Bass Station II 概要
Bass Station II はNovation ブランド名を一躍有名にし、さらに現在でも人気の高いたアナログシンセサイザー Bass Station を最初から見直し、再設計されました。
(ちなみに元祖Bass Stationは1990年代初頭にTB-303に次ぐアシッドなベースシンセとしてデビューしたアナログシンセサイザーです)
ベースサウンドに特化したモノフォニックのアナログシンセサイザーであるBass Station IIは、3オシレータ(2+1 sub)を搭載したフルサイズ25鍵のキーボードタイプ。肝心のにフィルターは“Acid” と“Classic”という2種類のタイプを選択可能。ディストーションまで搭載しています。
この他アルペジエーターにステップシーケンサー、そして音色パッチを64つセーブ可能。MIDI in/outにUSB MIDIも搭載しているのでDAWとの連携もスムーズです。
オシレーター:
Bass Station II は、3つのアナログオシレーターとノイズジェネレーターを装備します。2つの完全独立したオシレーターと1つのサブオシレーターによって構成され、豊かなアナログ シンセベース サウンド を生み出します。
オシレーター1と2はサイン、ノコギリ、矩形波と様々なパルスワイズ波形を生成し、サブオシレーターであるオシレーター3は、オシレーター1のオクターブ下または2オクターブ下で矩形、サインまたは狭いパルスワイズ波形を生み出します。これによって特徴的で図太いベースサウンドを得ることができます。
フィルター:
2機のディスクリート仕様のアナログフィルターは、伝統的な効果から ダイオード仕様のフィルターによる “303” 風のアシッドサウンドを演出します。
オーバードライブも装備したフィルターは、ハイパス、ローパスそしてバンドパスの3モードを設定可能で、12dBのなだらかなカーブまたは24dBの鋭いカーブを選ぶことが可能です。
エフェクト:
Bass Station II はフィルターオーバードライブ以外に、2機のエフェクトを装備します。アナログディストーションは、暖かみと5次倍音を加える際に役立ちます。
もう1つのエフェクトである ‘Osc Filter Mod’ はオシレーターを使用した特別な FM 変調に似た効果を生み出し、ベースやリードサウンドの太さをより際立たせる際に便利です。
モジュレーション:
2機のエンベロープ ジェネレーターと2機の LFO を装備し、より多彩かつ生き生きとしたサウンドを演出します。1機目のエンベロープは ADSR 仕様のアンプリチュードに対して作用し、2機目はモジュレーション エンベロープとして、フィルター周波数、オシレーターピッチ、パルスワイズに適用します。
4つのLFO波形を装備した2機の LFO は、オシレーターピッチとパルスワイズ/フィルター周波数のそれぞれに変調効果をもたらし、更に特別な ‘LFO Slew’(LFO スルー)パラメーターで LFO 波形を変化させ、より多彩かつ特徴的なモジュレーション シェイプを生み出します。
アルペジエーターとステップシーケンサー:
Bass Station II にはアルペジエーターとステップシーケンサーを装備し、更なるパフォーマンスに役立ちます。32 のリズミックアルペジオパターンはオクターブ範囲とアルペジオの方向を自由に変更できます。
ステップシーケンサーは、最大で4つのシーケンスを扱うことが可能で、32 のリズミックパターンの1つとして設定することも可能です。ステップシーケンサーは、パフォーマンスからフレーズのアイディアスケッチ、さらには音色の試聴にも利用できる便利な機能です。
一時はDAWコントローラーの製品ラインアップが占めていたNovationから遂に本命のアナログシンセがリリースされるということで、世界から注目を浴びるBass Station II。昨今のアナログシンセブームに喝を入れる存在となることに違いはないでしょう。
記事内に掲載されている価格は 2013年12月16日 時点での価格となります。
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