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Sep.2023
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真夜中のギターアンプ録音に挑戦! 出音を小さくしてもいい音で録りたい by PD安田

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みなさんこんにちはPD安田です。秋がくるくるといいながら、まだちょっと暑いですね。湿気も少々あるので機材達の管理には注意が必要そうです。さて、相変わらず世界のギタリストを目指すべく、日々練習を重ねているつもりですが、せっかく練習しているならコピー曲だけではなく、オリジナルで己の持てる技術を出して曲を作ってみたい。

ですが、流石に個人的な趣味の延長でやりたいことをやるだけでは仕事にはならない。なので、ここでふと思ったのが「夜中にアンプを爆音鳴らしたい。いや鳴らせないよな。でもアンプ買ったし録音したいよな」って思うギタリストはいるんではないかと。

そこで今回はアンプの出音をめちゃめちゃ小さくしても、マイク拾ったサウンドの方が音がいいに決まっているよね?という検証すべく、夜中でも遊べる方法を考えて、「静まり返る真夜中にこっそり、アンプの録音に挑戦!」をしていきたいと思います。

アンプの出力を小さくするには -8パターン案を考えてみました-

さて、相変わらず冒頭が長くなりまして申し訳ございませんが、早速アンプの出力を小さくするには?を考えていきます。とりあえず出てきた案としては以下の通り。

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1,アンプのOutputの出力を小さくする
使用機材:Marshall 2525H + SV112(12インチ一発)
インプットゲインはそのまま、アウトだけ下げる方法で、MarshallだとJubileeやJCM系はこれが可能ですね。さらにMarshallのヘッドにはLead OutとMaster Outがあり、歪みの時はしっかりとLeadで稼ぎつつ、Masterで最終出力を調整できる様になっております。

02
2,アンブレラカンパニー様話題の新商品取り扱いスピーカー!音量を落としつつも高音質なスピーカーユニットを使用!使用機材:Fluxtone(キャビネットはアンブレラカンパニー経由でのメーカーカスタム品)
ヘッドアンプはインプットもアウトプットもフルにブーストさせ、キャビネットスピーカーにて出力を落とす、という作戦です。ヘッド出力は流石にフルにするとキャビネットで一番低くしてもそこそこの音量が出てきますので、多少MarshallのMaster Outputで調整をしております。なお前述の通りFluxtone側は一番小さいボリュームです。見た目VOXっぽいですかね。キャビネットはメーカーのカスタム品とのことで、実際はスピーカーユニット+音量コントロールできる専用のシステムが製品として販売になります。ちなみに専用ユニットには電源を取る必要があります。仕様はスイッチング電源ですが今回は100Vで接続。

03
3,Send/Reternにボリュームをコントロールできるエフェクターをインサートする
使用機材:EWS Subtle Volume Control
センドリターン端子があれば、この方法も可能。ボリュームペダルなどなど方法は無限大です。この方法のメリットはプリアンプのゲインを活用することができるので、入力段階で突っ込ませるというのができるのがいいところでしょうか。ただOutputはつまみは上がっているものの、音を突っ込んでいるわけではないので、そこんところはどうなんでしょうかね。

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4,ヘッドとキャビネットの間にアッテネータをかます
使用機材:Universal Audio OX
ヘッドアンプの出力からアッテネータをかますことによって、キャビネットへの出力を下げることが可能です。これもまた王道なやり方ですが、アンプのボリュームを落とすと比較してのメリットはヘッドアンプのプリ、アウトに対しても真空管をフルに使用できるのがポイントです。ですが、キャビネットスピーカーへの伝達に抵抗を入れていることになるので、結構な音質変化が起きてしまいます。果たしてアンプの出力レベルを下げるだけがいいのか、はたまたアッテネートをかまして落とす方がいいのか比較が楽しみですね。アッテネートのレベルは一番小さい1に設定。

5,キャビネットシミュレーションを使う
使用機材:Universal Audio OX
前述のアッテーネーターOXにはキャビネットシミュレーションのアプリが使用でき、Mac/PC上からキャビの種類を選択することができます。今回は込み入った設定はせずで行きたいので、出音を探り、なんとなく雰囲気がマッチしていたRIG3番をチョイスしました。まあー、キャビネットシミュレーションは今回のコンセプトとしてはちょっとずるいですかね。いや、これも一つの手ではあるかなと思い検証してみます。本当はUSB接続すればMac内でキャビネットのシミュレーションやら、諸々調整できるのですが、今回は出音勝負で行きます。

