北欧スウェーデンのEhrlund Microphonesは、世界で唯一のトライアングル・カプセル・メンブレンを持ったハイエンドマイクロフォン。いよいよ日本でも販売を開始しました!
そのトライアングル・カプセル・メンブレンは電気回路の設計技師のヨラン・アーランド氏が開発した技術で、音声をキャプチャーする部分が三角形で設計されています。従来の丸型と比較して低域のスピード感とシャープなサウンドが特徴。
極めて優れた製造技術と高精度のリニア・フェイズプリアンプを内蔵することにより『ステレオマッチング』が不要。そしてメーカー公称で周波数範囲 7~87,000 Hzという驚愕のスペックであるという点も、Ehrlund Microphonesのアドバンテージを感じさせる大きな特徴と言えるでしょう。
ここでご紹介する新製品EHR-Mはトライアングル・カプセル・メンブレンを採用したカーディオイドのコンデンサーマイクです。
クリーンでナチュラル、澄み切ったサウンドを持ったスタジオ・マイクロフォン
『EHR-M』は楽器とヴォーカルの録音のためのスタジオ・コンデンサー・マイクロフォンです。アーランドが特許を持つ“トライアングル・カプセル・メンブレン(三角形振動板)”と超低ノイズでリニアな位相カーブを持つプリアンプとの組み合わせで、極めてクリーンなサウンドを提供すべく設計されています。複雑な音声信号を本来の形のままキャプチャーすることができます。
『EHR-M』はディープでスピード感のある低域と伸びやかな高音を持ち、広くかつ滑らかなピックアップ特性を実現しています。
『EHR-M』は現代のスタジオ・ワークフローに適した極めて低いセルフノイズと高い感度を両立し、高い出力信号を提供します。
特徴
仕様
Ehrlundのすべてのマイクロフォンに採用されている「トライアングル・カプセル・メンブレン」(三角形振動板)は、音声をキャプチャーする面を三角形にすることで一般的なラウンド型のカプセルと比べ自己共鳴を減少させ、各段に短い振動で音声を捉えることを可能としました。その音質は極めてサウンド・ソース本来の音質を忠実にとらえ、極めて自然でクリーンなサウンドを実現しています。この「トライアングル・カプセル・メンブレン」は世界でEhrlundのマイクロフォンにしか搭載されていない画期的な技術です。
「トライアングル・カプセル・メンブレン」の技術は1980年代に音響エンジニアのヨラン・アーランド氏によって開発されました。ベルやゴングのようなラウンド型の金属を打ち鳴らすよりトライアングル(三角形型)の方が残響が少ないことに着目。実際にはラウンド形状のものと比べ、トライアングル形状の残響は75%も少なくなります。これはトライアングル形状の方が振動が早く減衰するからです。
これをマイクロフォンの振動板に応用し、最初に入力された音声信号の振動が早く収まることで次の音声信号に余計な成分(最初に入力された音声信号の残りの振動)が重なりづらく、正確に音声を捉え、瞬間的な信号の変化にもすばやく追従できるトランジェントの良い音質を実現することができます。
ステレオマッチング不要
Ehrlundマイクロフォンに搭載されている、スウェーデンの物理学・電子工学の研究者 スヴェン=オーケ・エリクソン氏によって開発されたプリアンプは、フラットな特性と透明感のあるクリアーな音質であると同時に、一貫してリニアな位相カーブを持っています。通常、マイクロフォンは個体によって位相カーブが大きく異なり、「ステレオ・マッチング」させるために位相カーブが近い個体を組み合わせています。
Ehrlundのマイクロフォンはどの個体も一貫した位相カーブなので、同じ型番の製品であればどの個体と組み合わせても「ステレオ・マッチング」されている状態となっています。トライアングル・メンブレンとともに、このプリアンプ技術も特許を取得したオリジナルの技術で、世界でEhrlundマイクロフォンにしか搭載されていません。
記事内に掲載されている価格は 2018年6月18日 時点での価格となります。
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