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1984年のデビュー以来、「Self Control」「Get Wild」「BEYOND THE TIME」など数々の名曲で、音楽シーンに多大な影響を与え続けている音楽ユニット「TM NETWORK」。特にキーボードの小室哲哉氏に憧れてシンセサイザーなどの音楽機材に興味を持ったり音楽制作を始めたという方も多いのではないでしょうか。
そんな彼らの楽曲をモチーフとして、ソニーの最新技術との融合により生まれる全く新しい音楽体験をもたらすキャリア初の大型エキシビション『TM NETWORK 2025 IP』が、Ginza Sony Parkにて開催中です。
このエキシビションでは、彼らにまつわる3つの “IP” 「知の財産(Intellectual Property)」「知の公園(Intelligence Park)」「知の哲学(Inspiring Philosophy)」をテーマに構成した体感型展示です。
TM NETWORKの音楽とソニーの最新技術が出会うことで、新たな音楽体験を生み出すという、見どころ満載のこちらのエキシビションをご紹介します!
TM NETWORKにまつわる3つの “IP” で体感するエキシビション
『TM NETWORK 2025 IP』では、Ginza Sony Parkを「体感型知的公園(Intellectual Park)」と見立てて、TM NETWORKにまつわる3つの “IP” を巡る展示構成になっていました。
1)知の財産(Intellectual Property)
「知の財産(Intellectual Property)」では、アーカイブを再編集した展示コーナーでこれまでの歩みを振り返ることができます。歴代のツアー衣装や、懐かしいレコードやCDジャケット、ライブ映像、さらには雑誌のバックナンバーなどもありました。
●「Get Wild」マスターテープも展示!
そして貴重な「Get Wild」のマスターテープも展示され、これも感慨深いものがありました。
貴重なトラックシートも展示(曲タイトル部分に「CITY HUNTER」の文字も!)DX7II/FD(YAMAHA)、Prophet-T8(SEQUENTIAL)、Emulator II(E-MU)、Matrix-12(OBERHEIM)といった80年代を代表するシンセサイザーが使用され、当時の最先端デジタルサウンドが満喫できるこの楽曲。(生演奏にドラムが山木秀夫氏、ギターに窪田晴男氏が参加していることでも有名ですね。)
●名曲とともにシューティングゲームも楽しめる!
TM NETWORKの楽曲の世界観をモチーフにしたゲームコーナーでは、ソニーが開発中の触覚提示技術を用いた「ハプティックコントローラー」を使ったシューティングゲームも楽しむことができます。ハプティックコントローラーとは独自開発のデバイスにより、繊細な振動から強い衝撃・ダイナミックな重さまで幅広い触感表現を可能にしたコントローラーです。
「Get Wild」に合わせてゲームが楽しめるということで、(「シティーハンター」の冴羽 獠になったような気分で)最新技術によるシューティングを味わうことができます。
●ダンス動画の生成も!