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6,マルチエフェクターを使用してレベルを下げて録音
使用機材:Line6 Helix Rack
エフェクター枠としてLine6 Helixを使用、このマルチエフェクターにはアンプ、キャビネットシミュレーションもあるので、前段階で作って下げたら行けるかなと思いましたので、挑戦してみました。一応接続方法としてはこれもなんとなくですがMarshallのリターンの接続で試しました。なお今回チョイスしたアンプ+CABのプリセットは「Brit 2204」を名前だけで選びました。

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7,シミュレーション系のアウトボードを使用して、直接録ってしまう
使用機材:Fractal Audio System AXE FX III
本当はアンプに繋いでマイクで拾うつもりだったのですが、やってみたらLINEの方が良かったので、コンセプトからずれてしまったアウトボード枠です。ギターアンプで鳴らすよりはPAスピーカーなどといったいわゆる普通のモニターの方が効果が発揮される気がします。加えてAXE FXには膨大な量の機能が入っており、とても万能なツールです。正直言い訳になってしまうのですが、もっと時間をかけて音作りをするべきだったなと。そしてAXE FXで選んだプリセットは「Britv Silver」ですが、これも名前だけの判断です。

7

8,いっそ万能小型スピーカーで録ってみる
使用機材:Positve Grid Spark Mini
さて、今やどの家庭にも1台はあるだろう、シミュレーション機能満載の万能小型ギターアンプです。音量も小さくできてストンプ系、アンプの種類が豊富にあるので、とことん遊び尽くせます(ベースのアンプやエフェクターもある)。加えてBluetooth機能もあるので、音源を鳴らしながら練習したり、ヘッドフォンを挿せばスピーカーはOFFになり、自分だけの空間で没入できます。案外みなさんもこの手のギターアンプを使用しているかと思いますが、果たしてマイクで拾ったらどうなるのか。楽しみですね!なお今回選んだ音色はJM45、リバーブはChanberです。本当は他のアンプと同様にStrymonを使用したかったのですが、外部エフェクターはちょっと吟味が必要です。

音量レベルについて

続いて実際に出力する音量レベルについて。

簡易的ではありますがiOSのアプリの「Sonic Tools」を使用しました。アンプから大体50cmくらい離れた位置でポンっと机の上に置いて走らせておきます。すると以下の結果になりました。

使用したアプリ:Sonic Tools
アプリはこちら

計測した音量レベルが時系列で履歴が残っていくのでとても使いやすかったです。

・スタジオ内、夜の自宅で測ると25db前後で30dbには行かないくらいが平均値。息は吸っているが何も喋らないとこれくらいで、喋ると40-50dbくらい(自分とスマホと距離が近いのもあり)スマホのマイクを直接ポンポン叩くと106dbです。
08

・続いて天野のギターソロ練習時に、モニタースピーカーとギターアンプからガンガンに鳴らした時の平均は90db行かないくらいです。(ちなみに下がっている時は曲一旦止めた時です)

09

・そして自宅における現実的な音量を落とした際の音量は最大50dbに行かないくらいを目指しました。多分肝になるのは平均の方ですが、ここで45db近辺を維持していきます。ドアの開け閉めとか、話したりすると距離も近いせいか、最大50db近く行きました。普段の生活音ってでかいかもです。ちなみに鳴らしてみた感想としては、むしろ録った当店のブース内の空調の方が圧倒的にうるさく「いや、これむしろ空調の音が大きく聞こえてしまうんじゃ?」って思うくらいな音量感です。(画像の29.4dbという表記は一旦録音が終わって黙っている時の音量レベルです)しかし、エアコンを切って録っても良かったのですが、夏場の自宅で流石にエアコン切って録るのはしんどいだろうと思うので、一応、日常をイメージしております。

