽曲提供やアレンジなどもこなし、より理想に近い音楽制作環境を構築すべく日々考えを巡らせている最中だ。

また2017年5月、市ヶ谷から渋谷にスタジオを移転。VRやサラウンドに対応した “PENTANGLE STUDIO” を設立し、これまでの2MIX サウンドでは表現しきれなかった360°定位のバーチャル空間をイメージした3Dミックスを提唱していくことを考えている。

PENTANGLE STUDIO HP
www.pentangle.jp/index.html

Contact

www.pentangle.jp/contact.html



株式会社アコースティックエンジニアリング 代表 入交 研一郎氏

mr_irimajiri横浜国立大学建設学科卒
㈱アコースティックエンジニアリング入社以来、延べ100名近くの著名アーティスト、コンポーザー、アレンジャー、プロデューサー、エンジニア、プロミュージシャンのプライベートスタジオを手掛ける。その他多くの業務用レコーディングスタジオ、MAスタジオ、ライブホールも手掛けている。

㈱アコースティックエンジニアリング

http://www.acoustic-eng.co.jp/pro/



PENTANGLE STUDIO

pentangle_logo_plate2017年5月 長年慣れ親しんだ市ヶ谷を離れ、VR/サラウンドに対応したスタジオを渋谷区神宮前にオープン。
Focal CMS50を5台配置したサラウンドモニター環境、そしてVRでは audio ease 360pan suite プラグインを使い『リアル』と『バーチャル』双方の特徴を活かした “360度の研究”をテーマに発進した。もちろん通常のレコーディングにも対応。Pro Tools HDX システムに DiGi Grid の「DLI」「IOS」「IOX」を組込み、これまで不可能であったレコーディング時のWAVESプラグインの使用を可能にしている。また「Slate Media Technology RAVEN MTi2」や「AVID Pro Tools Dock」など革新的な機材を積極的に導入することによって、デスクワークのようなミックス作業から脱却。

渋谷と原宿の間にして目の前に豊富な緑のある環境、そして余裕を持ったアーティストロビーなど居住性にも配慮。新しい音を創造する発信基地として"ひとが集まってくるスタジオ"を目指している。

レコーディング・エンジニア:飛澤正人
施工:アコースティック・エンジニアリング
システム/機材アドバイザー:Rock oN Company & Media Integration


スタジオ移転のわけは

penta_zenhan02

Rock oN (以下略 R): 飛澤さんは、市ヶ谷にご自分の「Flash Link Studio」を作られ、長い間に渡り、そこを拠点に活動されてたわけですが、今回、渋谷に新しいスタジオを作られたきっかけは何だったんですか?

飛澤正人氏 (以下略 飛): 「Flash Link Studio」を作りProToolsを導入したのが1998年なので、市ヶ谷で20年近く活動してきたことになります。当時、市ヶ谷を選んだ理由は、自宅が近くにあったからです。仕事で昼夜関係無い生活を送っていたので、できるだけ自宅に近いところがいいということだったんです。ここ渋谷に移ろうと思った理由ですが、市ヶ谷という土地が「音楽を生みだす場所としては、少し中心から外れてきてるなぁ」と、ここ5、6年思うようになってました。それに加え、震災以降、音楽業界自体の縮小傾向も重なり、みんながスタジオに籠るような閉塞感をなんとなく感じ、寂しい思いを抱いてました。今はダビングもデータをネットでやり取りして行うことが多い訳ですし、人との接点が無くなっていってるのを感じてたんですよ。だったらその閉塞感を破るために、思い切って自分の拠点とする場所を変えてみようと思ったんです。渋谷はライブハウスやクラブもたくさんあるし、音楽制作関連の会社も多い。この移転を機に業界の将来を見据える意味で、これから伸びる可能性を秘めたVRやサラウンドにも注力してみたいと思ったんです。

R: 渋谷に移転され数日経った訳ですが、市ヶ谷との違いは感じてますか?

