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Antelope AudioがZen Go Synergy Coreが新たにソフトウェアのアップデートを発表しました。
インターフェイスに期待される高い水準を維持するために、ソフトウェアに3つのアップデートを導入します。 お手持ちのZen Go Synergy Core にバンドルされている最新のバージョン (2.1.16)では、以下の機能が導入されます。
・ヘッドフォンDACの出力電圧を変更し、幅広いハイインピーダンスのヘッドフォンに対応
ヘッドホンアウトのゲインについては頻繁にお客様にお問い合わせを頂いてましたので、幅広いインピーダンスのヘッドホンに対応できるようになったのはかなり嬉しいアップデートですね!
ヘッドフォンの音量は耳を保護するためにも十分ご注意ください。長時間大きい音量で視聴することは避けてください。
・ハードウェアプリセットの追加
プリセットを素早く保存し、インターフェイスのフロントパネルからアクセスできるようになりました。
★ハードウェアプリセットの方法について
1)まずはZen Go Synergy CoreをPCに接続してANtelope Launcherを立ち上げます。
Bundle Versionのところに2.1.16(NEW)と表示されているので、その下のUpdateをクリックし手順にしたがってアップデートします。他のバージョンが表示されている場合は2.1.16(NEW)を手動で選択します。
2)HP/MONボタンとAntelopeロゴボタンを同時に長押しすると「PRESET SAVE」というコマンドに入ります。Preset1~5まで任意のプリセットをノブで選択し、ノブを押して決定します。これで任意のプリセットに現在のコントロールパネルの設定が保存されました。
3)呼び出すときはGAINボタンとAntelopeロゴボタンを同時に長押しします。「PRESET RESTORE」と表示されたら呼び出したいプリセットをノブで選択して呼び出します。プリセットを切り替えるとすぐに各種設定が切り替わります。
プリセットの呼び出しはZen Go Synergy Coreをスタンドアローン動作させている時でも出来るので、モバイル環境での設定呼び出しなどとても便利ですね。単純に既存のスナップショットよりも簡単なのでレコーディング内容に応じた自分のデフォルトセッティングを作っておいても良いと思います。
・コアコンポーネントのパフォーマンスと安定性の向上
●注意事項
アップデートを実行するためには、Antelope Launcher を起動し、お使いの Zen Go Synergy Coreで最新のバンドルバージョン (2.1.16) を選択し、Updateを押してください。
アップデートによってお使いのデバイスの設定が消去されることはありませんが、事前に設定をバックアップして保存して置くことを推奨致します。
Antelope初のUSBバスパワー対応デスクトップ型インターフェイス
「ZEN GO Synergy Core」は、Antelope Synergy Coreシリーズの性能を継承し、小型化&バスパワーに対応させた4イン8アウトのUSBオーディオインターフェイスです。
これまでAntelope製品はハイエンドユーザーを対象とした製品が主力でしたが、その技術をポータブルへと落とし込んだ、確信の、核心による、革新のためのオーディオインターフェイスをDAW界に送り込んで来ました! Antelopeは革新の韻を踏んだだけでなく、驚くべきはその価格 ¥61,600(税込)でAntelopeのディスクリートウルトラリニアプリアンプ、64-bit AFCクロック、最大127dBのヘッドルームを提供するAD/DAコンバーターが手に入ってしまうのです。
しかも最初からアナログモデリングのエフェクトが37個付属するほか、50個以上のエフェクトラインナップから追加購入が可能。FPGA と DSPを両方搭載したSynergy Coreプラットフォームで魅力的なアナログモデリングプラグインを使用し、トラックに温かさや輝き、まとまり感を与えることが可能です。ZEN GO Synergy Coreは同価格帯オーディオインターフェイスのスペックを凌駕し、ニュースタンダードの到来を予感させる製品です。
Class-leading AD/DA conversion
コンバーターは最大127dBのヘッドルームを提供し、ローエンドのディテールを拡大、最も洗練されたスタジオでしか見られない至福のサウンドを提供。
Discrete console-grade preamps
