AVID Connect 2018の今年のテーマは、Innovation Action。市場が大きな変化を迎えている今、AVIDとしてUserと共に進化を続けるため、様々な新製品、新機能の紹介が行われました。新製品にも注目が集まりますが、新社長に就任したJeff Rosica氏の講演にも注目が集まります。
そのSessionは”ACA Welcome and Avid Innovation Showcase”というタイトルで、昨年までのGeneral Sessionとは少し雰囲気が異なります。
今年の冒頭、例年通りOpening Movieが流れたあと、なんとACAのSenior Director KELI CALLAGHAN氏が登壇。
昨年まではAvidのスタッフが登壇し、CEOを紹介するという流れでしたが、今年はACAのメンバーが登壇して、その活動と今後の展開を語るというスタート。ACAはAvid Customer AssociationというAvidのユーザーが集まり、プロダクトに対しての要望やなど、Avidにアドバイスを行なっています。これまでにもACAの紹介というのは有りましたが、それを冒頭に持ってくるということはAvidが以下にユーザーに寄り添った製品開発、活動を行なっているかという強いアピールだと感じました。
そして、Avid ConnectはACA、Avidユーザーのためのイベントであるということを強く印象づけます。Avid Connectへ出展しているスポンサーの紹介もACAから行われました。
それに続き、新社長に就任したJeff Rosica氏の講演。”disruption”=混乱と言うのが最初のスライド。
しんじょうが大きな変化のときに差し掛かり、混乱しているという冒頭。コンテンツの販売形態、そして制作環境にいてもファイル化はもちろん、クラウド、他にもVoIPなど、様々なものごとがスピード感を持って進化をしていっています。同じ様にAvidもその流れの中で4つのコア、テーマを持ちそれに対応しているという説明が。
その4つの軸とはこちら。
「Media Central」はMAM,PAMをコアテクノロジーとしてアセット管理によるマネタイズ、更にはそれにまつわるトータルのワークフローの改善、効率化などプロダクションにおけるプラットフォーム。
「Avid Community」は、クラウドコラボレーション等の機能を更に有効化するということ。ユーザーのつながりを密接にし、市場の活性化、制作の効率化といったことが含まれます。
「Market Place」これは、3rd Partyのプラグインのオンラインでの購入から、Avid Communityを通じての制作業務の依頼など、クリエイティブワークにまつわるすべての物事を、マーケットとして扱えるようにしようというもの。
「Avid On Demand」これは今年新しく打ち出された、すべてをリアルタイムにつないでいくという新しい試み。こちは、別途記事にしようと思います。
集約すると、まさにこのスライドのメッセージどおりだと感じました。トレンドを生み出す。ワークフローの提案、フォーマットなどへの積極的な対応を行う技術力。それにより市場の変化に合わせた進化を続ける。これこそが新CEOとなったAvidの方針ということと感じました。非常に堅実といえばそれまでですが、ユーザーに寄り添う姿勢をこれまで以上に加速させ、市場の変化をリアルタイムで知るためACAとの連携を更に強くする。ACAとしてもPhase2に突入したという話もありました。これらの中から、本当に必要な、これから必要となるものを正確に捉え、ユーザーへ届けるということがこれからも積極的に続けられるということになるでしょう。
このあとは、Dana Ruzicka氏による新製品群の発表。こちらは、製品群ごとに個別にご紹介いたします。
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2018年4月8日 時点での価格となります。
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