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MOTUオーディオインターフェイスのCueMixってなあに?
定番オーディオインターフェイス828mk3がUSB/FireWire仕様になり、変わらず定番として衰えることなく注目されているMOTUオーディオインターフェイス。4イン/2アウトのコンパクトなものから、8イン/32アウトのハイエンド製品まで、ニーズに合わせたラインナップが揃っています。ここですでに持っている方も、これからという検討されている方にもためになる、意外と知られていないMOTUオーディオインターフェイスのキモであるCueMixについて徹底紹介したいと思います!
そもそもCueMixとは…
CueMix(きゅうみっくす、と呼びます)は、現在MOTU社のオーディオインターフェイスに内蔵されているミキサー機能で、すべて本体の内蔵のDSPで処理をしますので、コンピューターに負担をかけません。現在発売されているほとんどのMOTUのFireWireやUSBオーディオインターフェイスは、エフェクトを内蔵した最新型CueMix = CueMix FX(きゅうみっくすえふえっくすと呼びます)を搭載していますので、一世代前のMOTU製品や他社の同様のミキサーを装備した製品とは機能面で差があります。
また、CueMixは一部の製品を除いてコンピューター無しでも操作できますが、コンピューターと併用することで、より的確かつ高度な操作を可能にしています。
で、このCueMixは何をするのかというと、オーディオ入出力の細かな調整とモニターです。ん!? よくわからんというそこのあなた!そうあなたです!もうちょっと簡単に言います。CueMixはエフェクター内蔵のデジタルミキサーそのものなのです!
この画面がそれを物語っています。(画像はクリックすると拡大します。)
実際の使われ方…
この四角いハコがデジミキっていわれてもねぇ…という方のために、実例で解説します。
レコーディング
レコーディングをする際、ボーカルやギターの場合、基本ミキサーでモニターを返して、さらにEQやコンプで下処理したものを録音します。CueMixはそのためのものが全部揃ってます。ミキサーで楽器や歌の音声をミキサーを使って返したり、下処理をするのは気持ちよくプレーヤーに気分良く演奏してもらうためと、ちゃんとした音で録るために必要です。(もちろん他にもたくさん細かい要因はありますが、とにかく簡単に言うと、です。)
で、CueMixなら、自分の音とオケのバランスを、DAWを操作する人が聞くメインのミックスとは違うバランスで、音も遅れることなく設定できちゃうのです。
(画像はクリックすると拡大します。)
ライブ
CueMixがついたMOTUインターフェイスはステージでももってこいです。
マルチバス仕様のミキサー(機種によってバス数は違う)は、バンドメンバーそれぞれ違うバランスのモニターを出すのもお茶の子さいさい。
例えば、同期しているうわものを出すメインの出力とは、別にドラマーに好みのバランスのモニターミックスとクリック、ベースには自分の音は小さめで全体のコンプを強めとか…もう自由自在!(画像はクリックすると拡大します。)
さらにサラウンドミックスのコントロールも、できちゃう!
これでご理解頂けたと思います。MOTUインターフェイス欲しくなりましたよね?(笑)。
次にだめ押しで、CueMixならではのところをご紹介。
CueMixのすごいところ
その1
CueMix FXにはオーディオインターフェイスの全物理入出力に対して、コンプレッサーとEQを装備!
しかもこのコンプ/EQがハンパないのです!デジパフォ(DigitalPerformer)についているブリティッシュタイプのEQとクラシックコンプが全入出力!についてます。これが値段や大きさに関わらずほとんどのインターフェイスについているというから、さらに驚き!
通常のインターフェイスはマイク入力があっても、EQ/コンプを装備しているものは少ないし、本格的なものがついているのを探すともっと無い!
(画像はクリックすると拡大します。)
その2
本格的な解析ツールも搭載!
レコーディングをする際、大事なのはしっかりした音を録ることです。CueMixにはレベルメーターだけではなく、いろんな解析ツールがついているので、耳だけではなく目でも確認できるのは、経験に関係なく、間違いなく便利!さらに特性を見ながらEQを操作することも出来るのであるのだ!(画像はクリックすると拡大します。)
その3実はシンプル
CueMixは一見難しそうに見えて実はとてもシンプル。DAWソフトからの出力はそのまま出力されます。ここにはミキシングや面倒なルーティングはありません。なぜ?最近のDAWソフトはみんな自由にルーティングが自由にできるからです。DAWもインターフェイスもルーティングしちゃうとトラブった時に何がなんだかわからん状態になるのだぁぁぁぁ。(これは経験しないとわからんのです。経験しないにこしたことは無いですが…)よってCueMixはモニターに特化したミキサーを搭載して、全チャンネルのコンプ/EQと素人じゃ手が出ない専用機なみの解析ツールもてんこもりでついてきちゃうのです。
そんなCueMix = MOTUインターフェイスのすごさ、ご理解いただけましたでしょうか?
ちなみにあえて触れてませんが音が良いのは当たり前の話です。こんなに便利で音が良く無かったら本末転倒で、マドンナやビヨンセ、ピンクフロイド、上げたらきりがないぐらいブックネームを含めて国内外のアーティストがレコーディングからツアーまで、使う訳がないのです。
CueMixをもっと知りたい人はこのビデオデモどうぞ…
http://www.youtube.com/watch?v=ixUy98SXqVQ
はい!ということでおすすめのMOTUインターフェイスをご紹介します。
まずは一番小さい、MICROBOOK
これの良いところは、見た目がシンプルなのに多機能です。全チャンネルEQ/コンプがついているのはもちろん、マイクはメインとヘッドフォン、ギターはメインとミニ端子、さらにはメインはDAWからのミックスだけという同じ価格帯の製品だとミキサーも一緒に買わないと出来ないできないことが、この銀色の箱だけで出来ちゃうのだ!ついでになんでつまみがいのかその秘密をこっそり教えます… 持ち歩いた時につまみが折れるという心配を、MOTUが考えてあえて付けなかったとのこと。EQ/コンプのインサートポイント(かけ録りorモニターだけ)の変更ができるのが便利!(画像はクリックすると拡大します。)
MICROBOOKのPVはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=9J1SPqtIHn4
次は今話題の 828mk3 Hybrid
このモデルは、世界で最初にWindowsとMacの両方に対応したFireWireオーディオインターフェイスの4世代目で、最新のMOTUオーディオインターフェイスです。世界で最初のUSB/FireWireハイブリッドインターフェイスであるUltraLite mk3 Hybridの上位機種にあたる本機は、FireWire端子を2つ装備しているので、HDDとのディジーチェーン接続やMOTUインターフェイスの複数台併用に対応します。828mk3 Hybridは音質、性能、機能、装備、価格とすべてがベストバランスのオーディオインターフェイスです。
828mk3 HybridのPVはこちら
http://www.youtube.com/watch?v=CEfgc7zayv4
*お断り、文面では便宜上CueMixと表記して機能解説していますが、CueMix FXについての紹介となります。個々で、紹介されている多くの機能は、MOTU PCI製品や8pre、および旧製品上で動作するCueMix DSPには装備されていません。
MOTU
記事内に掲載されている価格は 2011年2月22日 時点での価格となります。
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