ウルトラリニアなコンソールグレードのトランジスタートポロジーにより、最高の忠実度と解像度でのレコーディングが可能となり、あらゆるソースで暖かく音楽的なサウンドを実現。
64-bit AFC™ technology
64bit-AFC プロセスでジッターの種類と量を完全にコントロールし、そのコントロールの中でディザーに似た考え (クロックの場合は変調) を利用することで原音に忠実に、アナログからデジタル、デジタルからアナログに変換する技術。
Bus-powered USB-C
Antelope初のポータブルインターフェース ZEN GO Synergy Coreは、コンピュータに接続された USB-C ケーブル 1本だけで動作します。また、デバイスを任意の充電器やバッテリーに接続して、コンピュータなしでコア機能を使用することもできます。(スタンドアローン動作)
User-friendly controls
ソフトウェアのコントロールパネルを使って、セッションの準備を素早く簡単に行うことができます。シンプルなドロップダウンメニューからルーティングを設定し、ボリューム、パン、リバーブを調整してモニタリングミックスをカスタマイズすることができます。
Switchable inputs
2つのコンボ XLR ジャックは、ディスクリートのコンソールグレードのマイクプリアンプ、ラインレベル、Hi-Z インストゥルメント入力をフロントパネルから簡単に切り替えることができ、柔軟に選択することができます。
Loopback function for streaming
インターフェイスのインプットや OS / DAW プレイバックから、任意のシグナルソースを含むモニタリングミックスをコンピュータのバーチャルインプットに送り、オンライン放送のセットアップを簡単に行うことができます。
Session recall
個々の録音シナリオごとに、セッションファイルを保存し、すべての設定の正確なスナップショットを作成できるので、後でロードしても進捗状況を失うことはありません。
●FPGAでエフェクトを使用する Antelope AFXプラグイン
FPGAは プログラムで回路を書き換えられるカスタムICチップで、プログラムによって様々なエフェクターに変身します。ハードウェアベースのデジタルエフェクトと呼ぶ事ができ、並列処理で大量のデータを瞬間的に圧倒的なスピードで同時処理できます。このFPGAをエフェクトプラグインに使用している事で有名なのがAntelope AudioのFPGA FXです。プラグインの処理をDSPやFPGAに任せる事でCPUの負担を減らし、DAWで扱うトラック数や立ち上げられるエフェクトプラグインの数を増やせます。
詳しくはこちらFPGA と DSPを両方搭載したAntelope独自のSynergy Coreプラットフォーム
Antelope独自のSynergy Coreプラットフォームは、FPGAとDSPを1つに統合したもので、DSPとFPGAのシナジー効果(相乗効果)、それがモデル名の「シナジー・コア」に表されています。クラウドコンピューティングとモバイルテクノロジ向けに開発された最新世代のARM DSPチップと並行して、FPGAの並列処理能力を利用します。これはホストCPUを占有することなく、エフェクト処理を専用チップにオフロードすることでDAWを安定させ、バッファサイズの縮小、レイテンシー短縮、エフェクト処理をホストMacまたはPCから解放し、CPUを占有するVSTシンセやネイティブベースのエフェクトにパワーを集中させる事が可能になります。
SYNERGY CORE COLLECTION
ZEN GO Synergy Coreには、最も便利で人気の高い 37 種類のエフェクトが厳選され付属します。アナログモデルのコンプレッサー、EQ、マイク・プリアンプ、ギターアンプ、キャビネットの無料ライブラリに加え、シグネチャーである AuraVerb を使用することで、追加の費用をかけずに魅力的で豊かなサウンドプロダクションを作成するツールを手に入れることができます。
無料の37種類のエフェクトに加え、拡張性の高い Synergy Core ライブラリには、Grove Hill の Liverpool や Gyratec の伝説的な EQ のエミュレーション、Antares の Auto-Tune や Inertia の Instinct のようなサードパーティ製エフェクトなど、50 種類以上のエフェクトがオプションで用意されています。
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記事内に掲載されている価格は 2021年3月11日 時点での価格となります。
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