10

こうして音量レベルを書いて思いましたが「そもそもどの位置でこの測定がされているのか?」は重要かと。今回の状況においては、私の測定用スマホがどこにあり、アンプまでの距離がどうなっていて、この結果が出たのか。という点がポイントですが、実際に50cm離れた机の上にスマホがありますので、アンプと私は人同士の日常会話くらいの音量感でレコーディングをしているイメージになります。

つまりアンプ目の前の音量レベルが大きかろうか、小さかろうが、発生源(アンプ)から耳に到達するまでの距離と音量が重要です。本企画の様に騒音を気にしながら自宅でアンプを鳴らす場合、考慮すべきポイントは、発生源のアンプから、隣の部屋、近隣住民までの距離を測り(なんとなくでいいですが)、実際に出ている音量(平均音量)と壁までに到達し、さらにお隣さんが仮に壁に寝ていることを想定し、このトータルでバランスを考えるとトラブルを最小限に抑えれるかと思います。。(つまるところ壁側にアンプ置き、もし壁の向こうに這う様に寝ている人がいれば当然距離が近くなるので、この45dbは会話と同じくらいの音量感になり、お互いに悲しい思いになってしまう可能性があります。

なお必ずしもこの測定結果に基づいて、今回の基準とした45db平均という数値は、いずれもどの環境でもOKということではなく、環境次第で変化するので、とても注意が必要です。不安な方はできるだけここには人がいないだろうと予測して工夫することをお勧めします。

以上、こんな状況を基準としましたが、さあお待たせいたしました。実際に録ってみましたので、比較していきましょう!

曲名「片浜」by 東海道本線ズ
ドラム打ち込み、バッキングギター:PD安田
ギターソロ:クーパー天野
ベース:イタリー多田

曲データー

サウンド聴き比べ

1,DEMO

まずは制作段階のデモ曲になります。ギターアンプシミュレーションプラグインにはPro Toolsの付属Eleven Freeを使用しました。

今回はガンガンに歪ませずタイトなイメージで作ってきましたので、いわゆるクランチサウンドを目指しました。フロントピックアップのボリュームは8にして録っております。なおこの後のアンプを録る前はチャキチャキで「これいいじゃん!」ってテンション爆上げで曲を作っておりましたが、後の録音データを聞くと、マイクのサウンドっていいねって思います。録る前まではこれが最強と思ってたんですけどね。そして聴かせられませんが、単体で良く聴くと弦のミュートができていなかったり、ピーというノイズが鳴っております。一応、プラグインはデモで使用しておりますが、リアンプ時はプラグインをバイパスにしてマイク録りを行なっております。

2,Masrshall 通常運転

Marshallアンプをフルに鳴らしたデモになります。アンプの設定に関しては適当に音作りをしてますが、SV112の中低域が割ともこってするので、BASSとHIGHは2時手前、MIDは10時ぐらいにしてます。

こうして全体と聴き比べると、中域は下げたけれども太く録れておりますね。なおこのデモサウンド以外もそうですが、今回はComp、EQは無しでMixしております。(マスターには一応軽くかけております)特にギターソロのサウンドは、もはやデータ全体が歪んでいるんじゃないか?って思うぐらいに圧があります。理想はこんなサウンドなんでしょうかは分かりませんが、太く録れていれば後のEQ処理でも調整の幅があります。後、しっかりフルで鳴らしているので真空管特有の粘り感も表現できております。

3,MASTER VOLUME 下げ

MarshallのMASTER OUTPUTの音量を下げた時のデモになります。

アウトプットのつまみは、少し左に回せばOFFになるくらいチョイっとあげるくらいでの設定になっております。プリ部分の真空管はフル活用できてますが、パワーアンプ部分の真空管はフル活用できておらず、その分の圧がなくなっている印象です。でもすっごい音量小さくしてコンデンサーマイクのインプットレベルを上げて、DAWでも上げたら一応このクオリティにはなるんだなと思いつつ、案外チャキっとしているサウンドが欲しかったので、EQ無しで全体的にはバランスが整ったのではないかなと思います。ただ、リバーブの残響感はアンプの音量である程度ブーストしないと綺麗には録れないので、DAWでのリバーブなど工夫が必要そうです。後、今回の様にガツガツのサウンドだったらいいのですが、アコースティックなサウンドを目指す場合は、無理があるかもしれません。(全体に言えることですが)まあでも、全サウンドデモ通しても、マスター下げはアリじゃないかなと思いました。

