製品レビュー、試聴からサポート情報、キャンペーンまで製品別にフォーカス。活用のヒントがここに集結。
みなさん、毎度お世話になっております。今回5月26日にいよいよ発売となるDiscrete 4 Pro Synergy Coreのデモユニットが渋谷店にきましたので、進化したこのサウンドを新旧と交えて聴き比べてレビューしていきたいと思います!音質以外にも以前と比べて変った点などもしっかり見ていきたいと思いますので、気になる方は要注目です。ワクワクですね。それでは行ってみましょう!
まず、以前のモデルと比べてスペックは何が変っているのか?というところですが新しいモデルではAFX Channel数が増えているのと、さらにDA部分ならびにMonitor Outのダイナミックレンジもしっかりと強化され、本体の側も高級感溢れるハーフラックと思えない程のハイクオリティインターフェースへとこちらも大進化を成し遂げております(TB接続もVer3になったのもポイントです)。さらにさらにDiscrete 8 Pro Synergy Coreと同様にコントロールパネルもより強化されているの点も大注目かなと思います。なおチャンネル数は物理的な部分に変更はありませんが、例のコントロールパネルが強化されましたので、これまでよりもより複雑で機能的にルーティングも行えるのも非常に魅力的な部分です。
それではそれぞれの要素を掻い摘んで紹介をしていきます!
まず以前のモデルと変わった点で、スペック比較を見てわかる通り、AD/DAのダイナミックレンジがグレードアップしております。これはモニター含め、ヘッドフォンでも聞いていただきたいのですが、このハーフラックサイズで、この音質であれば”買い”は間違いクオリティになっております。やはり新しいプロダクトになればなるほど音量を出した時のガッツさもしっかり再現され、レンジ感の芯となる部分は申し分ない感じです。なお昨今の低価格なインターフェースでもガッツさは出るのですが、聴き比べるとわかる通り、中域、低域あたりの濃密さがだいぶ異なって来ます。いやあ十分ですね。
そして、何気にこの品質のヘッドフォン端子が4つもあるので、リファレンス用にモニターを切り替える方にもお勧めで、普段ローカル内である程度完成を求める方には非常には強力なギアになることは間違い無いでしょう!もちろん同価格帯のインターフェースの音質クオリティも比較してどうかは気になっている方も多いかと思いますが、Antelopeは以前に比べてやはりよりクリアで且つ高域にガッツさ(特別ギラッとしている感じでは無い)がありますので、今のレンジが広めな楽曲にはぴったりなIOでは無いでしょうか。お試しあれ!
Antelopeといえばこのコントロールパネルですね。初めての方〜なんて思わず、このコントロールパネルは他社にはない利便性と、かなり合理的な設計になっているので、是非にどんな方でも把握していただきたい点になっております。(前回のDiscrete 8 Pro Synergy Coreでも触れておりますので、合わせてご参考ください!)
https://www.miroc.co.jp/rock-on/antelope-audio_discrete-8-pro-synergy-core_review/
特筆すべきは何と言ってもMIX chが4chあるというところで、ヘッドフォンも4chあることから、それぞれのヘッドフォンの出力したいソースを細かに変更できつつ、さらには音量レベルも変えられるという自宅でも外でもどこでも使えるのが素晴らしいポイントになっております。そもそもヘッドフォン4つというインターフェースは他にはなく、基本的にはメインアウトやLine Outから出力されたものをヘッドフォンプリなどで分配するしかヘッドフォンチャンネルを増やすことができませんでしたが、Discrete 4 Pro Synergyなら現場ごとに聞きたいソースをより細かにレベル含めて変えられるのがお勧めポイントです。
なお以前のDiscrete 4 Synergy Coreでも同様のことができましたが、16chまでの表示に加えて、入力ソースは他のヘッドフォンと共有という形になっていました。なので、予めにソースの決定をして、それぞれ個別のミキサーのフェーダーを変更し、聞きたく無いソースはMUTEにしてもらうなど工夫が必要でした。
Discrete 4 Synergy Coreの画面(旧モデル)
Discrete 4 Pro Synergy Coreの画面(新モデル)
ですが、新しいDiscrete 4 Pro Synergy Coreでは、MUTEなどなど他のチャンネルと気にすることなく決められるので是非に活用いただければと思います。
こちらもだいぶ強化され、以前ではミキサーに起きている入力ソースに対してエフェクトをインサートする方式でしたが、Discrete 4 Pro Synergy CoreではOrionシリーズと同様にAFXチャンネル(しかも16ch分)が搭載され、エフェクトをかけたいソースに対しては、ルーティングのコントロールパネルにて、AFXチャンネルにパッチングするという使い方に変化しました。
(旧モデルでは、画像のようにそのままAFXチャンネルの枠が表示されており、任意のエフェクトを入れて使う仕様でした)
(新モデルでは、コントロールパネルに任意のチャンネルをアサインし、MixなどにてAFX Outをまとめると返しでインサートしたサウンドをきくことができます、なおコントロールパネルからでなくメインのミキサー画面からでも入力ソースの切り替えは可能です。)
これを使用することでなんとHP1には歪系をHP2にはクリーン系をといった返し方もできてしまい(どう使用する方はアイデアは無いのですが)DAWへのレコーディングでも2トラックで録音すれば音を任意で混ぜるなんてことも可能です。これで音作りの幅が劇的に変わるので、昨今のギターアンプ系のプラグインに飽きた方は、是非に音を混ぜてオリジナルを作る!ということにも挑戦していただければなと思います。なかなか面白いサウンドが作れるのでは無いかなと思います。
いかがだったでしょうか?渋谷店にて新旧織り交ぜてデモ機もありますので、是非に聴き比べつつ、ハーフラックサイズで(ちょっと大きいですが)音質も含め納得のいくインターフェースをお探しの方は、是非に一度聴きにご来店ご検討いただければ幸いです!
記事内に掲載されている価格は 2022年5月25日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