AES NY 2019初日のビッグニュースは、なんといってもSSLから登場したフルアナログコンソール「ORIGIN」。前情報一切なしに突然の登場で、開場と同時にものすごい人だかりが出来ました。そのプロダクトネームが物語っているように、原点に回帰したプロダクトとも言えるこの製品。詳しくお伝えしたいと思います。
写真を見ておわかりのように、インラインタイプのミキシングコンソール。サイズは、こちらの写真の32Faderのみということ。センターにはBus Masterの8本のフェーダーが備わります。そして、なんと言ってもこのコンソールh、DAWとの連携などデジタルの機能を一切省いた、純粋なるアナログコンソール。オートメーション機能も搭載されていません。SSLクオリティーのレコーディングデスク。そして、サミングコンソールとして機能するように設計されています。
まずは、チャンネルストリップ上段から。マイクプリは、このプロダクトのために新しく設計された”PURE”と呼ばれる回路を搭載。これまでのTHDのつまみはありませんが、代わりに”DRIVE”スイッチが付きON/OFF2段階の切変えとなります。その下には、LINEトリム。そして、2ST,4MONOのAUXが続きます。それぞれにPRE / SFの2つのスイッチを備えます。SF=Small Faderとなり、かなり柔軟なシグナルルーティングを行えるように設計されています。
そして、4Band EQ。こちらは、4000Eと同等の回路を搭載しているということ。残念ながら、DYN派この後紹介する500Moduleでの機能地峡となり各チャンネルには備わっていません。そして、BUSアサインのボタン。内部に16Busを備えたORIGN。この部分だけは、デジタル的な操作で、設定を行うようになっています。
そして、それぞれにPANを備えたSmall/Large Fader。ステレオ飲みに対応したシンプルな設計のため、非常にスッキリとした見た目です。オートメション関連のボタンもないのがわかりますね。そして、ドラフティングテープを貼るためのスペースもしっかりと確保されています。さすがSSLわかっている設計ですね。
センターセクションは、ご覧の通り、モニターコントロールと、BusのマスターCUE SENDのマスターが整然と並びます。そして、しっかりとSSL伝統のBus Compが備わっているのがわかります。CUE SEND派、MATRIX仕様になっており、かなり柔軟な活用ができるように設計されているのがわかります。
その上には、500Moduleのラックが。この部分はオプションとのことです。DYNを追加するのであれば、こちらを活用してほしいとのことです。
こっそり撮影したバックパネル。プロトタイプをがもちこまれていることがひと目で分かリますね。。。純アナログコンソールならではの入出力の多さ。それが、整然と並んでいます。
そして、こちらの製品の注目の価格ですが、なんと!!!!!!!$49,999がリストプライスになる予定だと!!!!!!!絶対に1000万オーバーの製品だと思ってみていたところ予想の半分。ステレオのみ、オートメーションなしと、かなり割り切った仕様ですが、DAWメインの今こそ価値を持つ製品となるのではないでしょうか。
Writer. Yousuke
Solid State Logic
https://www.solidstatelogic.com/
記事内に掲載されている価格は 2019年10月17日 時点での価格となります。
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