4,FluxToneでキャビネットのボリュームを下げる

アンプはフル活用しつつも、キャビネット側でレベルを下げる、むしろ下げることができてしまうFluxToneですが、さすがパワー管が活用できているだけあって、中低域が鳴っております。

ちなみに最初弾いて試した時は、キャビネットのレベル下げる特有の倍音成分がなくなってしまう印象があり、どうなのかなと思ったのですが、実際にこうして録った音を聞いてみるとと、フルで鳴らしている印象と近いです。あんなに小さい音で録ったのに、この印象になるんだなと非常にびっくりしました。ちなみにFluxToneにボリュームがついておりスピーカーコーンへのボリュームもここでコントロールができます。最小メモリは1で、1にしても完全にOFFにはなりません。今回はメモリ1で使用しましたが、実はそれでも基準の平均45dbは超えてしまうので、MarshallのMASTERを大体10時ぐらいに下げております。

5,EWS Subtle Volume Control

Send/Reternを駆使し、エフェクターでレベルを下げるパターンになります。今回はEWSのボリュームコントロールを使用しましたが、ボリュームペダルや、その他クリーン系のエフェクターでアウトを調整するなどいろいろな方法があるかと思います。

さて肝心なサウンドですが、これも2番のMASTERを下げると同じ様にいい感じにもこつく帯域がカットされており、バランスがいい感じです。MASTERを下げるのと何が違うのか?という点ですが、一応パワー管のボリュームが上がっているのか、否かの違いですが変わった…?ですかね。もしかするとアンプによってこの特性は変わってくるかもしれないのですが、チャキチャキサウンドだとそこまで違いは出ないかもしれません。ヘッドを持ち回る方はこのやり方だと設定を変えずに済むかもしれないですね。

6,Universal Audio OX(アッテネーター)

Universal Audio OXアッテネータを使用します。

SPEAKER VOLUMEは1にして、アンプのマスターは11時くらいにちょっと下げました。(SPEAKER VOLUMEを0にするとOFFになります)私は自宅でアッテネート を使用しておりますが、アッテネートするとパワーがなくなる分ハイの特性が結構変わってきます。そこはEQとかで軽く調整すればいいのですが、一応今回のサウンドデモではEQは使用しておりませんので、聴いてママの音が出ております。ちなみにアッテネート すると抵抗を入れていることになるので、高域のサウンド変化が割と顕著に出てきます。加えてそこから音量を落とすと出力パワーがなくなるので低域も減ります。なので理想としてはアンプはできる限りフルで運転させ、そこから落とせれるだけ落とす方がこの低域部分も多少はマシになるイメージです。サウンド自体はやや中域よりですが、チャキチャキしすぎが嫌な方はこの感じがベストではないかなと思います。

7,Universal Audio OX(キャビネットシミュレーション使用&ライン録音)

Universal Audio OXのキャビネットシミュレーションを使用します。

いやーずるいですね。ラインなので綺麗に録れております。実際に波形でも無音のところの雑音などほとんどなく綺麗です。ラインでのメリットはエアコンなどの外的要因に左右されにくいのでどうしてもアンプから出せないという方はキャビネットシミュレーション付きのOXはかなりお勧めできるかなと思います。本当はアプリを使用すれば細かい音作りも可能です。ちなみに出音で3番を洗濯しましたが、マニュアルを見ると

・2×12 Honkin Silvers
・2×12 ACE TOP
・Ribbon 160 & Condenser 67 Live w/ Condenser Mono Mic
・エフェクターは無し

Voxですかね…?でした。しかもマイクもデフォルトでプリセットされているので、もはや録ったマイクは違うものとなっております。いやーずるいですね!