飛: 「はい、色んな人との接点が確実に増えてるのを感じてます。「これから寄ります!」という感じで気軽に来てくれることが市ヶ谷の時は少なかったですからね。渋谷だと「今夜、O-EASTでライブやってます!」と連絡をもらえればパッと歩いて行けるし、逆に「今日、渋谷でライブするんですが、途中で休憩しに行っていいですか?」みたいな連絡もあったり。やっぱり渋谷は音楽に近い場所ですね。ここに移ってから、色々とアクティブになった感じがしてますよ。

飛澤氏とアコースティックエンジニアリング社との関係

penta_zenhan01

R: 今日は施行を担当されたアコースティックエンジニアリング社の入交さんにも同席頂いてますが、施工業者さんのセレクトについては?

飛: 施工業者さんについては、ずっとアコースティックエンジニアリングさんとやりたいと思っていたんですよ。僕が以前、織田哲郎さんのスタジオ作りを手伝ったことがあったんですが、その時、アコースティックエンジニアリングさんのことを雑誌で知り、問い合わせをしたのが僕だったんです。昔の話ですが(笑)。

アコースティックエンジニアリング 入交氏 (以下略 入): そうだったんですか(笑)!

飛: パーソナルスタジオの実績もたくさんお持ちで、さらにデザイン性が素晴らしいということを知っていたので、ぜひ、アコースティックエンジニアリングさんにお願いしようと決めてたんです。

R: 飛澤さんはスタジオ作ることを決めた時、内装デザインのイメージは浮かんでたんですか?

飛: はい、機能的にはサラウンドにも対応した空間を作り、さらにデザイン性に優れ、近未来なイメージがコンセプトです。

R: なるほど、そのイメージがばっちり実現していますよね! 入交さんに質問ですが、色んな希望を持ったお客さんがいらっしゃるかと思いますが、スタジオ作りにおいて、どういう感じでスタートするんですか?

入: 色んなパターンがありますけど、サウンド・エンジニアさんに関して言うと、多くの方が「こういうスタジオにしたい」という明確なビジョンを持ってらっしゃるケースが多いです。ただ、それを実際の設計に落とし込むとなると、色んな制限や条件からずれてしまうことが起きたりするんですが、私のポリシーに関して言うと「こうじゃなきゃいけない」という固定観念を可能な限り取り払い、クライアントさんと深くコンセンサスを取りながら進めていくようにしています。一般論として、音響設計にはある程度確立された理論があるので、設計者の立場として「こうじゃなきゃいけない」という風になってしまうパターンがあるんですが、サウンド・エンジニアさんは、そんなことに囚われない自由な発想を持ってらっしゃる方が多いです。海外には音響理論に縛られていない音楽スタジオも沢山あって、逆に音が良かったりするんですよ。もちろん音響理論はすごく大事ですけど、それに縛られて結果を見失うことがないよう常に意識してます。一般論から外れてしまうけど、「そのスタジオだけに通用するセオリー」みたいなものもあっていいと思ってます。

R: 飛澤さんと入交さんとの間で、結構打ち合わせをされたわけですよね?

飛: はい!前提として建物ありきで話がスタートする訳なので、この物件を決めてから、かなり細かく打ち合わせをしました。この物件は天井高がそんなに取れなかったので、ミリ単位で調整をしてもらいましたが、おかげでかなりの空間ある、圧迫感ないスタジオに仕上がっていますよ。

施行工事風景

飛澤氏に特別に掲載許可を頂いた施行工事の風景です。

sekou_b01
施工前
sekou_b02
既存内装解体完了時の様子
sekou_b03
スタジオ壁天井下地木軸組工事中の様子
sekou_b04
スタジオ遮音壁内吸音材充填後の様子
sekou01
遮音工事施工時。プラスターボード貼の様子
sekou02
窓枠下地工事の様子
sekou03
低域ブーミング防止のための鉄板を床に敷き詰めている様子
sekou04
内装仕上げ工事の様子
後半

