付属の測定用マイクで部屋の音響特性をキャプチャーし、その結果に基づいて周波数や位相などを補正。理想に近いモニタリング環境を作ることができる音場補正ソフトウェアIK Multimedia「ARC System」がバージョンアップ!これまでのARC Systemの基本機能を継承しながらも数々の新機能を搭載した「ARC Sytem 2」の登場です!
素晴らしい機材を揃えていたとしても、モニター環境のセッティングやチューニングが正しく行われていなければ、理想的なミックスはできません。
ケーブルや電源を高品位な物に変更したり、モニタースタンドやインシュレータ、吸音材等の導入、家具の設置場所の変更等などを行っても、部屋そのものの持つ音のクセはなかなか解消できないでしょう。そこでその部屋のクセ、音響特性による音場のゆがみを解消するために効果テキメンのARC System 2の出番です。
ARC Systemの使い方はいたってシンプルです。ソフトウェアが指定する7~16ヶ所のリスニング・ポイントに付属の測定用コンデンサーマイクを正しくセッティング。
そこから収集されたデータをARC Systemの測定ソフトウェアが心理音響学に基づき分析し、結果を元にDAWのマスタートラックにインサートされたプラグインが、出力されるサウンドを補正します。
一連の作業は、スムーズに行えれば30分程度ででき、これだけでスタジオの音響特性が理想に近い状態にチューニングされます。
ARC System 2は全モデルのARC Systemの基本性能を継承し、それに加えて下記のようなパワーアップがされています!
・Audyssey MultEQテクノロジーをより正確に、補正高解像度を昇華させたMultEQ XT32を搭載。
・インターフェースを作り直し、操作性をアップ。
・ローエンドの解像度が4倍に。
・中域、高域ではよりスムーズでナチュラルなサウンド。
・新しいL/R補正機能で定位感や、左右対称感をさらに改善。
・好みに応じてターゲット・カーブをカスタマイズ可能。
・新しい「バーチャル・モニタリング」機能によって、一般的なスタジオ・モニターやカーオーディオ・システム、クラブ等のフロアなど、異なるシステムにおいてどのような鳴りになるか、シミュレート可能。
・新しいモニター・コントロール・パネル。
・測定ポイントの数が少なくても測定クオリティをアップ。セットアップ時間が短くなりました。
・測定データは保存して、様々なポイントでの補正を行うことが可能。
・測定用マイク、測定解析ソフトウェアと、AU/RTAS/VST対応の音場補正プラグインを、1ボックスにパッケージ。
・USC(南カリフォルニア大学)IMSCにて、5年以上、約7億円を費やした研究に基づく、Audyssey MultEQテクノロジーを採用。
・周波数カーブを逆算するだけのシステムで発生する位相の乱れを回避した、タイムドメイン解析と補正技術。
・7~16ヶ所のリスニング・ポイントで収集されたデータを総合的に分析し、心理音響学に基づき、リスニングエリア全体の音質を改善。
・専用マイクで測定、プロファイルを保存、DAWプラグインでプロファイルをロードという3ステップで、周波数、タイムドメイン上の歪みを解消。
・同梱の測定用マイクには、高品位なオムニ・マイクを採用。測定終了後は、レコーディングで重宝するかもしれません。
・64bitネイティブ対応。
付属のオムニコンデンサーマイクはさすが測定用というたけあって、クセつけが少なく繊細なダイナミクスの変化をそのままキャプチャーしてくれます。この機能を活かしてレコーディング用として使っても良い結果が残せます!
一度使ったら手放せない大変便利なARC Systemは、より良い完璧なサウンドを追い求める方々にオススメの製品です!是非この機会にお買い求めください!
※「ARC System 2 アップグレード」は、旧ARC Systemから「ARC System 2」へのアップグレード版です。IK Multimediaに旧ARC Systemのアカウント登録がない場合は使用できません。また、アップグレード版にマイクは付属いたしておりませんので予めご了承ください。
記事内に掲載されている価格は 2012年9月27日 時点での価格となります。
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