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楽曲のイメージを指先からDAWへ伝えるために必要不可欠なマスター鍵盤特集!今回は実力派の88鍵モデル6機種を一堂に会し、機能と特徴を比較。中でもMONTAGE、KRONOS-PT、FA-08はシンセサイザーでありながらここに参戦。あくまでマスター鍵盤としての実力を見ていきます。
YAMAHA MONTAGE
YAMAHA MONTAGEがいよいよ受注開始となりました!2016年5月2日に発売開始!タッチパネルや、パラメーターによって色が変化するスーパーノブなどなど、YAMAHAだからこそ成せる現在の技術と最後までこだわり抜いたこのデザインは今後の新ステータスになる事でしょう。
1. ピアノメーカーならではの鍵盤タッチ!
世界的なピアノメーカーとしても名を馳せるYAMAHA独自のBH(バランスドハンマー)鍵盤。ピアノのアクション鍵盤の機構を再現し連打性に優れます。通常のピアノは低音域は重く、高音域は軽いタッチになりますが、BH鍵盤はシンセサイザー演奏、ドラムの打ち込みを考慮し、全音域に渡って同じタッチに調整されています。アフタータッチ機能ももちろん搭載。
2.最大192kHzオーディオI/Oとして。iOS機器との連携も。
自宅やスタジオで手軽にMac、PCやiPhone / iPadと繋げられるようUSB オーディオMIDIインターフェース機能を内蔵しています。最大6ch In/32ch Outのオーディオを同時に扱うことができ※、最大192kHzまで対応しています。このため、iPhone / iPadにインストールした音楽アプリと組み合わせてのライブ演奏や、付属のCubase AIと組み合わせ、MONTAGEで演奏してアイディアを深化させるような音楽制作にもお使いいただけます。 ※サンプリング周波数が44.1kHzの場合
3.もちろんシンセサイザーとして。
このMONTAGEには、新音源システム「Motion Control Synthesis Engine」により、前述のコントロール性に加えて、ハイブリッド音源「AWM2音源」と「FM-X音源」が用意されています。よりリアリティーのあるなめらかなタッチから、ダイナミックなコントロールによって生まれる表現力が組み合わさり、弾く者を虜にさせる魅力が詰まっています。
そして、当たり前の話ではありますが、キーボーディストは音色の切り替えがLiveにてパフォーマンスにおいて重要です。本当に当たり前ではあるのですが、割とシンセのサウンドも多種多様になっている現代の音楽シーンでは作り込みの次に重要と言えるかと思います。そこでMONTAGEの場合では新しくタッチパネル仕様となり、従来の右側にあるボタンをプッシュする、またはダイアルをプッシュして音色を選択するのではなく、この大きな画面で切り替えが可能になりました。
パネルの画面右上にある「ナビゲーションバー」からライブセットアイコンにタッチすると、上記の写真のようにパフォーマンスを選択する事が可能です。現在選択されている音色も確認しやすいので、まさにライブパフォーマンスの為に考えられているシンセなのがわかります。
4.YAMAHAが最後までこだわり抜いたスーパーノブによる操作性とカラーの変化!