後半は、設計、施工、選定機材など随所にちりばめられた工夫の数々を紹介しています。

こちらからご覧ください!>>

penta_zenhan03

記事内に掲載されている価格は 2017年7月6日 時点での価格となります。

最新記事ピックアップ

Rock oN 渋谷店改装スタート! 〜その2〜 「SYNTH HEAVEN S…
今年創立30周年を迎えるRock oN! ついに渋谷店が没入型試奏空間に生まれ変わります!! 2018年8月16日 改装スタート!!(10月完成予定) 期間中は改装工事を行いながらの営業となりますので、ご不便をお掛けいた [……
RockoNUmeda スピーカーフェア!
日時 8/24(金)〜8/31(金) (日曜日は定休日となります。) 期間中は専任スタッフが常駐しております! ※ご予約は必須ではありませんが、事前にご連絡頂けると当日のご案内がスムーズになります。 場所 Rock oN [……
梅田中古速報 2018.8.16
梅田店 中古入荷速報 2018.8.16 Steinberg NUENDO 8 I/O 96k 税込¥60,000 付属品:電源ケーブル 商品紹介:8ch AD/DA コンバーター 24bit/44.1kHz ̵ [……
WES AUDIO ng500 Series 展示中!
お盆も過ぎ、夏も折り返し地点。気温も少し下がり気味で外出しやすくなりましたね。梅田店ではWesAudio 500シリーズを期間限定で展示中です。Urei1176LNをリファインしたコンプレッサー「Beta76」、STA- [……
Rock oN 渋谷店改装スタート! 〜その1〜 「爆音シンセ特集」
今年創立30周年を迎えるRock oN! ついに渋谷店が没入型試奏空間に生まれ変わります!! 2018年8月16日 改装スタート!!(10月完成予定) 期間中は改装工事を行いながらの営業となりますので、ご不便をお掛けいた [……
CEDEC 2018 にAudiokinetic社と共同出展 ~ROCK ON …
今年で20回目を迎えるCEDEC。コンピュータエンターテインメントに関わる知見の最先端であるこのカンファレンスに、昨年に引き続きROCK ON PROも出展いたします。今年はオーディオ・ミドルウェア WwiseのメーカーであるAudioki…
ROLIとFXpansionがCypher2を発表!MPEに最適化したプリセット…
ROLIとFXpansionは、ソフトウェアシンセサイザーCypher2を発表しました。本国サイトによるとCypher2は高度なサウンドデザインプロジェクトと表現力豊かなパフォーマンスのために設計されたアナログモデルシン [……
Waves e-Motion LV1新世代ライブサウンドミキサーを渋谷店で体験!
PA・SR の現場へWavesプラグインを提供するWaves Liveプロダクト。その中で今もっとも注目を集める新世代のデジタルミキサー e-Motion LV1の推奨ソリューションを渋谷店に展示中です! LV1はソフト [……
梅田中古速報 2018.8.9
梅田店 中古入荷速報 2018.7.26 JOEMEEK VC2 完売しました! 付属品:マニュアル、電源ケーブル 商品紹介:JOEMEEKの真空管マイクプリコンプVC2です。ナチュラルでネオクラシカルで暖かい出音が魅力 [……
様々なリスニング環境をシミュレート!新機能を追加したAudified MixCh…
Audifiedは様々なデバイスやシチュエーションでミックスの変化をシミュレートするプラグイン「MixChecker Pro」を発表しました。この製品はすでに発売されている「MixChecker」をバージョンアップしたも [……
システム一新!リファレンススタジオ大解剖:第4弾 Dante 編
新しくなったリファレンススタジオの試聴機能をご紹介する リファレンススタジオ大解剖も今回で最終回となります。私マエストロ佐々木が試聴システムのコアにもなっているDanteネットワーク製品、Focusrite RedNet [……
テーマは空間音響!「2018 AES International Confere…
「2018 AES International Conference on Spatial Reproduction—Aesthetics and Science—」と題した国際会議が2018年8月7日から9日までの3日間、開催中!
Copyright © Media Integration, Inc. Rock oN Company
RockoNCompanyに関するツイート