新しいプレイスタイルを生み出しているエフェクターの中で、ルーパーの進化は目を見張るものです。ギタープレイのみならずボイスパーカッション、キーボードプレイヤーなど数々のミュージシャンが利用しています。各社様々なモデルが発売されていますが、最も売れているのはTC ElectronicのDITTOシリーズ。機能やサイズが異なるモデルが多数発売されていますが、今回新モデルの「DITTO JAM X2 LOOPER」が発売!
見た目こそDITTO X2 LOOPERにそっくりですが、なんと本体に集音搭載し、マイクで集音したテンポに録音したループをマッチングさせる機能が搭載!初の「テンポ自動追跡ルーパー・ペダル」が誕生しました。
商標登録済みのBeatSense技術により、セッションから流れるリズムビートを自動認識し同期を行います。DITTO JAM X2 LOOPERは自動的に数mm sec単位でタイムストレッチを調整して、セッションとマッチしてくれます。
ループの同期に必要な集音部ですが、本体に搭載されているマイク以外に、EXT MIC端子に付属の外部マイクをつけてやれば同期してくれます。
楽器が少ない編成であれば内蔵マイクだけでも同期してくれますが、外部マイクを使ってやればより正確なテンポで同期してくれます。
なお、気になるサウンドは他のDITTOシリーズ同様24bit・非圧縮にて録音されトゥルーバイパス仕様なので、ギター以外の楽器にも相性は良さそうです。
発売前に一旦試させてもらいました。今回はギターとアコーステックピアノ(numa compact 2)を繋いでどんどんループを重ねてみましたが、やっぱりDITTOは音がいいですね。ギターもピアノも音を重ねるごとに抜けが悪くなることはなく、どんどん隙間を埋めていくこともできます。ちなみに、オーバーダブは無制限に重ねることができるので、昔の多重録音のようにトラック数を気にすることはありません。
またループのテンポ追従も非常に優秀で、外部マイクを使ってやると合わせたいテンポを確実に狙って追従してくれます。ピッチが極端に上下することもなく、自然にテンポを合わせてくれる様はセッションの相手がもう一人増えたかのようです。
これだけレンジの広いサウンドを確実に同期してくれるので、DITTO JAM X2 LOOPERはギタリストだけでなくキーボーディストにも是非利用していただきたいです。冒頭にも書きましたが、ルーパーエフェクトはギタープレイヤー以外に数々のミュージシャンが利用していますが、DITTO JAM X2はルーパーの可能性を飛躍させることに間違えはないでしょう。
記事内に掲載されている価格は 2018年10月3日 時点での価格となります。
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