8,Line 6 Helix

Line 6 Helixをエフェクターとして使用します。

なおリターン接続で、ギターソロはもう少し自然な歪みが欲しい気がしたので表のインプットジャックで接続しております。まあわかっていたことなんですがエフェクターを使用する場合は、しっかりと音作りを入念に行う必要がありましたね。バッキング時のチャキチャキはいいサウンドなのですが、もう少し圧が欲しかったところです。ですが多分ユーザー様も分かる通り、だから歪みを足せばいいのでは?と思うのですが歪みを入れると普通に綺麗にディストーションしていくだけなので、自然な圧のオーバードライブしている感はアンプだよりの方が好みです。でも今回はただプリセットを選んだだけに過ぎませんので、もっと作り込めば化けるかなと思います。操作性においては至ってシンプルで、好きなプリセットを見つけたら矢印とつまみを操作し、各部のパラメータの操作ができるかと思います。なおもしかしたら今回ライン録音でもやっておけば良かったかな…と思いつつ、アンプに繋ぐ場合は相性と加味して時間をかけるとベストです。

9,Fractal Audio AXE FX III

Fractal Audio AXE FX IIIですが、当初ギターアンプのリターン接続のつもりがそのままライン録音になりました。

なおエフェクターはStrymon Elcapitanを使用するにあたり、AXE FXのアウト3番→イン3番で行って来いのパッチングを行なっております。これも操作性においては申し分なく、実際にあるエフェクターを並べる様なイメージで設定可能です。しかしこれも私の勉強不足ですが実際のアウトプットレベルの設定と内部の作り込みはもっと行なった方が良かったかなと思っております。ですがマルチエフェクターにありがちな歪みを足していってただ潰れていく印象はないので、もっとアンプの後段に内部でOverDriveなどかますとだいぶ化ける様なサウンドがしております。後、こちらもライン録音ということもあり、ノイズなど見るとだいぶ綺麗に録れおりますので、最初こそ時間はかかるが、ある程度使い倒したら最強になりうるかと思います。ちなみにギタリストの動画を見ているとイベントやライブ現場でAXE FX IIIが大活躍しており、パッチの切り替えのプログラミングから安定した動作に加えてサウンドも安定してどこに持っていってもそのままのサウンドで鳴る!というところで信頼されているギアになりますね。もっと使い熟したいです。

10,Positive Grid Spark Mini

Positive Grid Spark Miniには表のスピーカーはメインに鳴っておりますが、底面にパッシブラジエーターが搭載されており低域がここでカバーされております。

マイクも正面ではなく、ちょっと下から狙って録りましたが、小型アンプ!の特徴が顕著に現れております。でも普段練習しているこのギターアンプでそのままレコーディングに使用するというのは可能性は大いに秘めているので、もっとアンプの種類やエフェクターなどを工夫するとこれもまた化けるのではないかなと思います。ちなみにアプリ操作でストンプのON/OFFができ、リバーブもオンにしましたが、流石に小音量でレコーディングするとリバーブの存在がないなぁと思います。

でも全体のサウンドとして結果、Rock oNスタッフ受けは一番Spark Miniが良かったです。

●基本使用機材

Mic:LEWITT LCT440
I/O:RME Fireface UCXII + RADIAL Reamp JCR
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DAW:Pro Tools
Guitar Effector:VEMURAM JanRay,Strymon Elcapitan(どちらもギターソロ時使用、)

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ギターアンプ:Marshall Studio Jubilee 2525H
キャビネット:Marshall SV112

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ギターソロ時のアンプ設定(音量を下げない通常時、つまみはあくまでも参考までに)
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バッキング系の設定(音量を下げない通常時、つまみはあくまでも参考までに)

あとがき

さていかがだったでしょうか?私個人の感想を申し上げると、FluxToneを除いて全体的に音量を落とすと「圧」が無くなりますね。特に中低域がごっそりない気がします。FluxToneはそういう意味では音量が小さかったにもかかわらず「圧」が録れております。しかし圧がないことで、それはそれでチャキチャキ系のサウンドにはちょうど聴きやすくなっている気がしつつ、改めてこのMarshallのキャビネットは中域に特徴があり、普通に音量を出すと「The圧だぜ!」というサウンドが出て来ているんだなとわかりました。

HelixとAXE FXはやはりもっと音作りを吟味すべきだったなと、今更ながら思いますが、OXのキャビシミュもしかりライン録りはやはり綺麗ですね。曲のアプローチ方法によっては併用して使うというのもアリかもしれないですね。

そして空調のノイズはバンドで入っていると目立たないくらいではあるが、実は最後のギターソロ終わりで余韻が消えているのは、ある程度残すとだいぶ目立つので、いっそばっさり切っております。

Writer.PD安田

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