Focusrite REDシリーズはRupert Neve デザインの伝統を引き継いだForte コンソールや ISAの系譜を持つアウトボードのシリーズです。入力段にLundahl LL1538トランス、出力段にはNEVEデザインのカスタムCarnhillトランスが採用され、そのNEVEとも違うブライトでありながら張りのあるブリティッシュサウンドは、世界中のスタジオで現在も愛されています。
そのシリーズの中で1993年にラックマウントタイプの4chマイクプリとしてリリースされた「Red 1」がVPRシリーズ「Red 1 500Series Mic Pre」としてリデザインされました。
インプットトランスにはオリジナルと同じ入力部にはLundahl LL1538トランスを採用。ゲインは6dBづつのステップ式でこちらもオリジナルの仕様を踏襲。
+48v,位相反転スイッチのシンプルなボタン、また、煌やかに輝くバックライト付VUメータとシンプルなルックスながらも凛とした存在感があり、気品すら感じさせます。アウトプットトランスはCarnhillのカスタムモデルを採用しています。
ゲインスイッチはミリタリーグレードのGrayhill社製金メッキ仕様を採用し、-6dBから+60dBまで6dB刻みで正確な設定を行う事が可能です。
REDシリーズの伝統である素晴らしいコモンモードリジェクションと優れたオーバーロードマージン、そして幅広い周波数帯域(10Hz~140kHz/±0.1dB)と極めて低いノイズフロアは、このRED 1 500においても継承されており、リボンやダイナミック、コンデンサーなど多様なマイクにマッチします。
本製品もオリジナルREDシリーズと同じく英国で手作業丁寧に組み上げられていています。
REDシリーズのサウンドとクオリティをそのままに、API 500で自由に他のモジュールと組み合わせて自分のスタジオにビルドインできるというのはなんと幸せなことでしょうか。それも驚きの低価格で!VPRコレクションの一部として検討の価値は大いにありますね。
記事内に掲載されている価格は 2013年12月10日 時点での価格となります。
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