AES NY 2019に合わせて開催されているNAB SHOW New York 2019。その模様をダイジェストでお伝えしようと思います。AES NYの展示は、3日間ですが、NAB NYは2日間と少しだけコンパクト。隣のホールで開催されているということもあり、なかなかの賑わいです。
会場に入ってすぐにあるのは、Las VegasでのNABと同様にBlackmagic。NAB NY居合わせての新製品はなかったのですが、直前に発表されたVideo assist 12Gシリーズ。4K HDR 60P対応というフルスペックのレコーダーはやはり注目を集めていました。
こちらがその製品。5inchと7inchの2機種。両機種ともに2500nitの高輝度モニターを備えているというのもポイント高いです。HDRの画像を確認できるクオリティーのDiaplayということになりますね。
もう一つが、$295という衝撃的な価格で登場したATEM mini。miniと言ってもHDMI4系統の入力に、DVE、PCとつなげば、そのままSwitcher OutをストリーミングできるWebCamera機能と盛りだくさん。機能を考えると安すぎる一台ですね。
NAB NY会場内には、3箇所のステージがあり、ゲストスピーカーの公演が行われていました。テーマはOTT関連のものが目立ちました。展示メーカーもやはりOTT/配信関連のソリューションが多く、制作向けのメーカーが少なかったかなというのが実感です。
これはLeyardというメーカーの透過型スクリーン。正面からの写真だとよくわからないかもしれませんが、横から見るとこのような感じです。
透過度が高いのにしっかりと輝度が出ている。技術の進化を感じますね!こちらのブースには、他にも設備向けの大型液晶などが展示されていました。
インカムから電装系までバックボーンを一切合切取りまとめるMediorNetを擁するRIEDELはアメリカでも人気。インカムのArtistシリーズとMediornetが連携して展示のほうが行われていました。そして机の上には、ワイヤレスインカムのBORELOがありますね。
制作向けのサーバーメーカーも各社出展はしていたのですが、2日間という会期もあってか、実機を持ち込んでいるところはありませんでした。ちょっと寂しいですね。GBlabsでは、アメリカ国内でどれくらいのソリューションが動いているか聞いたところ300程度のインストール実績があり、かなり大規模なものも含まれているという話が聞けました。SPACEを主力製品とする同社。冗談かもしれませんが、是非ともNASAにインストールしたいと言っていました。「NASA loves “SPACE”」(笑)
こちらはEditshare。左奥のDisplayにサーバー筐体が映っていますね。。。。。Digital InjestからMedia Assetまで多機能なサービスを提供するエンタープライズ向けサーバー。スケールアウト型のEFSシリーズが主力。
ファイルベースワークフローの中核となるワークフローマネジャー”Vantage”を中心としたソリューションの展開をおこなっていたのはtelestream。QCなど様々な3rd Partyとの連携出来る、縁の下の力持ち。まさにベースとなるソリューションです。
うって変わってVRカメラのInsta 360。あまりこのようなガジェット系の展示はなかったのですが、Instaは頑張っていました。他にVR関連の展示が少なかったこともあり、かなり人が集まっていました。
駆け足ではありましたが、来年4月の本番NAB Las Vegasに向けて、やはりトレンドは、OTTに向けてシフトしていることを実感。そして少しずつ5Gという文字も見るようにもなってきています。これから半年で、どのように変わっていくのか?5Gの本格運用も近いところに来ます、そして規格の成熟期に入ったST2110はどのようにプロダクトとしてリリースされていくのか。更に追いかけてみたいと思います。
来年のNAB SHOW 2020レポートもお楽しみに!!
記事内に掲載されている価格は 2019年10月18日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