今朝のDailyでも新製品一挙登場が大きな話題となったRMEブース! 新フラッグシップFireface UFX+を中心に早速レポート!
RME創立20周年を記念する新フラッグシップ『FIREFACE UFX+』
MADI&Thunderbolt接続、USB3.0接続を果たしたのも大きな驚きですが、単なる接続性や入出力の強化モデルではありません。
まず、内部回路や機能もすべて新開発。最新のAD/DAコンバーター、そして、それらコンバーターに最適化されたアナログ回路により、SN比や全高調波歪率がさらに向上。新しいPADフリーのマイク・プリアンプは、最大入力レベル+18dBu、ゲイン・レンジ最大+75dBを誇り、クリティカルなプロの現場にもトラブル・フリーで対応。
チャンネル数の増加にあわせてDSP処理能力も大幅に向上。 これはつまり、TotalMix FXにて、より多くのエフェクト処理が可能。
UFX譲りのDuRECも強化され最大76チャンネル同時録音対応。(12チャンネルの全アナログ入力と64チャンネルのMADI)2系統のヘッドフォン端子は出力インピーダンス20Ω、最大レベル19dBuと、ロー・インピーダンスのヘッドフォンからハイ・インピーダンスのヘッドフォンまで対応可能。
もちろん入出力だってすごい。94in/outというトータル188チャンネルのハンドリングを実現。アナログ、ADAT、MADI、AES/EBU、S/PDIF、MIDI、Word Clock、USB 2、USB 3、Thunderbolt、ここまで豊富な接続性を持ったI/Oは市場でも類を見ない存在です。
RME創立20周年を記念する新フラッグシップUFX+堂々誕生です。
まだまだある! UFX+のユニークな機能
・「USB 2モード」MADIを排除したアナログ12ch+ADAT 16ch+AES/EBU 2チャンネルの合計30チャンネルのみを、USB2ケーブルを介して使用可能。
・「スペシャル・スプリット・モード」ワード・クロック入出力用のコアキシャル端子を、MADI入出力に切り替えて使用することもできるため、オプティカルとコアキシャルの両方から同時に32チャンネル分の信号を入出力
・Windows環境においても、ホット・プラグを含む、完全なThunderbolt互換性を実現
DSDなどのハイレゾ市場についにRMEが切り込む! ADI-2 Pro
最大サンプルレート768kHzならびにDSD再生にも対応したADI-2 Pro(画像下)。最新の SteadyClock IIIを備えるだけでなく、現代の最高水準のパーツを纏い、全ての回路を一新。外部電源アダプター、クラス・コンプライアントUSB接続(CCモード)、サンプルレート768kHz対応、DSD再生とオーディオファンのツボをおさえた仕様です。
オペアンプには、TI社のSoundPlus™を採用。これにより、SN比、全高調波歪み、スルー・レート、すべてにおいて非常に高いパフォーマンスを実現。全ての内部回路は完全にシンメトリカルかつDCカップリングでデザインされており、入力ソケット(DCプロテクション)にあるシグナル経路内の唯一のコンデンサーには、ニチコンのオーディオ用不分極電解コンデンサーMUSEを使用し、音質への影響が最小限に抑制。
AK5574 ADコンバーター(4チャンネル仕様のコンバーターをデュアル・モノで使うことにより2チャンネルのアナログ入力において3dBのノイズ軽減を実現)、DAコンバーターには旭化成の2chプレミアムDAC、AK4490を2系統のステレオ出力にそれぞれ1基ずつ搭載。EQ、位相メーター、スペクトラム・アナライザーといった内部シグナル処理には2.17ギガフロップ(2882MIPS)の高パフォーマンスDSPを使い、サンプルレート768kHzでも十分なパワーを得られる仕様を実現しています。
RME製品としては珍しくTotal Mix FXを介さない仕様ではありますが、UFX同様IPS(In Plan Switching)方式の液晶パネルを採用しており、全てのパラメーターに本体アクセスが可能です。
オーディオファンを意識した5バンドのパラメトリックEQ、Bass/Trebleへのクイックアクセス、バイノーラル・クロスフィードといった機能も特徴的な一台です。
同社PCIカードインターフェースの価値も大きく向上させるUSBコントローラーARC USB
USB1.1を使用したMIDIデバイスであり、MacでもWindowsでもドライバーなしに簡単に使うことができる最新コントローラーARC USB(画像右)。ハードウェア的にはフットスイッチに対応したのもポイントですね。
何より本製品、これまでFirefaceシリーズの特権だったリモート機能をUSB接続により同社の全オーディオインターフェースのコントロールが可能に。TotalMixコントローラーとしてPCIカード型インターフェースユーザーにとっては貴重な一台となるのではないでしょうか。
IO部分は固定で使用するカードユーザーにとってはFirefaceシリーズと並んで魅力的なソリューションと言えます。
BABYFACE PROのADATがそのままMADIになったMADIFACE PRO
MADIface ProはRME独自の技術により非常に低い32サンプルのバッファー・サイズ(使用するコンピューターにより数値は変化します)で68chの入力と68chの再生チャンネルの同時転送を、USB 3を採用するまでもなく、充分なバンド幅と性能を備えるUSB 2で実現。
すべての機能をBabyface Pro同様に備えており、かつMADI I/Oを使わない場合は、USB のバス・パワーで動作させることも可能。
『MADIの世界を手のひらに』を実現する独自のオール・イン・ワン・ソリューションがここに誕生です。
Writer. Takemoto
RME Audio >>
記事内に掲載されている価格は 2016年4月7日 時点での価格となります。
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