MICRO BRUTEは325×221×60mm、重量約2kgのコンパクトなボディ。25鍵ミニキーボードを搭載したアナログシンセサイザーです。
MINIBRUTEとの大きな違いはこのミニ鍵盤の他、アルペジエーターを省きその代わりに強力なステップシーケンサーを搭載したこと。最大64ステップ8シーケンスを保存できるシーケンサーは使い方次第ではMINIBRUTE以上の可能性を秘めています。
嬉しいことにこれは電源を切った後にも保持されます。
OSCILLATOR
MICRO BRUTEは100%アナログオシレーター。Overtone、ノコギリ波、三角波、矩形波の4つのオシレーターをオシレーターミキサーで自在に重ねることで一般的なアナログシンセシザーでは不可能な複雑なサウンドを作り出します。
ちょっと見慣れないOvertoneとは1オクターブ下から5度上のトーンまで設定可能なサブオシレーター。この幅広い可変範囲はMINIBRUTEには無い強みです。モノフォニックのMICRO BRUTEで5度ハモりのサウンドを作ることも可能です。
もちろんここにはMICR BRUTE譲りのUltrasaw(ノコギリ波に「揺れ」を付加)とMetalizer(三角波に強烈なハーモニクスを付加し金属的な音を生み出します)を装備。分厚くサチュレートさせるBrute Factorはたっぷりとアナログサウンドを堪能できるファクターの一つです。
FILTER
フィルターにはシンセマニア垂涎、MINIBLUTEの人気を不動のものにしたSteiner-Parker Multimode Filter (LP, BP, HP)を継承。時に粘り、時にレゾナンス発振するこの強力なフィルターは一度使うと病み付きになるかもしれません。
MICRO BRUTEアナログシンセと一言で言っても懐古主義ではなく最新の過激で分厚いサウンドメイクができる21世紀型のシンセサイザーと言えます。
modulation matrix
サウンドメイクと言えば modulation matrixも見逃せません。MICROBRUTEはLFOとエンベロープを他のパラメーターにパッチングさせてダイナミックで実験的なサウンドに挑戦できます。
MICROBRUTEの主な仕様
・アナログモノフォニックシンセサイザー
・25鍵ミニキーボード
・100%アナログの信号経路
・Steiner-Parkerマルチモードフィルター(LP/BP/HP)
・Brute Factor:サチュレーションとリッチな倍音
・ボルテージコントロールドオシレーター
・オシレーターミキサー(Overtone、ノコギリ波、三角波、矩形波)
・Ultrasaw:ノコギリ波に「揺れ」を付加
・Metalizer:三角波に強烈なハーモニクスを付加
・Overtone:1オクターブ下から5度上のトーンを連続可変でミックス
・LFO:3種類の波形(ノコギリ波、三角波、矩形波)
・ADSRエンベロープジェネレーター
・VCA(エンベロープとゲートの2つのモード)
・モジュレーションマトリックス
(OUT:エンベロープとLFO/IN:Ultrasaw、Metalizer、PWM、Overtone/Sub、
Cutoff、Pitch)
・外部オーディオイン
・CV/Gateインターフェース
・MIDIイン
・USB 2.0端子
・ピッチベンド/モジュレーションホイール/オクターブ切り替え
・Glideタイムコントロール
・4基のフェーダーと20個のノブ
・ステップシーケンサー(8パターン/外部MIDIと同期)
・ラインアウトとヘッドフォーンアウト
・外形寸法(W×D×H):325×221×60mm
・重量:2kg
コンパクトボディにステップシーケンサーを搭載し、MINIBRUTEのサウンドファクターをそのまま継承したMICROBRUTE。これは新しいアナログシンセブームの追い風となるかもしれません。
記事内に掲載されている価格は 2013年10月28日 時点での価格となります。
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