改めてご紹介したいのが、Melodyneシリーズの機能制限比較です。
Melodyneといえば、Essential,assistant,Editor,Studio Bundleです。では、これらのソフトは基本的にどういった違いがあるのでしょう。
Essentialの特徴
・基本的なモノフォニック(単音)のピッチ修正
・リズム修正(タイミング調整)
・クオンタイズ(小節に自動的に同期させる)
assistantの特徴
Essentialの特徴に加えて、
・フォルマントの修正(フォルマント=男性の声を女性の声に変化させるなどの効果)
・ノート単位の音量調整
・スケールスナップ機能(選択したスケールに合う、最も近い音程にスナップできる)=ちなみにこれは、ノートをスケールから外れた音程にならないように移動することで、フレーズのキャラクターや色を保てます。
Editorの特徴
Essential、Editorの特徴に加えて、
・Direct Note Access(DNA)を搭載し、ポリフォニック(和音)の音声素材を編集することが可能です。
・オーディオからMIDIファイルへのエキスポート
・タイムハンドルとアタックスピードの調整によって、楽器のアタックの位置や長さの調整が可能となっています。
例えば、アコースティックギターやドラムのスネアのアタックを緩やかに表現したい、あるいはもっと勢い良くハードなサウンドにしたいなど、非常に細かく柔軟な修正ができます。操作方法も、複数の素材を選択して一括で動かしたりすることも可能で、基本的にはドラック一発なので瞬時にサウンドにメスを入れられるんです。この2つのツールを併用して組み合わせることで、タイミングに関してはほぼどんな需要にも対応できるマスターツールとなることは間違いないでしょう!!!
Studio Bundleの特徴
・その名の通り、Melodyne editor に加えて、Melodyne Studio 3がバンドルされています。Studio 3を使えば、単なるトラックの合計ではなく、マルチトラックでの好きな数だけ表示して使うことができ、内蔵ミキサーでソフト音源をならしたり、チャンネルを介して各ボイスを出力したりできます。単なる手術用ツールとしてではなく、より音楽的な編集を施せます。
このように、MELODYNEはいわゆるオーディオ録音/編集ソフトウェアとして知られていますが、実際にその切り口は全くと言っていい程新しい次元のもので、オーディオを「音楽的に編集ができる」ソフトウェアです。MELODYNEに取り込まれたオーディオはノート単位に分割でき、ピッチやタイミング、アタック感・スピード感・音量などをMIDIデータ編集の様に綺麗かつ簡単に変えることができます。
一般的なオーディオ編集では単に時間軸上にオーディオ波形が表示され、指定部分にエフェクトをかけたり音量を変更するだけです。それに比べてMELODYNEの場合はノートに分割され、時間軸と音程軸に表示もされ、しかもノートに分割された波形を単独で(あるいは範囲を指定して)タイミングや音程を動かすことができます。さらにそれがリアルタイムで行えるので、直感的で効率の良い作業が可能です。
単純なピッチ補正に留まらず、シングルメロディーからコーラスパートをつくるなど、積極的な音づくりが間違いなくできますます!!!
現在のソフト音源中心の制作環境では、ソフト音源自体のピッチがゆれたりする事が無く非常に正確なため、ボーカルトラックのピッチ補正が重要になります。そこでピッチ補正プラグインの定番中の定番”AUTO-TUNEシリーズ”が活躍!
最新バージョン”AUTO-TUNE 7 NATIVE”は、ピッチ補正はもちろんのこと、タイミング補正機能を搭載し、なんと!タイミングのズレや、”ノリ”が悪いボーカルトラックを修正する事が可能です。ピッチ補正機能をタイミング補正機能を同時に使用する事により、正確かつ自然なピッチとタイミングをAUTO-TUNEのユーザーインターフェース上で、完璧なボーカルトラックを作成する事が可能です。
”AUTO-TUNE EFX2”は、AUTO-TUNE 7 NATIVEから引き継がれた自然なピッチ補正機能を搭載し、過度なピッチ補正をエフェクトに使用した、いわゆる”ケロケロボイス”を簡単に作成可能です。
”AUTO-TUNE EFX2”のみ”ケロケロボイス生成”と”ピッチ補正”のプリセットを搭載していますので、慣れない方でも簡単かつ効果的に使用することができます!
記事内に掲載されている価格は 2013年8月23日 時点での価格となります。
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