このスーパーノブはつまみを回していく事で、ただパラメーターが変化するのでは無く、そのノブのカラーも一緒に変化していくと言う、非常にユニークな設計になっています。そして本体の左側には1-8のノブが用意されており、各ノブに「TONE」「EQ/FX」「ARP/MS」のセクションが用意されており、それぞれのパラメータを調整変化をさせる事ができます。そしてこのスーパーノブを使用すれば、1-8のノブを同時にアサイン&パラメーターを一気に操作する事が可能です。繊細なサウンドエフェクトから、ダイナミックに音色変化をさせる事も出来る所は、このMONTAGEのスーパーノブならでは出来る大きなポイントかと思います。[eStoreClipper1A mdin=’39237′ img=’LINK’]GET[/eStoreClipper1A]
KORG KRONOS2-88-PT
1. 極上タッチでありながらスリムボディ
ハンマーを4段階の重さに分け、低音部ではより重く、高音部ではより軽い感触が得られる優れた性能を持つリアル・ウェイテッド・ハンマー・アクションのRH-3鍵盤を採用しました。また一般的なキーボード・スタンドに載るスリムさも併せて実現。機能とデザインを兼ね備えたものに仕上げています。
2. microKEYやnanoPAD2など、USB MIDIコントローラー接続が可能。
USB MIDIコントローラーを、本体に直接接続して使用することができます。さらにコルグのパッド付きUSB MIDIコントローラー(nanoPAD、nanoPAD2、 padKONTROL)を使うと、接続するだけでパッド1-8が自動的にKRONOSのバーチャル・コード・パッド機能に対応し、ドラム・パッド演奏、コード・トリガー演奏、コード・モード演奏でのコード切り換えなどが可能になります。
シンセサイザーとして。9種類の音源、膨大なプリセット波形。
全てがケタ違いのモンスター・マシン。 それぞれが単体楽器としても成り立つクオリティの音源を9つ搭載。様々なジャンルをカバーする総容量21 GBの膨大なプリセット波形を収録。本体内蔵の60GB(*)SSDは膨大な量のサンプリングを可能とするだけでなく、KRONOS Sound Librariesをダウンロードするだけで、新たなハードウェアを追加することなく、音源拡張を可能にします。
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Native Instruments KOMPLETE KONTROL s88
[eStoreClipper1A mdin=’37566′ img=’LINK’]1. 数多くの音源で幅広いジャンルの制作をするあなたへ!
歌ものPOPSから劇伴オーケストラにJAZZ etc…幅広く音楽を制作するにはそれなりのソフト音源が必要。そこで1stチョイスされるのがNI社 KOMPLETE 10 ULTIMATE。54ものソフト音源をまるで単体シンセのようにスムースに感覚的に使えてしまうKOMPLETE KONTROL S88は、あなたの強い味方になります!
さらにKOMPLETE KONTROL S88はサードパーティー製のVSTやDAWにも対応。『本体の液晶画面に表示されるブラウザ』『キーボードをカラフルに照らすことでキースイッチやキーマップを教えるLIGHT GUIDE機能』ほかの機能がVST/DAWと連携して動作します。
2. 将来の大きな進化にも期待!
現在NI社はNKS(Native Kontrol Standard)という開発フォーマットを世界中のメーカーへ配布しはじめています。これを採用して開発された製品は、例えサードパーティ製といえどKOMPLETE KONTROL S88の全機能に対応します。例えばカラーディスプレイを見ながらのサウンドエディットやパラメーターのオートマッピング、その他。KOMPLETE 10がそうであったようにまるで単体機のように『音源 × KOMPLETE KONTROL S88』が融合するのです。
3. Fatar製ピアノタッチ鍵盤
シリーズ中『究極のKeyboard』にKOMPLETE KONTROL S88をチョイスした理由がこれ!イタリアのキーボード専門メーカーFatar社が開発するフルウェイトピアノタッチはもはや言うまでもなくトップクラスの製品だけが搭載することを許された極上鍵盤。その分本体重量は14.4kgとMIDIコントローラーとしてはかなり大物となりますが、このタッチには代えられない価値があります。
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KAWAI VPC1
[eStoreClipper1A mdin=’30148′ img=’LINK’]1. ピアノの表現力にこだわる、プレイヤー嗜好のあなたへ!
創業88年の日本を代表するピアノメーカーKAWAIがこれまでのピアノ製作のノウハウを投入して完成したVPC1。グランドピアノ特有の弱く鍵盤を押し切ったときに感じる僅かなクリック感(レットオフフィール)まで再現する木製鍵盤。そしてツマミやディスプレイはもちろんベンドバーさえも省いた高級な筐体を見ただけでも「本物の楽器として感性を表現できるMIDIキーボード」というコンセプトが表れています。これに相応しいのは、制作に本物のピアノ演奏を求めるプレイヤー嗜好のあなた。1つの鍵盤に対して3つも搭載されたセンサーによりストリングスや管楽器の演奏の再現もこれまで以上に繊細かつダイナミックなものにしてくれます。
2. ピアノ音源によって変わるタッチカーブ!
VPC1の大きな特徴であるVPC Editor。複数のタッチカーブを保存出来るだけでなく、タッチカーブラーン機能でカーブを自動生成し、なおかつ各鍵のベロシティやペダルのアサインまでもが調整可能。どこまでも追い込めるのです!
