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26
Sep.2018
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BOSS GT-1000 のAIRDテクノロジーは、プレイヤーの指先感覚にまでリアルな真空管アンプのレスポンスを届ける。

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レコーディングにライブに、多忙なギタリストの間で評価が高まってきているのがフロア型マルチエフェクターでしょう。先進のモデリングテクノロジーによってリアルなアンプやエフェクターのサウンドが簡単に手に入る上にスタジオでもステージでもいつでも同じ音が出せるということは、現場の違いによる音作りの悩みからプレイヤーを解放します。

P1380877BOSSがリリースしたGT-1000はフロア型マルチエフェクターのフラッグシップとして発売以来ヒットを続けていますが、某日、Rock oN渋谷店でBOSS GT-1000をさらに深く学ぶための勉強会が開かれました。実際に音を聴きながらのハンズオン研修。BOSS スタッフにより、最先端テクノロジー”AIRD”の秘密が語られました。その模様を抜粋してお伝えします。

GT-1000 概要

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BOSSのフラッグシップギタープロセッサー GT-1000はフロア型ギター・アンプ/エフェクト・ユニットです。

サンプリング・レート96kHz、AD/DA変換32bit、内部演算32bit float(浮動小数点)内部処理で楽器専用に設計されたBOSS独自のカスタムDSPを搭載し、業界最高クラスの音質を誇ります。しかしGT-1000のリアルなサウンドを決定づけるのは最新の『AIRD (Augmented Impulse Response Dynamics) テクノロジー』によるものです。

ギター、プリアンプ、パワーアンプ、キャビネット。エレキギターの音はこれらすべての楽器の挙動が影響を及ぼしお互いに干渉しあってできます。その作用までも忠実に表現したAIRD (Augmented Impulse Response Dynamics) テクノロジーについて解説していきます。

AIRDテクノロジー

GT-1000は真空管アンプのリアルなサウンドにこだわった結果、BOSSはAIRDテクノロジーの開発にたどり着きました。リスナーが聴くリアルなサウンドはもちろんのこと、プレイヤーが弾き心地として感じる真空管アンプサウンドのリアリティを実現しています。

Tube Logic 真空管アンプそのものを再現する

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まずAIRDを語る前にその礎となったTube Logic Designをご紹介します。これは既に発売中の WAZA AMP、KATANA AMP、Blues Cube も同様の考え方で設計されています。

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ギターのピックアップから送られた信号はギターアンプ内のプリアンプで音色が作られ、パワーアンプでその信号を増幅し、スピーカーで空気振動へと変換されて耳まで届きます。しかしギターアンプのサウンドとレスポンスは実際にはこの様に単純ではありません。実際は各ファクターがリアルタイムに相互干渉を起こして動作しているのです。

たとえばスピーカーを例にすると、駆動したスピーカーユニットは発した音を自ら拾い、マグネットとコイルの動作で発生した電気信号をパワーアンプへ押し戻す動作をします。これによってパワーアンプに負荷がかかり電源を共有しているプリアンプへも影響を及ぼします。このように「1+1=2」のように単純ではない複雑な動きの中から倍音やサスティーンの出かたの変化といったアンプの個性が生まれてくるわけです。

以上の真空管アンプのパーツや各部位の相互干渉までを徹底的に分析、それを元にアンプ全体をトータルに設計するのが Tube Logic です。

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AIRD-フロアマルチでもリアルなチューブ・アンプ・サウンドを再現する

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Tube Logic の考え方を、フロアマルチの GT-1000 にも適応したのが AIRD テクノロジーです。

スピーカーの挙動による相互作用までもを含めて、トータルに設計を行うのが Tube Logic でしたが、GT-1000はあくまでマルチエフェクターであり、ギターアンプ以外にPAやヘッドホンなど接続先のスピーカーが異なります。