さらに可搬型ボリュメトリックシステム(人や物など、動きのある被写体をリアルタイムでキャプチャし3Dデータ化し伝送、自由視点で表示できるシステム)を導入した「”COME ON EVERYBODY”Dancing Reel」というコーナーもありました。
これは会場で複数のカメラでスキャンした人物の映像を元に、名曲「COME ON EVERYBODY」を踊っている動画を生成してくれるというものです。生成した動画はダウンロードできるということで、今の時代ならではの最先端技術とのコラボレーションが楽しめるのも、このエキシビションの魅力であるように感じました。
2)知の公園(Intelligence Park)
「知の公園(Intelligence Park)」では、ソニーが提供する立体音響体験 360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)の他に、Crystal LED(自由なサイズと形状で大画面を構築でき、臨場感ある高精細な映像を映し出す高音質LEDディスプレイ)、Haptic Floor(床からの振動フィードバックで繊細かつ臨場感の高い感触を全身に届けることができる触覚提示デバイス)で構成された特別な会場で、TM Networkの楽曲の世界観を最新のテクノロジーで表現。
3面の大型スクリーン×立体音響×ハプティクス技術によって、TM NETWORKの楽曲の世界観への没入体験を実現。
●360 Reality Audioをはじめとする最先端技術によって、迫力の音楽体験
会場には26台のモニタースピーカー8341(GENELEC) と、サブウーファー7360APM(GENELEC)2台が設置され、「Get Wild」や「Self Control」といった誰もが知る名曲を、360 Reality Audioによって立体的な音場を再現。臨場感のあるサウンドがCrystal LEDの美麗な映像とともに体感でき、特にHaptic Floorと一緒に下から突き上げるような、迫力ある低音振動がとても印象的でした。
こちらの会場のセッティングについて、ソニー株式会社の渡辺忠敏氏にお話を伺いました。
「今回センターに大きなスクリーンが設置してありますが、映画館のように画面の後ろにはモニターが置ける仕様ではないというのが最初にありました。チャンネルベースだとセンターにスピーカーがないといけないといった制約がありますが、360 Reality Audioの場合はスピーカー配置の制限がなく、センターにスピーカーを設置せずとも球体のサウンドフィールドにスピーカーを配置できるので、自由にレンダリングしていきました。
会場も広いので、どの座席でもきちんと音が届くように、上から音が降り注ぐような効果とか、下から突き上げるような低音の響かせ方など、レンダリングの自由度が高い360 Reality Audioの特性を活かした、理に叶ったセッティングになっていますので、ぜひとも会場で体感して頂きたいです。」
3)知の哲学(Inspiring Philosophy)
知の哲学(Inspiring Philosophy)ではメンバーや関係者など、それぞれの個性あふれる言葉を通して、TM NETWORKの哲学を紐解いていました。(「シティハンター」原作者で漫画家の北条司先生や、ミュージシャンのヒャダイン氏や澤野弘之氏といった方々からのメッセージも!)
オリジナルグッズで記憶の旅へ
さらに往年のファンには懐かしい「復刻グッズ」、人気キャラクターとのコラボレーションなど、ユニークなアイテムも販売。(印象的だったのは、ソニー・クリエイティブプロダクツがライセンスを保有していたことで実現した「うちのタマ知りませんか?」でおなじみの『タマ&フレンズ』とのコラボグッズ。3人が可愛いキャラクターになってクリアファイルやポーチなどで販売されていました)
聖地「すかいらーく国立1号店」をモチーフにした、オリジナルコラボメニューも!
そしてGinza Sony Parkの地下3階にある洋食をテーマにしたカジュアルダイニング “1/2 (Nibun no Ichi)” では、往年のTM NETWORKファン(通称FANKS)にとって “聖地” にもなっていた「すかいらーく国立1号店」とのコラボメニューも提供!
「すかいらーく国立1号店」は、TM NETWORKがバンド名を命名した思い出の場所であり、TMメンバー3人が当時よく食べていた思い出のメニューや楽曲からインスパイアされたTMコラボメニューを提供。
会場ではコラボメニューを含め、1/2ならではのワンプレートスタイルで再構築したお料理を味わっていただけます。
TM NETWORKの“過去・現在・未来”を楽しめるこちらのイベント、往年のファンには懐かしく感じる数々の展示やコラボメニューなどが楽しめ、またTM NETWORKを詳しく知らない若い世代にもソニーの最新技術とともに新たな音楽体験をすることで、時代を越えて今なお輝き続けるTM NETWORKの魅力に出会える、画期的なエキシビションだと感じました。
10月3日(金)まで開催していますので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
関連情報
MIL Studioでの360VME測定のご予約、お問い合わせは下記のフォームへどうぞ
★360VMEについての関連リンク
https://www.sony.co.jp/Products/create360RA/360VME/
https://www.minet.jp/brand/sony-360-vme/sony-360-vitual-mixing-environment/
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