しかしVPC1の魅力は、IVORY ⅡやPIANOTEQなどに最適化されたベロシティカーブが用意されている点です。この違いは弾いてみた方しか分からないと思うのですが、IVORY Ⅱの開発スタッフらが実際にこれまで最適だと思っていたマスター鍵盤からVPC1で作成したベロシティカーブを元にVPC1で演奏を行ったところ、そのサウンドと鍵盤の一体感、ダイナミックレンジの違いに驚いたという話もあります。
メーカーと共同で組み上げた最高のベロシティカーブと妥協の無いソフトウェアインストゥルメントから生み出されるサウンドはもはや一つの『楽器』となって受け止められるはずです。
3. 卓越した鍵盤タッチ
■ 支点の違い、カウンターウェイト…etc。グランドピアノと同等の引き心地を完全再現
VPC1の鍵盤本体は象牙調のIvory Touch Key。鍵盤機構はリアルなピアノタッチを実現するため、RM3ハンマーアクションが採用がされています。
ここで着目したいのが黒鍵と白鍵で異なる支点位置の違いです。黒鍵の奥をおさえたときの自然な引き心地はこれまでの所謂『MIDIキーボード』では得られなかった感動と言えるでしょう。
そして『弱く弾いたときは軽く』押し込まれるカウンターウェイトの採用は鍵盤を押した瞬間に驚きとなって返ってきます。VPC1の上質なタッチは本当の意味で『MIDIキーボード』と『グランドピアノタッチ』の境目を無くしてしまいます。
■ MIDIキーボード初の3センサー採用、止音位置、クリック感によるコントロールまでも完全再現
一般的なON/OFFの2センサーではなく、3センサー検出により音が途切れない同音連打を実現。しかもグランドピアノと同じく音が止まる鍵盤の位置までも再現することで滑らかなレガート奏法を実現します。またグランドピアノ弱いタッチで弾いた時に感じる『クリック感』までも再現する事で弱打演奏のコントロールも容易です!
水分子だけを吸収する鍵盤表面仕上げやアイボリータッチも高級感に華を添えます。[/eStoreClipper1A]
Studiologic SL88 GRAND
木製88鍵盤で最高クラスのコストパフォーマンス!
Studiologicが提案する新たなMIDIマスターキーボード SL88GRANDは、コンパクトなボディに88鍵のFATAR製木製鍵盤TP/40 WOODを搭載。グランドピアノの感覚にカラーLCD画面や使いやすいジョイスティックなど新たなユーザー・インターフェイスを備え、制作からステージまで幅広く対応します。
人間工学に基づいて設計されたソフトウェア・エディターで、オペレーティングシステム、ミラーリングを簡単に設定します。パラメーターを瞬時に変更できる3 本のジョイスティックでピッチとモジュレーションコントロール、クロスフェードやパラメータ、パンをコントロールするためのXYスティック。カラーLCD ディスプレイ搭載でMIDI 送信データの状態をリアルタイムに把握できます
[eStoreClipper1A mdin=’38813′ img=’LINK’]GET[/eStoreClipper1A]Roland FA-08
デジタルピアノ同等の高品位鍵盤を搭載しながら軽量。
Rolandデジタルピアノに搭載されるクオリティのPHA-4コンサート鍵盤を新搭載。これは従来の鍵盤より打鍵検出の精度を100倍以上に高めた高精度センサーを搭載したアイボリーフィールの鍵盤です。最新のタッチ検出技術が微妙なニュアンスやタッチを音へと正確に反映します。
LogicやCubaseといったDAW用のコントロールマッピングに加え、DAWとの新しい連携提案として、本体上MIDIデータからのマルチトラックAudioエクスポート機能を備えており、従来の用に1パートずつ書き出しを行う必要がありません。(SDカード経由)
本体のUSBオーディオモードでは2in/2out仕様のため、USB一本でマルチトラックのハンドリング出来るようになればさらに言うことなしですが、Liveパフォーマンス、Liveレコーディングでの有用性という点が本機のコンセプトとなっている以上ここは次回に期待したいですね。16.5kgという可搬性も魅力ですよ。
[eStoreClipper1A mdin=’32141′ img=’LINK’]GET[/eStoreClipper1A]記事内に掲載されている価格は 2016年4月6日 時点での価格となります。
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