これまでの一般的なマルチエフェクターの多くは接続先を小型アンプ、大型アンプ、LINE OUT…などを任意で選び、EQに近い音質補正をかけ対応していました。

AIRD も接続先を選択することに変わりはありませんが、音質補正だけではなく接続先の機器にあわせて内部で再現しているプリ、パワー、電源、スピーカーなどの挙動自体を変えることで対応します。つまり単純なEQ補正ではないということです。こうすることによってサウンドとピッキングレスポンスが一致し、プレイヤーが体感でこれまでにないリアリティを感じることが可能になりました。

これがBOSSの新技術 AIRDの正体というわけです。実はこれ以外にも企業秘密がたくさんあるということなのですが、解説できるのはここまで。GT-1000 に続く新製品にもこの技術は活かされていくかもしれませんね。

ADVANCED AMP TYPE

GT-1000には世界的に有名なギターアンプサウンドをシミュレートすることができますが、AIRDによる生々しい音と弾き心地の真空管アンプサウンドを最も楽しめるのが、BOSSが新たに開発したのオリジナルプリアンプ”ADVANCED AMP TYPE”です。(ADVANCED AMP TYPEの中には”X-CRUNCH , X-HIGAIN ,X-MODDED”ほか9種類のアンプが用意されています。)
従来の有名アンプのモデリングではなく一から理想的なアンプを追い求めた結果生まれたアンプサウンドを是非試してほしいです。

リファレンスはJC-120をおすすめ

Rock oNとして、GT-1000と最も相性の良いアンプはRoland JC-120でエフェクトReturn入力だと感じました。理由は個体差が少ないのでレンタルスタジオにあるようなものでもほぼ同じ音を出すことができるからです。ぜひGT-1000を使うならばぜひJC-120を試してほしいです。

マルチエフェクターとしての本質

AIRDの解説が終わったところで続きはエフェクトについて。GT-1000はマルチエフェクターです。ということでエフェクトの質が問われますがそれは老舗のBOSS。GT-1000にはギターエフェクト史に名を刻んできた名器の開発で培ったアナログ/デジタル技術を全力投入しています。

intro

特にBOSS独自のMDP技術を採用したX-DIST、X-OD、X-COMPはこれまでにない理想のペダルトーン得ることができます。

MDPとは?

mdp

アナログでは不可能な、多角的な信号処理を行うことで非常に音楽的で自然なサウンド、レスポンスが得られる様にチューニングを行うBOSSの開発した独自技術。

MDPの詳細はこちら>>

このほか空間/揺らし系エフェクトには DD-500 Digital Delay、MD-500 Modulation、RV-500 Reverbのアルゴリズムで設計された最新エフェクトを多数搭載。それらを自由にルーティングし好みのサウンドを作り上げることが可能です。

収録されているペダルタイプは膨大ですがその中で面白いところでは、CHORUSのモデルの一つ名機 BOSS CE-1を再現するエフェクターにはPREAMPのパラメーターがあり、ON/OFFやGAINの設定ができます。同じくコーラス系でPRIMEという独自のエフェクターは、BELL(きらめく鈴なり)やSWEETNES(包み込まれるようなサウンド)といった直感的なパラメーターで新しい響を作ることが可能。一度は試してみたかった伝説のサウンドからGT-1000にしかない独自のサウンドまで幅広い個性が取り揃っています。

続いてストンプペダル派にもうれしいエフェクターSEND/RETURNも装備。これまでの財産を活かすことができますね。

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IMG_1967サウンドエディットは大型液晶ディスプレイによる簡単操作。例えばエフェクターのエディット画面でパラメータの下に対応したノブを長押しすればそのままアサインページに飛んでいけるなどスピーディーに音作りを進められます。サウンドエディットは本体以外にもBOSS TONE STUDIOアプリを利用したBluetooth®によるワイヤレス・エディットが可能。

これらの業界随一のトーンを462mm * 248mmのコンパクトサイズに詰め込んだGT-1000。プロフェッショナルのために生まれたフロア型ギター・アンプ/エフェクト・ユニットはRock oN渋谷店にて展示中です。実際に触って聴いて実力をお試しください!

BOSS
GT-1000
¥132,000
本体価格:¥120,000
11736ポイント還元

記事内に掲載されている価格は 2018年9月26日 時点での価格となります。

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